貿易戦争でリスクオフ!ドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年2月3日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:151.0 ー 155.5円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
7日(金)に1月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+15.4万人(前月:+25.6万人)、失業率が4.1%(前月:4.1%)、平均時給前月比が+0.3%(前月:+0.3%)、平均時給前年同月比が+3.8%(前月:+3.9%)と非農業部門雇用者数の伸びが大幅に鈍化する見通しとなっています。
それではまずインディードの求人数を見てみます。
昨年末は緩やかながらも増加していましたが、年明けからは逆に減少傾向となっています。
次に新規失業保険申請件数を見てみます。
1月4日の週が20.3万件で底となっており、翌週、翌々週と増加しました。
12月分の雇用統計詳細のコラムでも書きましたが、年末商戦ではパートタイムでの雇用が増えましたので、年明けてからは人員を減らしているのではないでしょうかね。
ちなみに季節調整前の実数では、1月11日の週では35.2万件と急増しています。
また、1月はメタやマイクロソフト、アマゾンなどのテック企業でレイオフの発表があり、雇用環境はやや悪化しているのではないでしょうかね。
それから今回の雇用統計では非農業部門雇用者数の年次改定があります。
昨年3月発表分では81.8万人の大幅な下方修正となり、景気悪化時は過大に集計される傾向がありますが、掛け持ち雇用者数はあまり伸びていないことから、今回はやや下方修正される程度ではないでしょうかね。
他方で1月分の単月では大きくブレる傾向がありますので要警戒となりそうです。
よって、指標発表時ドル円は大きく下落すると予想します。
その他、ISM製造業・非製造業雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。
2つ目は、米国経済指標はマチマチながらもやや悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、上述の雇用関連指標を除くと、2月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、1月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)確報値、ISM非製造業景気指数、12月分では建設支出、製造業新規受注、その他にもFOMCメンバーによる講演などがあります。
まず、ISM製造業・非製造業景気指数ですが、その先行指標となる製造業PMI速報値では拡大縮小の分かれ目となる50を超えて50.1と市場予想を上振れ、サービス業PMI速報値では逆に52.8と市場予想を大きく下振れる結果となりました。
やはり製造業ではトランプ関税を前に、より特需があったように感じられます。
ISM製造業・非製造業景気指数もPMIと同様な結果になるような気がします。
ISMの発表15分前にはPMI確報値が発表されますので要注視となりそうです。
ミシガン大学消費者信頼感指数は、トランプ関税が発動されましたので、期待インフレ率は上がって、信頼感指数は逆に下がると推測できます。
よって、マチマチながらも全体的にやや悪化と思われ、ドル円は下落しやすいと予想します。
その他、FOMCメンバーの発言がトランプ関税を受けてどのような見解を示すのか注目されます。
3つ目は、トランプ関税でリスクオフ相場になると予想。(ドル安円高要因
)
遂にトランプ大統領が関税を発動しました。
メキシコからの輸入品全てに25%、カナダには原油に10%、それ以外を25%、中国には10%の追加関税となります。
メキシコやカナダも直ちに報復関税に着手し、中国は関税以外の手法で対抗するようです。
最も影響を受けそうなのが自動車産業で、自動車の完成品を米国に輸出するまでに原料や素材、部品が何度も国境を跨ぎ、その度に関税が賦課されることになります。
そして、米国の自動車部品メーカーは80%以上をメキシコやカナダに輸出しており、自動車の売れ行きが落ち込むと米国の企業にも痛手となります。
加えて、メキシコやカナダも報復関税を課す意向を示しており、自国を痛めない品目でトランプ大統領の支持層を中心にピンポイントで打撃を与える作戦です。
報復関税は合法的に金額ベースで同額の関税を賦課することができますので、品目が少なければより高率の関税が可能なため、一産業に壊滅的な被害を与えることも可能です。
そうなってきますと、逆にトランプ大統領の方が追い込まれ、むしろ米国経済の方が悪化してくるのではないでしょうかね。
市場が開いている仮想通貨では大きく下落しており、やはり貿易戦争が起きている間はリスクオフ相場が続くのではないでしょうか。
物価が高騰してインフレになりドル円も上昇するとの意見もありますが、関税によるコストプッシュ型のインフレですので、景気が悪化していく中では金利が上昇していくということにはならないのではないでしょうかね。
よって、当面はリスクオフ相場となりドル円は下落しやすいと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの-2σや一目均衡表の雲上限がサポートとなって、底堅く推移しています。
来週も一目均衡表の雲の攻防となり、やがて下抜けし大きく下落すると予想します。
他方、週足でも先週指摘した通り、一目均衡表の雲上限が下がってきてますので、やはり155円の大台を割り込んできました。
来週も引き続き雲の攻防、ボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防、そして最終的にはMACDなどのデッドクロス形成に向けてドル円は売られ、大きく下落していくと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
トランプ関税きちゃいましたね。
ちょっとメキシコにキレちゃったんじゃないでしょうか!?
人は意外と実利よりも感情で動くという良い一例かもしれませんね。
大統領就任演説では最初にメキシコの問題を取り上げるほど重要視していましたが、そのメキシコのシェインバウム大統領は、米国からの不法移民送還を受け入れなかったり、関税に楽観してると発言したり、メキシコ湾をアメリカ湾に名称変更するとしたトランプ大統領に北米大陸を「メキシカン・アメリカ」に名称変更するよう逆提案したり、とちょっと挑発するシーンが目につきました。
トランプ大統領はダボス会議でできれば関税をかけたくないと発言したのが完全に失言でしたね。
ブラフはブラフであることを見破られた時点で終わりです。
さて、来週はリスクオフの度合いが強まれば暴落する可能性もありそうなので、警戒しとく必要がありそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】