FOMCでは0.25%pt利下げもハト派的でドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年9月16日~)
今週のドル円相場は、週明け9日(月)はドルの買い戻しが優勢となり、始値から約1.7円上昇となる143.79円を付けるなどリスクオンでスタートしました。
しかしながら翌日以降は、原油価格の急落やハリス氏が優勢となった米大統領候補討論会を受けて株安金利安のリスクオフ相場となり、また日銀審議委員の中川、田村両氏から利上げに前向きな発言が飛び出したことなどでドル円は米国CPIを前に直近安値を下抜ける140.70円まで下落しました。
そして迎えた11日(水)の米国CPI(消費者物価指数)ですが、コアCPI前月比が市場予想や前月を上振れたことにより、ドル円は再び上昇する流れとなりました。
ただ、12日(木)以降の米国PPI(生産者物価指数)や新規失業保険申請件数、輸出入物価指数、ミシガン大学期待インフレ率など物価や雇用関連指標が軟調だったことや、ダドリー前NY連銀総裁の「0.5%pt利下げの強い論拠がある」との発言、WSJ記者の「FRBは利下げ幅決めかねている」との記事により、ドル円は再び安値を更新して140.27円まで下落し、最終的には140.76円までやや反発してクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):137.0 ー 141.5円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、FOMCはハト派的0.25%pt利下げと予想。(ドル安円高要因
)
18日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
市場コンセンサスは0.25%ptの利下げとなっていますが、CMEのFedWatchツールを見てみますと、0.25%ptと0.50%ptの利下げ織り込み度は50.0%と50.0%となっており、まさに真っ二つに割れています。
ただ筆者の予想としましては、今週発表されたCPIが上振れていることやタカ派のメンバーがいることを鑑みますと、やはりいきなり0.50%ptの利下げはないと思われ、いつもながらの勝手に期待・勝手に失望相場となり、結果発表時ドル円はV字(✔字)になると予想します。
しかしながら、これで利下げが打ち止めになったわけではなく、FOMCメンバーによるドット・プロットや経済見通し(SEP)、パウエルFRB議長の会見でも今後の利下げ継続を示唆しハト派的になると思われ、ドル円は一転して下落に転じると予想します。
2つ目は、日銀会合後の植田総裁の会見では中立的な発言と予想。(ドル高円安要因
)
FOMCの2日後の20日(金)に日銀金融政策決定会合の結果が公表されます。
今回の会合では金融政策の変更はないとほぼ確実視されていますので、焦点は今後の利上げ方針ということになります。
金利市場では30%ほど年内の追加利上げを織り込んでいるようですが、冒頭でも述べた通り植田日銀総裁以外にも中川委員、田村委員も政策金利の引き上げに前向きなようですので、かなり高い確率で年内或いは年明けに追加利上げは実施されると考えられます。
そして会合後の植田総裁の会見でも利上げを示唆するような発言が出ると思われます。
ただ、上記の通り会合2日前のFOMCではドル円の下落を筆者は予想しています。
その場合、日銀の利上げへの思惑と合わせて、会合前には円高株安になっている可能性があります。
そうなってきますと、植田総裁は利上げを示唆するものの株式市場にも配慮し、やや中立的な発言になることも考えられます。
よって、日銀のタカ派姿勢への警戒感からドル円が売られた分、買い戻しとなり、ドル円は上昇すると予想します。
また、結果公表の直前にはCPIの発表もありますので要注視となりそうです。
3つ目は、米国小売売上高は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
17日(火)には、8月分の米国小売売上高の発表があります。
市場予想は総合指数の前月比が-0.2%(前月+1.0%)とマイナスに転じ、コア指数は+0.2%(前月+0.4%)と前月から鈍化する見込みとなっています。
やはりガソリン価格が下落してますので、総合指数の売上高は大きく落ち込むと思われます。
CPIを見ましても財価格はデフレ傾向となっており需要の弱さが垣間見れます。
他方、8月はローン金利の低下により需要を掘り起こしていることも考えられ、小売売上高も堅調だった可能性もありそうです。
前月は市場予想を大きく上振れてドル円の反転上昇に大きく寄与しましたが、やはり今回はその反動減が出ると予想し、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
その他にも、9月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、NAHB住宅市場指数、8月分では鉱工業生産、住宅着工件数、中古住宅販売戸数、景気先行指数、週次では新規失業保険申請件数など多くの米国経済指標の発表が予定されており、市場予想は全体的に前月からの改善見通しとなっていますが、やはり製造業や住宅、雇用関連の指標はまだまだ低調な結果が出るのではないかと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週指摘した通り、やはりMACDなどでデッドクロスし、大きくとはいきませんでしたが、ボリンジャーバンドの-2σをやや割り込んで下落してきています。
主だったサポートラインもなく、やはり昨年末の安値140.24円やキリ番の140円を割り込んで大きく下落すると予想します。
他方、週足では以前から指摘している通り、一目均衡表の雲の下限へ向けて下落し、そして来週の雲下限が141.1円となるため、一応雲抜けを果たした形となっています。
雲の中へ戻そうとする力が働くと思われますが、やはり最終的には完全に雲抜けを果たし、節目の140円を割り込んで大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
今週注目された米国CPIでしたが、コアCPIがやや上振れたためドル円は140円を割り込まずに何とか踏み留まっているといった状況です。
やはり一回大きく下げないと上がらないチャートかなという感じがしますね。
さて、来週は日米で金融政策決定会合がありますので、かなりボラティリティの高い1週間となりそうです。
米国では0.25%ptの利下げが実施されると思われますが、あまのじゃくの筆者的には0.25%ptの利下げならむしろドル売りということになりそうです。
なぜなら、0.50%ptの利下げよりも金融は引き締め的となって景気を抑制するため、長い目で見れば利下げ幅は大きくなると考えられます。
逆に0.50%ptの利下げなら、需要が少し喚起されてドル円も一旦上昇するかもしれませんね。
大谷選手じゃありませんが、50-50とはなかなかお目にかかれない数字ですね。(笑)
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】