米国雇用統計の悪化でドル円は大きく下落!来週のFXドル円相場予想(2024年10月28日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:148.0 ー 153.0円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては5つ。
1つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
11月1日(金)に10月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+11.1万人(前月:+25.4万人)、失業率が4.1%(前月:4.1%)、平均時給前月比が+0.3%(前月:+0.4%)、平均時給前年同月比が+4.0%(前月:+4.0%)と非農業部門雇用者数の伸びが前月の半分以下になる見通しとなっています。
まずインディードの求人数を見てみますと、10月は減少し続けており、特に10日以降はその速度を速め5月の底値を割り込んでいます。
新規失業保険申請件数では10月17日発表分が26.0万件とやや多めに増加し、10月はやや高めの水準となっています。
ハリケーンやボーイングのストの影響などもあり、10月はかなり雇用環境は悪化していると思われます。
非農業部門雇用者数の市場予想自体がかなり低めとなっていますので、ほぼ市場予想通りの結果が出ると思われますが、失業率は上昇していると思われ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
ただ、来週の雇用統計は不確定要素が大きく、ブレが大きくなりそうな感じがしますね。
その他、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。
10月分のISM製造業・非製造業雇用指数の発表は雇用統計後となりますので、注目度は低くなります。
2つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想にほぼ一致と予想。
31日(木)に9月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、予測値は市場予想と一致しています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、総合PCEとコアPCEの前月比がそれぞれ市場予想通りの+0.2%と+0.3%になった場合、コアPCEの前年同月比が+2.66%となり市場予想を上振れる可能性がありそうです。
逆に、総合PCE前月比が+0.1%台後半となった場合、四捨五入の関係で前年同月比は+2.0%となり、市場予想を下振れる可能性もありそうです。
筆者の予想としましては、既に発表のあった9月分の米国CPI(消費者物価指数)では市場予想を上振れており、やや強めに出そうな感じがしますが、市場予想もコアPCE前月比で+0.3%とやや高めの予想となっていますので、ほぼ市場予想通りの結果になるのではという気がします。
よって、指標発表時ドル円の値動きは限定的と予想します。
ただ、同時刻には個人所得や個人支出、そして新規失業保険申請件数などの発表もあるため、これらの結果によって動意付くことが大いに予想されます。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2 | 2.1 | 0.3 | 2.6 |
| Inflation Nowcasting | 0.17 | 2.06 | 0.26 | 2.62 |
| 筆者予想 | 0.1 | 1.98 | 0.2 | 2.56 |
| 0.2 | 2.08 | 0.3 | 2.66 |
|
3つ目は、米国経済指標はマチマチと予想。
上記以外の来週発表予定の米国経済指標は、10月分ではISM製造業景気指数、製造業PMI(購買管理者景気指数)確報値、消費者信頼感指数、9月分では 中古住宅販売仮契約数、 8月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第3四半期GDP速報値などがあります。
まず、ISM製造業景気指数の先行指標となる製造業PMI速報値では、市場予想及び前月をやや上振れましたが、縮小圏である50を割り込んでおり、製造業はまだ弱い状況が続いています。
ちなみに既に発表のあった10月分のニューヨーク連銀製造業景気指数はマイナス圏へ大きく下振れ、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は上振れとマチマチな結果となっています。
消費者信頼感指数の先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数は、速報値では市場予想を下振れたものの確報値では前月をやや上回る水準まで回復していました。
中古住宅販売戸数はローン金利が大きく低下していましたが、市場予想を若干下振れており、住宅関連指標の弱さは続いている感じです。
そしてGDPですが、アトランタ連銀のGDPNowを見てみますと予測値は+3.3%となっており、市場予想の+3.0%を上振れています。
ただ、GDP発表前日の29日(火)に最新の予測値がアップデートされる予定ですので要注目となりそうです。
よって、結果はマチマチな感じとなりそうですが、やはり雇用関連以外の指標では値動きは限定的になるのではないでしょうか。
4つ目は、自公過半数割れでリスクオフと予想。(ドル安円高要因
)
27日(日)に衆院選の投開票が行われ、自民・公明の連立政権が過半数割れとなりました。
政権が不安定化するということで週初から日本株に売り圧力がかかると思われ、ドル円相場も下げる展開になると思われます。
一部では石破降ろしからの高市擁立で円売りとの声もあるようですが、石破首相は辞任を否定しており続投するようです。
もっとも石破降ろしを画策する旧安部派の議員の多くは今回の選挙で落選しており、自民党に逆風が吹く中で火中の栗を拾う候補者もいないのではないでしょうかね。
麻生副総理も次回は高市氏を推さないのではという声もありますし。
よって、ドル円はV字気味に反発する可能性もありそうですが、週明けから大きく売られると予想します。
5つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、一目均衡表の雲を上抜け、100日線や200日線も超え、ボリンジャーバンドの+2σや153.4円に位置するフィボナッチ61.8%戻しのラインでちょうど上値を抑えられた形となっています。
RSIもようやく買われ過ぎの水準である70を超えて71.1まで上昇し、ドル円は反落しています。
やがて、雲の中に突っ込み、MACDなどでデッドクロスを形成して下落し、ミッドバンドの攻防戦に移っていくと予想します。
他方、週足ではボリンジャーバンドのミッドバンドを超え、一目均衡表の雲を再び上抜けています。
しかしながら、上値は重くもう暫く雲の中での推移、そしてミッドバンドの攻防戦が続くと思われます。
ただ、最終的には雲を下抜けし大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は週初からトランプ前大統領の勝利を織り込む動きが広がって、ドル円は大きく上昇しましたね。
来週も世論調査の結果が発表されますが、トランプ氏が差を拡げるのかハリス氏の巻き返しがあるのか非常に注目されるところです。
そして、大統領選直前には悪化が予想されている雇用統計あり、大統領選直後にはFOMCありとイベントや指標が盛りだくさんです。
また、日本側でも選挙を終え政権の枠組みがどうなるのか、こちらも注目ですね。
衆議院は野党の議席の方が多いので、首班指名で立憲民主党の野田氏がまさかの首相なんてことになったりしませんかね!?(笑)
日銀金融政策決定会合もあり、植田総裁はオントラック(利上げ路線の軌道上)であることは主張してくると思われますが、米国大統領選の影響を見極めるまで利上げには踏み込み難いでしょう。
来週は激動の1週間となりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】