米国イラン交渉を見守る展開、ドル円は介入警戒で下落!来週のFX相場予想(2026年3月30日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:158.0 ー 161.0円

 

週間では「下落」と予想します。

根拠としては3つ。

 

1つ目は、米国雇用統計はやや悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

3日(金)に3月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+4.8~6.0万人(前月:-9.2万人)、失業率が4.4(4.5)%(前月:4.4%)、平均時給前月比が+0.4(0.3)%(前月:+0.4%)、平均時給前年同月比が+3.8%(前月:+3.8%)と、非農業部門雇用者数はプラス圏に回復、失業率や平均時給の前月比、前年同月比は変わらずの見通しとなっていますが、コンセンサスは各社でバラツキがあり一致していない状況です。

それではまず、インディードの求人数を見てみます。
3月は2日を天井に右肩下がりに減少しています。

新規失業保険申請件数を見てみます。
3月は21.3→20.5→21.0万件と21万件前後で小動きな状態となっています。
継続件数は185.1→181.9万件と減少しています。

ADP雇用者数変化を見てみます。
3月は15.50→9.00→10.00千人と減少傾向となっています。

というわけで、非農業部門雇用者数は前回の医療部門でのストの反動もあって伸びそうではありますが、インディードの求人数やADP雇用者数変化をみると弱そうな感じがします。
また、毎度のごとく非農業部門雇用者数の前月分と前々月分が下方修正されるのではないでしょうか。

失業率は新規失業保険申請件数が増えてませんので堅調そうに思いますが、前回は4.44%とギリギリの4.4%ですので上振れる可能性もありそうです。

よって、結果は市場予想よりもやや悪化していると思われ、結果発表時ドル円は下落すると予想します。

その他、ISM製造業、チャレンジャー人員削減数、ADP非農業部門雇用者数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。

 

 

2つ目は、米国経済指標はやや改善と予想。(ドル高円安要因 上昇

来週発表予定の米国経済指標は、3月分では消費者信頼感指数、ISM製造業景気指数、S&P製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)確報値、2月分では小売売上高、貿易収支、1月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、週次ではADP雇用者数変化、新規失業保険申請件数などがあります。
その他、パウエルFRB議長などFOMCメンバーの発言機会も多くあります。

まずは3月分ISM製造業景気指数ですが、市場予想は製造業が52.3(前月:52.4)と低下する見込みとなっています。
先行指標となる3月分S&P製造業PMI速報値では、52.4(市場予想:51.5、前月:51.6)と上振れていましたので、底堅いかもしれません。
15分前に発表されるS&P製造業PMI確報値に要注目です。

3月分消費者信頼感指数は、市場予想が88.0(前月:91.2)と低下する見込みとなっています。
先行指標となる3月分ミシガン大学消費者信頼感指数では、53.3(市場予想:55.5、前月:56.6)と下振れていましたので、市場予想は低いんですが更に下振れそうな気がします。

2月分小売売上高は、市場予想が総合で前月比+0.4%(前月:-0.2%)、コアが+0.3(前月:0.0)と改善する見込みとなっています。
未だに発表が遅れていますが、前月落ち込んだ反動や税金の還付金の影響もあり、上振れそうな気がします。
但し、次月からはイラン戦争の悪影響を受けると思われます。

1月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数は、市場予想が前年同月比+1.4%(前月:+1.4%)と変化のない見込みとなっています。
先行指標となる1月分Zillow住宅価値指数では、前年同月比+0.16(前月:+0.13)と僅かに上昇していましたが、ほぼ横ばいでしたので、市場予想通りの結果になるような気がします。

 

よって、米国経済指標はマチマチながらもやや改善していると思われ、指標発表時ドル円は上昇しやすいと予想します。

 

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は週明け月曜は大きく下落して始まりましたが、157.9円付近に位置していたボリンジャーバンドのミッドバンドがサポートとなって反発し、週末金曜には160.40円まで上昇しました。
しかしながら、160.5円付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)となってやや反落し、160.24円でクローズしました。
来週は、160.5円付近に位置するボリンジャーバンドの+2σ前後と158円台後半に上昇してくるボリンジャーバンドのミッドバンドの間での推移と予想します。

他方で、週足では156.9円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドを目指す流れになると予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

【ドル円日足チャート未来予想図】 

 

あとがき

今週トランプ大統領はイランの発電所への攻撃に48時間というデッドラインを設けていましたが、直前でTACOってしまい期限を延長しました。
結局その後も更に期限を延長して、イランとの交渉期限を4月6日(月)までとしました。
中東地域に追加派遣された強襲揚陸艦「トリポリ」は今週28日には到着した模様ですが、原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」や強襲揚陸艦「ボクサー」は、この期限直後くらいに到着する予定となっています。

この間イランは迎撃の準備を進めていますので、地上部隊を投入するには遅きに失した感は否めず、もしも実行に移したならば米軍にもそれなりの被害が出るのではないでしょうかね。

というわけで、来週いっぱいは交渉の行方を見守る展開になると思われます。
イランとしても、地上部隊は恐らくブラフだろうという考えはあるでしょうが、追い込まれたトランプ大統領がネズミを嚙む窮猫になり、実際に総攻撃を指示してしまったら一溜まりもないわけですので、もしかしたら交渉が妥結する可能性もあるのかなという気はします。

さて、他方でドル円は大台の160円を突破してきました。
日本当局の為替介入も意識されるところですが、中東情勢が落ち着かない限りなかなか実弾は投入しにくいのではないでしょうかね。
以前にも述べましたが、ショート(売り)勢が頑張りすぎて、ボリンジャーバンドの+2σを超えられてないので、むしろオーバーシュートするくらい大きく上げた方が、下がるような気がします。
市場では、口先介入や実弾にも警戒しながらの上値が重い一週間になるのではないでしょうかね。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー