米国小売売上高など経済指標は軟調でドル円は下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年6月17日~)

来週のFX相場予想

今週のドル円相場は、12日(水)に発表された米国CPI(消費者物価指数)が市場予想を下振れたため、157円台で推移していたドル円は155.71円まで急落することとなりました。
ただ、その5時間半後に結果が公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)に於いて、FOMCメンバーによる2024年末の政策金利予想を示したドット・プロットが年内1回のみの利下げを示唆したものだったため、ドル円は157円手前まで大きく上昇しました。
翌日の米国PPI(生産者物価指数)や新規失業保険申請件数も悪化しており、ドル円は急落する場面も見られましたが、翌日に日銀金融政策決定会合が控えていたこともあり、ややドル高円安の流れとなりました。
そして迎えた14日(金)の日銀金融政策決定会合ですが、事前の報道にあったような国債買い入れの減額に関して具体的な方針が示されず、次回7月の会合に先送りされたことで市場はドル買い円売りの流れとなり、会合後の植田日銀総裁の会見中にはドル円は158円台へと乗せてきました。
しかしながら、夕方以降欧州勢の本格参入とともに先週末の欧州議会選挙で独仏の与党が大敗を喫した政情不安からリスクオフ相場となり、ユーロ円やポンド円などの下落に呼応するかのようにドル円も下落し始め、157円を割りこむ場面も見られましたが、最終的に週間では陽線となる157.37円で終えました。

 

それでは来週の週間予想ですが、

予想レンジ(ドル円):155.5 ー 158.0円

来週のドル円は週間で「下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

1つ目は、米国小売売上高は市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因 下降

18日(火)に5月分の米国小売売上高が発表されます。
市場予想は総合前月比が+0.3%、コア前月比が+0.2%となっており、ブレの大きい指標ですがやや控えめの予想となっています。
ここまで5月分の米国経済指標を振り返ってみますと、ISM製造業景気指数では悪化している一方で非製造業は好調、雇用統計に於いては雇用者数や平均時給では好結果となっている一方で失業率は悪化しているなど結果はマチマチです。
ただ全体的に、AIに代表されるような法人を相手にするBtoBはまだ好調という感じがしますが、一般消費者、特に低~中所得者層を相手にするBtoCはやはり不調という感じで、小売売上高も市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

その他、5月分では鉱工業生産、住宅着工件数、中古住宅販売戸数、景気先行指数、6月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、週次の新規失業保険申請件数など多くの米国経済指標の発表が予定されており、やはり全体的に悪化傾向にあると予想し、ドル円は下落しやすいと予想します。

 

2つ目は、FOMCメンバーによるタカ派発言とハト派発言が同程度出ると予想。

6月のFOMCを終えて、来週はFOMCメンバーによる講演など発言機会が多くあります。
ドット・プロットに於いては、年内残り4回のFOMCのうち、2回の利下げを予想したメンバーは8人、1回の利下げを予想したメンバーは7人、利下げなしを予想したメンバーは4人という構成になっています。
パウエルFRB議長が言うには、同日に発表になったCPIの結果の報告は受けたが、ほとんどのメンバーは見通しを更新しなかった、とのことでした。
昨年末にFOMCメンバーはハト派姿勢を示したことで米国債の利回りを急落させてしまい、インフレ率を上昇させてしまうというミスを犯しています。
そのためか、多くのメンバーは安易にハト派側へ傾斜することを避けている感じがします。

よって、CPIやPPIはインフレの鈍化を示したものの、自身が示したドット・プロットを踏襲し、タカ派寄りの発言がやや多めに出ると予想します。
ただ、8名ものメンバーは2回の利下げを予想していますので、彼らが発言する際にはむしろハト派的となり、ドル円は下落すると思われます。
したがって、ドル円はタカ派メンバーで上昇、ハト派メンバーで下落を繰り返し、トータルではプラスマイナスゼロくらいを予想します。

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、155.76円にある一目均衡表の雲上限でサポートされ反発し、MACDなどではゴールデンクロスを形成して、157.9円付近にあったボリンジャーバンドの+2σをやや上抜ける水準まで上昇しました。
しかしながら、この+2σや158.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)として機能し、大きな上髭となっています。
雲の上限が155円台前半まで下がり、逆にボリンジャーバンドの-2σは155円台半ばまで上がってきており、この辺りの攻防戦になると予想します。

他方、週足では引き続きMACDなどのデッドクロスに向けて下落していき、ボリンジャーバンドのミッドバンド、そして-2σを目指す流れになると予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

今週は重要イベント盛りだくさんでしたね。
米国CPIは予想通りインフレ率は低下してましたね。
PPIは想定以上の下振れでした。
先日コラムでも述べましたが、もう既に米国はインフレ率2%の道筋にあると言えるかもしれませんね。

一方、日銀金融政策決定会合ではドル円は大きく上昇しましたが、筆者はむしろ植田日銀総裁はタカ派的だなと感じました。
できるできないは置いといて、利上げにけっこう前向きだなという気がしましたけどね。
1か月先送りしたとはいえ、買いオペの減額も円高要因ですし。
そのへん翻訳では海外の投機筋にはあまり伝わらなかったのでしょうかね!?

来週はやはりFOMCメンバーの発言に要注視となりそうです。
あと欧州の動向も気になるところですね。



ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

【ドル円日足チャート未来予想図】
米国小売売上高など経済指標は軟調でドル円は下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年6月17日~)


Posted by ペッパー