来週のFX外国為替相場予想(2023年8月28日~ ドル円)米国雇用統計で下落
今週のドル円相場は、週末に予定されていたジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演までは145円台を中心に1円強の小幅なレンジ内での値動きでした。
しかし、注目のパウエルFRB議長の講演が近付くにつれドル買いがやや強まり、そして講演でのスピーチを受けて上下に大きく振幅するも、最終的にはドル買いが優勢となり、ドル円は直近高値の146.55円を上抜け、146.62円まで上昇し、週間では1円強上昇となる146.37円でクローズしました。
スピーチの中身は、7月のFOMC(連邦公開市場委員会)後の会見の時と、それほど変わりない感じでしたが、ドル円はタカ派と捉えて上昇、米株は逆にハト派と捉えて上昇、米国債利回りはほぼ変わらずで三者三様となりました(笑)
一方、「CMEのFedWatch ツール」を見ますと、金利先物市場では11月FOMCでの織り込み度は、「利上げ」が「据え置き」を上回り、タカ派寄りになっています。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):145.0円 ー 147.0円
来週のドル円は週間で「やや下落」すると予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国PCEの上振れを予想。(ドル高円安要因
)
31日(木)には、7月分の米国PCE(個人消費支出)価格指数が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcastingを見てみますと、米国PCEの予測値は市場予想とほぼ一致しています。
総合PCEで、小数第二位が四捨五入の関係でどうなるかという感じで下振れる可能性もありそうです。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」も、前月比で総合、コアともに0.2%が出るようですと市場予想通りとなる感じです。
一方、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演では、「7月のPCEデフレータについては、前年比3.3%、コアデフレータ4.3%を見込む」と述べていましたので、コアで上振れる可能性がありそうです。
したがって、FRBを信じるならば、結果発表時ドル円は上昇すると予想します。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2(0.3) | 3.3 | 0.2 | 4.2 |
| Inflation Nowcasting | 0.16 | 3.23 |
0.20 | 4.23 |
| 筆者予想 | 0.2 | 3.27 | 0.2 | 4.23 |
| 0.3 | 3.37 |
0.3 | 4.33 | |
2つ目は、米国雇用統計はやや悪化を予想。(ドル安円高要因
)
来週は月替わりの週となり、月初の重要指標発表が週末1日(金)の米国雇用統計からスタートとなります。
非農業部門雇用者数は、さすがに伸びは鈍化してきており、当面は20万人を切る水準を続けると思われ、ほぼ市場予想通りの数値が出ると予想します。
他方、失業率は週間で発表される新規失業保険申請件数がやや増加傾向となっているため、上昇してきていると思われます。
市場予想が3.5%、もしくは3.6%で分かれている感じなので、3.6%が出たとしてもドル円は下げるのではないでしょうかね!?
一方、平均時給はといいますと、求人件数は減少傾向で需要は鈍化してきていますが、労働参加率の伸び悩みで供給側も鈍化していますので、大きく下がるまでには至らないのではないかと予想します。
よって、全体的に雇用はやや悪化していると思われ、結果発表時ドル円は下落すると予想します。
3つ目は、米国経済指標が全体的に悪化していると予想。(ドル安円高要因
)
来週は上記2つの米国経済指標以外にも、「ISM製造業景気指数」、「消費者信頼感指数」、「GDP改定値」などの景気関連指標や「ADP非農業部門雇用者数」、「JOLTS求人」、「チャレンジャー人員削減数」などの雇用関連指標、「 中古住宅販売成約指数」、「S&P/ ケース・シラー住宅価格指数」などの住宅関連指標など多くの経済指標が発表されます。
やはり、8月分など新しいデータほど悪化傾向にあり、物価指標以外は市場予想を下振れるケースが増えてくると予想します。
まさにスタグフレーション相場ですね。
4つ目は、テクニカル分析では揉み合いと予想。
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでデッドクロスはしたものの、やはり下りのターンへ入ることはできず、ボリンジャーバンドのミッドバンドをサポートに再び上昇してきている形となっています。
147.5円付近にあるボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートし、RSIも70を超える買われ過ぎレベルまで達しないと下りのターンへ反転しにくいかもしれませんね。
他方、週足も日足と同じような形をしており、同様に148円台前半にあるボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートし、RSIも70を超える買われ過ぎレベルまで達しないと下りのターンへ反転しにくいかもしれません。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
これら以外にも、米国債入札やFOMCメンバーの講演、政府・日銀の口先介入、中国経済問題など、ドル円相場を動かす材料が盛りだくさんです。
相場もスタグフレーション相場といった感じで、ドル円予想もなかなか難しくなりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】
