米国経済指標は概ね好調でドル円は152円台へ!来週のFX外国為替相場予想(2024年3月25日~)
今週のドル円相場もほぼ予想通り大きく上昇する展開でしたね。
先週指摘した通り、日銀金融政策決定会合ではマイナス金利を解除し、併せてYCCの撤廃、ETFとJ-REITの購入停止などが発表されましたが、日本国債の買い入れは継続され量的緩和政策は継続されることとなりました。
FOMC(米連邦公開市場委員会)に於いては、2024年のコアPCEが前回の+2.4%から+2.6%へ上方修正され、ドットプロット(ドットチャート)でも中央値こそ前回と同じ0.75ポイント(0.25ポイント3回分)の利下げ予想が示されましたが、19人中7人ものメンバーが利下げ回数の下方修正をしたと思われます。
そして案の定、パウエルFRB議長の会見ではハト派寄りの発言をしてしまい、米国債の利回りやドル円は下落する形となりました。
他方、2月分の住宅着工件数や中古住宅販売戸数、3月分の製造業PMI(購買管理者景気指数)やフィラデルフィア連銀製造業景気指数などは市場予想を大きく上回り、ちょっと想定外の強さを見せましたね。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):150.5 ー 153.0円
来週のドル円は週間で「上昇」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国PCEは市場予想とほぼ一致すると予想。
29日(金)に、2月分の米国PCE(個人消費支出)価格指数が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcastingを見てみますと、米国PCEの予測値は市場予想と一致しています。
ただ、コアPCEの前月比を除いて何れも小数第二位を繰り上げての一致なので、若干弱めの予測となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」でも、総合PCEの前月比が市場予想通りの+0.4%ならば前年同月比も+2.5%、コアPCEの前月比が市場予想通りの+0.3%ならば前年同月比も+2.8%と、市場予想通りの結果となりそうです。
しかしながら、2月分の米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が強めの数値が出ていたことを考えますと、PCEでも上振れる可能性はありそうです。
よって、上下に若干ブレる可能性はあるものの市場予想通りの結果が出ると思われ、指標発表時ドル円はほぼ無風と予想します。
ただ、同時刻には個人支出や個人所得の発表もあり、これらの結果で動意付くことも考えられますので要注視となりそうです。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.4 | 2.5(2.4) | 0.3 | 2.8 |
| Inflation Nowcasting | 0.36 | 2.45 | 0.30 | 2.78 |
| 筆者予想 | 0.3 | 2.39 | 0.3 | 2.79 |
| 0.4 | 2.49 | 0.4 | 2.89 | |
2つ目は、FOMCメンバーによるタカ派寄りの発言が出ると予想。(ドル高円安要因
)
来週は、パウエルFRB議長やウォラーFRB理事、クックFRB理事、アトランタ連銀ボスティック総裁、サンフランシスコ連銀デイリー総裁の講演や討論会などで発言機会があります。
今週開催されたFOMCでは冒頭で述べたようにドットプロット(ドットチャート)に於いて、19人中7人ものメンバーが2024年の利下げ回数の下方修正をしたと思われます。
パウエル議長は3回の利下げ予想を据え置いていると思われますが、他の3人、及びそれ以外のメンバーの中からタカ派寄りの発言が飛び出すと考えられ、ドル円は上昇すると予想します。
3つ目は、米国経済指標は概ね好調と予想。(ドル高円安要因
)
来週は、新築住宅販売戸数、耐久財受注、S&P/ ケース・シラー住宅価格指数、消費者信頼感指数、米国第4四半期GDP確報値、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、中古住宅販売仮契約数など多くの経済指標の発表が予定されております。
2月は市場の金利も高水準で推移していたので住宅関連の指標は悪いと予想していましたが、冒頭で述べた通りここまで好調な結果が続いています。
中古住宅の在庫が回復傾向を示しており、ローン金利が下がった時にタイミングよく上手に買い物ができてるんでしょうかね!?
また、3月分の製造業PMIやフィラデルフィア連銀製造業景気指数も強かったことから製造業の景況感も回復傾向にある感じです。
消費者信頼感指数やミシガン大学消費者信頼感指数はやや弱めに出そうな感じですが、全体的に経済指標は良好と思われ、ドル円は上昇すると予想します。
4つ目は、テクニカル分析では上昇と予想。(ドル高円安要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週指摘した通り、ボリンジャーバンドのミッドバンドを上抜けし、MACDなどでゴールデンクロスとなり、大きく上昇する展開となりました。
そして、152.5円付近にある+2σに向けて更に上昇してくると予想します。
もしショート勢が頑張り過ぎずに、+2σを大きく超えてくるようなことがあれば、ここで一旦天井となる可能性は高そうです。
他方、週足では以前から指摘している通り、153円台半ば付近にあるボリンジャーバンドの+2σを目指す流れが継続すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
今週は日米で金融政策決定会合が開催されましたが、ともに国債利回りは低下し金融市場は緩和方向に推移しました。
物価の番人と言えども金融を引き締めて、景気が悪化してしまうことをかなり恐れている感じですね。
日本はインフレ目標を2%に掲げている限り、今の人口動態では永遠に緩和でしょうね。
逆に米国では引き締めが足りずにインフレ率は緩やかな上昇傾向を辿るでしょう。
そして、欧州は以前述べたようにFRBを反面教師としたのかタカ派姿勢をとっていたため、インフレ退治は米国より先にできそうですね。
よって、ユーロやポンドなどはドルに対して弱含むため、ドルは円に対しても強くなる可能性が高そうです。
ドル円はショート勢のストップ買いを誘発して、いよいよ152円台へ突入、そして政府・日銀の介入との闘いという感じになりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】