米国CPIの下振れなどで再び安値アタック!来週のFX外国為替相場予想(2024年8月12日~)
今週のドル円相場は、先週末に発表された米国雇用統計の悪化により株安ドル安のリスクオフ相場となった流れを引き継ぎ、週明け5日(月)の日経平均株価が4451円安となる史上最大の下げ幅となる中、ドル円も売りが売りを呼ぶパニック相場となり141.36円まで急落しました。
ただ、その後は売られ過ぎたドル円を買い戻す動きが広がり、内田日銀副総裁の「市場が不安定な時は金利の引き上げはしない」との発言やISM非製造業景気指数、新規失業保険申請件数などの米国経済指標が市場予想を上振れたことも手伝って、ドル円は安値から約6.2円反発し週間では僅かですが陽線となる146.60円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):142.0 ー 148.5円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
14日(水)に7月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値はコアCPIの方で前月比と前年同月比の両方で市場予想を上振れる予想となっています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」でも、市場予想通りコアCPIの前月比が+0.2%となった場合、前年同月比は+3.3%となり市場予想を上振れそうです。
しかしながら、7月の原油価格は5日に天井を付けた後、概ね下落基調となっており、ガソリン価格もほぼ横ばいで推移しています。
また、7月分の米国雇用統計は平均時給の伸びが低下するなど全体的に悪化しており、サービス価格を中心に押し下げ効果がありそうです。
更に、住宅価格の前月比は昨年の6月に天井を付け鈍化傾向となっており、1年ほどタイムラグのある住居費もそろそろ鈍化してくる、或いはもう既に前回6月分から鈍化していると思われます。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
その他、前日に発表される米国PPI(生産者物価指数)も要注目となりそうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2 | 3.0 | 0.2 | 3.2 |
| Inflation Nowcasting | 0.24 | 3.01 | 0.27 |
3.33 |
| 筆者予想 | 0.2 | 2.97 | 0.2 | 3.25 |
| 0.3 | 3.07 | 0.3 | 3.35 | |
2つ目は、米国小売売上高は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
15日(木)に7月分の米国小売売上高の発表があります。
市場予想は総合指数前月比が前回の0.0%から+0.4%へ加速、コア指数は+0.4%から+0.1%へ鈍化予想となっています。
ここにきて個人所得の伸びが落ち、米国の株価も7月中旬頃より下落基調となっており、やはり個人消費も振るわないのではないかと思われます。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
また、同時刻にはニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、輸出入価格指数、新規失業保険申請件数などの発表もあり、複雑な値動きになるかもしれません。
3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週は上述の米国経済指標以外にも、8月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、7月分では鉱工業生産、住宅着工件数などの発表があります。
インフレの鈍化や雇用の悪化等によりミシガン大学の各指数は冴えない結果が出るのではないかと思われます。
既に発表のあったISM製造業景気指数は悪化しており、鉱工業生産も同様の結果が予想されます。
住宅着工件数も新築住宅の在庫がコラムで述べたように過剰気味であるため、また住宅ローン購入指数も増加しておらず、やはり軟調な結果になるのではないかと思われます。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの-2σをオーバーシュートし急落した後、RSIも12.9と売られ過ぎの水準である30を遥かに割り込んだところで買い戻しが入り、大きく反発しました。
ボリンジャーバンドのミッドバンド、或いはMACDなどのゴールデンクロスに向けて上昇してきていますが、150円の大台が強いレジスタンス(上値抵抗線)として意識され上値が重くなってきている感じがします。
他方、週足でもボリンジャーバンドの-2σをオーバーシュートして下落し、一目均衡表の雲上限や100週線も割り込み、140.76円にある雲下限がサポートとして働いて下げ止まった後、雲上限を上回る水準へと反発した形となっています。
来週以降も雲の攻防、そして最終的には雲抜けを果たすのではないかと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
やはり、今週は先週指摘した通り調整買いの週となりましたね。
来週は米国CPIの結果が注目されるところですが、日本側でも第2四半期GDP速報値の発表があり、内田日銀副総裁の発言により利上げ観測が後退してドル円が買い戻された分、強い結果となった場合は再び利上げ観測が強まりドル円は下落する可能性もありそうです。
テクニカル的には少し予想が難しいところですが、ファンダメンタルズに則れば、やはり下落基調になるのではないでしょうかね。
週明け月曜は東京市場は祝日でお休みですから、仕掛け売りに要警戒となるかもしれません。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】