米国新規失業保険申請件数の増加でドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年10月14日~)
今週のドル円相場は、主な経済指標の発表がない中、週前半は三村財務官の円安を牽制する発言もあって先週大きく上げた反動から調整売りが進み、ドル円は今週の始値148.71円から約1.4円下げる147.34円まで下落しました。
しかしながら、注目の米国CPIの発表に向けてドル円は買い戻され、149.0円前後での小幅な値動きとなる中迎えた米国CPIでしたが、結果は市場予想を上振れ、ドル円は149.54円まで急上昇しました。
が、同時刻に発表された新規失業保険申請件数の結果が市場予想よりも悪化していたため、一転してドル売りが強まったものの下値は堅く148円台前半で推移しました。
しかしその翌日には同様の物価指標である米国PPI(生産者物価指数)が発表されるということもあって、ドル円は再度買い戻される流れとなりましたが、結果はマチマチとなり、むしろその1時間半後に発表されたミシガン大学期待インフレ率が上振れたことにより、上値を149.28円まで伸ばすこととなりました。
ただ、149円台での上値は重く、最終的には週間で0.4円ほど上昇となる149.08円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):145.5 ー 150.0円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国小売売上高はほぼ市場予想通りと予想。
17日(木)に9月分の米国小売売上高の発表があります。
市場予想は、総合指数で前月比+0.3%(前月:+0.1%)、コア指数で前月比+0.1%(前月:+0.1%)となっており、前月からの改善を見込んでいます。
前回8月分では「無店舗小売り」いわゆるアマゾンなどのネット通販が売上増を牽引しました。
これは消費者の節約志向が強まっていると分析されており、この傾向は今回も引き継がれていると考えられます。
9月は雇用統計が好結果でしたが、前回のコラムで述べたように幾分過大評価されているふしもあり、消費の強さにはあまり結びついていないような気がします。
またガソリン価格は低下していることから、前回同様ガソリンスタンドでの売上減が予想されます。
一方で、9月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表まではローン金利は低下しており、住宅や自動車などの売上は堅調であったと思われます。
よって、市場予想自体あまり高く設定されてないことから、ほぼ予想通りの結果となり、ドル円の値動きは限定的になると予想します。
しかしながら、同時刻に新規失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表もあり、米国CPI発表時もそうであったように特に前者の結果にドル円は左右されると思われます。
2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週は上述の小売売上高以外にも多くの米国経済指標の発表が予定されています。
10月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、NAHB住宅市場指数、9月分では消費者インフレーション期待、財政収支、輸出入物価指数、鉱工業生産、住宅着工件数、週次では新規失業保険申請件数などがあります。
基本的に9月FOMCを境に9月分と10月分の指標では明と暗だと思われます。
また、製造業は引き続き悪化傾向と考えられます。
そして何より、新規失業保険申請件数が今週に引き続き市場予想を上振れるのではないかと思われます。
新規失業保険申請件数の急増はハリケーンの影響もあるようですが、影響を受けていないミシガン州でも急上昇しています。
ミシガン州といえばデトロイトの自動車メーカーなどが思い浮かびますが、製造業を中心にレイオフが実施されているのではないでしょうかね。
加えて、申請が遅れて提出されることも考えられ、やはり今週と同様にやや高水準の申請件数になるような気がします。
よって、米国経済指標はマチマチながらも全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
その他、FOMCメンバーの発言機会も多くあり要注目となりそうです。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートして上昇した後は、一目均衡表の雲の中で小動きとなっています。
ドル円は150円の大台や151.1円付近にある100日線、200日線、そして151.8円に位置する雲の上限などレジスタンス(上値抵抗線)に近付いてきています。
やはり前回に引き続き、150円の大台を前に上値が重くなり、MACDなどのデッドクロスに向けて下落していき、一目均衡表の雲下限やボリンジャーバンドのミッドバンド付近まで戻す流れになると予想します。
他方、週足では一目均衡表の雲の上限近辺での推移となっており、来週はMACDなどでゴールデンクロスを形成し、やや買いが強くなると思われます。
しかしながら、150円の大台や150.5円付近にあるボリンジャーバンドのミッドバンドがレジスタンスとして機能し、上値は徐々に重くなってくると思われ、再び雲の中へ押し戻される展開になると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は注目の米国CPIが発表され市場予想を上振れましたが、同時刻に発表された新規失業保険申請件数がやや多めに増加してたのが材料視され、結果的にドル円は弱含みました。
来週も米国小売売上高と同時刻の発表となり、むしろ小売売上高よりも注目されそうです。
日本側では急速な円安に対して、当局の口先介入が少しずつ見られるようになってきてますので、この辺りも要注意でしょうかね。
それから、中国株の乱高下が凄いことになっていますので、こちらも引き続き注意して見ておく必要がありそうですね。
さて、次回10月分の米国CPIは11月8日に結果が発表されるFOMCの後になりますので、今月末発表予定の9月分米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)と来月上旬発表予定の10月分米国雇用統計の結果を受けて、金融政策が決まることになりそうです。
その雇用統計は毎月12日を含んだ週の調査となりますので、次回10月分の雇用統計は来週あたりの新規失業保険申請件数の結果が反映されてくると思われ、非常に重要となってきます。
大統領選もFOMC直前の11月5日にあり、11月上旬はちょっと荒れた相場になりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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【ドル円日足チャート未来予想図】