来週のFX外国為替相場予想(2023年5月22日~ ドル円)利上げ予想後退でやや下落
今週のドル円相場は、予想通り下りのターンは短命に終わって、上りのターンへと移り、FOMCメンバーのタカ派発言も相次いだことなどから直近高値も更新し、年初来高値となる138.7円まで上昇しました。
しかしながら、週末19日(金)にはパウエルFRB議長のハト派発言や債務上限問題、銀行破綻の可能性のニュースが一気に飛び出し、137.4円まで急落する場面も見られました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):135.5円 ー 138.5円
来週のドル円は週間で「やや下落」すると予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、パウエルFRB議長のハト派発言。(ドル安円高要因)
週末19日(金)に、バーナンキ元FRB議長も参加して行われたパネルディスカッションにて、パウエルFRB議長は「政策金利はそれほど引き上げる必要はないかもしれない」と発言し、30%以上織り込まれていた6月のFOMCでの利上げ予想に冷や水を浴びせました。
5月のFOMCでもそうでしたが、パウエルFRB議長は与信厳格化を相当警戒しているように見えます。
他のFOMCメンバーは今週タカ派発言を連発していましたが、「議長の言うことは絶対!」ということで、現在まだ17%ほど利上げを織り込んでいる市場は徐々に修正されていき、ドル円も下落していくと予想します。
また、24日(水)には前回5月分のFOMC議事録も公表されます。
当時は今ほど追加利上げの必要性を感じていなかったと推測され、市場はドル売りで反応すると思われます。
2つ目は、市場センチメントが悪化すると予想。(ドル安円高要因)
週末19日(金)に、イエレン米財務長官が銀行幹部らにさらに合併が必要な可能性を警告したことや、楽観視されていた債務上限問題の交渉が難航しているといったニュースが飛び込んできました。
最終的にはデフォルトは回避されると思いますが、銀行株の下落も相まって市場では警戒感が増し、リスクオフ相場になりやすいと思われます。
したがって、ドル円も下落しやすくなると予想します。
3つ目は、米国PCE(個人消費支出)価格指数で上振れると予想。(ドル高円安要因)
26日(金)は、米国PCE(個人消費支出)価格指数の発表があります。
Inflation Nowcasting(5月19日更新分)の予測値を見てみますと、市場予想もやや割れていますが、全体的に高めの予想となっています。
予測値通りに結果が上振れた場合、6月のFOMCでの利上げ観測につながり、ドル円は上昇することになりそうです。
| PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2 | 4.2(4.3) | 0.2(0.3) | 4.5(4.6) |
| Inflation Nowcasting | 0.31 |
4.28 | 0.36 |
4.65 |
4つ目は、テクニカル分析ではやや下落すると予想。(ドル安円高要因)
ドル円日足チャートを見ますと、先週予想した通り下りのターンは短命で終わり、上りのターンに入ってきました。
しかしながら、形的にはボリンジャーバンドの+2σをややオーバーシュートしたところで押し戻された格好となっており、この後下りのターンへ向かっていきそうな感じがします。
ただ、下値では135円台半ばにあるボリンジャーバンドのミッドバンドや節目の135.0円、その下には一目均衡表の厚い雲がサポート(下値支持線)として働きそうです。
一方、週足ではまだ上げが甘いように感じられ、140~142円辺りまで一気に上げるか、下げ材料が出ない限り、一目均衡表の雲の中を彷徨う底堅い動きとなりそうです。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
来週もまた米国の債務上限問題を巡って民主党と共和党のチキンレースになりそうで、状況によっては米国売り(株安、ドル安、債券安のトリプル安)となる可能性もあります。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。信じるか信じないかはあなた次第!
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【ドル円日足チャート未来予想図】