来週のFX外国為替相場予想(2023年5月29日~ ドル円)5月分の米国経済指標悪化でやや下落
今週のドル円相場は、債務上限問題では売り要因、利上げ観測は買い要因という逆方向のベクトルではありましたが、米国債はどちらも売り要因ということで利回りは上昇し、これに連動する形でドル円も大きく上昇する一週間となりました。
PCE(個人消費支出)価格指数は、先週予想した通り市場予想を上振れ、6月FOMCでの利上げ織り込み度が60%以上になるなど、市場は急速に利上げ予想へと傾きました。
債務上限問題は週末27日(土)に合意に達し、デフォルトはギリギリのところで回避される運びとなりましたが、問題は格下げリスクということになりそうです。
ただ、格付け大手のフィッチ・レーティングスは米国債の信用度を格下げ方向で見直す「ネガティブ・ウオッチ」としていましたが、米国債の償還・利払い日前に問題が解決されたことを受けて、格下げを行うことなく最高位のAAAを維持しそうなので、波乱もないと思われます。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):139.0円 ー 141.5円
来週のドル円は週間で「やや下落」すると予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国雇用統計では「マチマチ」と予想。(ドル高円安要因)
週末2日(金)に、注目の米国雇用統計が発表されます。
前回5月5日(金)に発表された4月分は、全ての項目で市場予想を上回る好結果でした。
前回も述べましたが、順調に伸びていた労働力人口が減少に転じ、労働参加率が前回から横ばいとなり、雇用の逼迫は未だ解消されていない感じです。
したがって、今回も「平均時給」の項目では大幅に悪化するような環境にはないと思われます。
一方、5月の米国経済は全体的に悪化していると思われ、非農業部門雇用者数や失業率に関しては今回鈍化傾向を示すものと予想します。
今回はインフレ指標に目が移っているため、「平均時給」の上振れで最終的にはドル円も上昇すると予想します。
2つ目は、5月分の米国経済指標は「悪化」すると予想。(ドル安円高要因)
前回のコラムでも書きましたが、5~6月にかけて米国経済指標は「悪化」すると予想しています。
企業の設備投資は金利上昇により既に悪化傾向となっていますが、底から反発局面にあった住宅や自動車などの個人消費も5月中旬以降の金利上昇により悪化していると思われます。
ここまで5月分の米国経済指標では、ミシガン大学消費者信頼感指数、ニューヨーク連銀製造業景気指数、製造業PMIで悪化が目立ち、週間で発表されるMBA住宅ローン申請件数指数も悪化してきています。
やはり、製造業を中心に景気は良くないと思われます。
逆に、サービス業PMIは好結果であったため、サービス業は引き続き好調さを維持していると思われます。
したがって、30日(火)の消費者信頼感指数、 1日(木)のADP非農業部門雇用者数、ISM製造業購買担当者景気指数、雇用関連でも 31日(水)のJOLTS求人では市場予想を下振れてドル円は下げると予想します。
恐らくこの辺りの金利水準が、好・不調のボーダーラインでしょうね。
つまり、住宅ローンや自動車ローンに影響を与える30年物や5年物の米国債利回りが、3%台後半では需要は減少傾向となり、4%を超えると完全に減衰していき、逆に3%台半ばから下がっていけば需要は増加していくと思われます。
リセッションまでは、下がれば上がり、上がれば下がるということでしょう。
3つ目は、、テクニカル分析ではやや下落すると予想。(ドル安円高要因)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの+2σに沿って上昇するバンドウォーク、一目均衡表では三役好転、RSIでは+72で買われすぎ状態と、文字通り買いの強さを示しています。
いつ下りのターンへ入ってもおかしくない状態ですが、+2σをオーバーシュートするほど上げているわけではないので、なかなか売りサインが出にくい状態でもあります。
一方、週足では先週、140~142円辺りまで一気に上げれば下りのターンへ入るということを述べましたが、概ね達成されました。
恐らく6月FOMCがターニングポイントになると思われ、利上げ・据え置き関係なく、ドル円は下りのターンへ入っていくと予想します。
142.0円辺りにある一目均衡表の雲上限を抜けて大きく上昇した後に下落するか、或いはそこで折り返すかの違いといった感じではないでしょうかね!?
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
来週は米国経済指標の結果とブラックアウト直前となるFOMCメンバーの発言に注目する一週間となりそうです。
特に投票権を持つジェファーソンFRB理事や先週タカ派発言を行ったボウマン理事、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁には注視ですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。信じるか信じないかはあなた次第!
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【ドル円日足チャート未来予想図】