今年は隠れデフォルトが顕在化!デフォルト率が急上昇する年になる!?
昨年あたりから金融市場を賑わせているプライベートクレジット市場ですが、今回は隠れデフォルト(債務不履行)について記事をまとめていきたいと思います。
現在米国のプライベートクレジットは数%程度のデフォルト率で抑制されており、まだまだ健全なレベルだと解釈されています。
しかしながら、今年は低金利時代に組まれたローンの借り換えが現在の高金利環境で難しくなる「満期の壁」問題や、利息を支払う代わりに元本に組み入れるPIK(Payment-in-Kind)の割合が増加しており、デフォルト率の上昇が懸念されています。
PIKにも、スタートアップや急成長中の企業が手元の現金を事業拡大に集中させるために戦略的にPIKを選択する「Good PIK」と、高金利の影響で利払い負担が重くなった企業がデフォルトを避けるためにPIKに切り替える「Bad PIK」の二通りがあり、後者は「隠れた不良債権」と見なされることがあります。
というわけで、そのPIKに焦点を当てて、ここ5年間のデフォルト率の推移を見ていきたいと思います。
① 2022年 黄金時代の終焉
デフォルト率:1.2%
PIK率:7.0%(Good:6.0% Bad:1.0%)
ほとんどが「Good PIK」。
利上げ開始もまだ企業の内部留保で耐えられた時期。
カネ余りの中、デフォルトは歴史的低水準で倒産する企業の方が珍しい状態でした。
② 2023年 変調
デフォルト率:2.1%
PIK率:9.0%(Good:5.5% Bad:3.5%)
利上げの累積影響で、キャッシュが枯渇した企業の限界が到来。
「Bad PIK」での延命が本格化しました。
③ 2024年 逆転
デフォルト率:3.1%
PIK率:11.4%(Good:5.0% Bad:6.4%)
PIK案件のうち、「Bad PIK」が「Good PIK」を上回り始めました。
④ 2025年:延命のピーク
デフォルト率:4.2%
PIK率:13.0%(Good:4.5% Bad:8.5%)
PIKによって倒産を先送りしていた企業の期限切れによるデフォルトの増加、決壊の始まり。
⑤ 2026年:決壊
デフォルト率:7.2%(予測)
PIK率:9.0%(Good:5.5% Bad:3.5%)
PIKでも支えきれなくなった多くの企業が、デフォルトへとカウントされ始める。
延命が限界に達し決壊が本格化。

あとがき
資金の貸し手となるBDC(資産運用会社)や、借り手となる中小・中堅企業は、ここまでFRBによる利下げを期待しつつ無理な延命措置(Bad PIK)を図ってきました。
ただ1~2年の延命措置という期限の中、BDCも投資家への配当や、レバレッジをかけるために銀行から借り入れた融資の利払い負担もあり、限界に達しつつあります。
今年2026年はそのツケを清算する年になると思われ、専門家による最悪のシナリオとしてデフォルト率15%を予測しているところもあり、メインシナリオ以上に上昇する可能性も十分あるのではないでしょうか。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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