米国CPI下振れでドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年1月13日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:154.0 ー 158.0円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
15日(水)に12月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は前年同月比では総合、コアともに市場予想と一致していますが、前月比では上振れています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIの前月比が+0.3%、コアCPIの前月比が+0.2%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.8%と+3.2%となり、ともに市場予想を下振れます。
筆者の予想としましては、
①トランプ関税やEV補助金のカット、港湾ストに備えた駆け込み需要などにより、前月インフレ率を押し上げた自動車などの財価格は落ち着いていると思われる。
②WTI原油価格は12月9日から上昇傾向となっていますが、12月のガソリン価格はほぼ底値付近で横ばいとなっている。
③比重の大きい住居費を含めたサービス価格も鈍化してきている。
④一方でISM製造業・非製造業価格指数は上昇している。
などの理由により、市場予想程度のインフレ率にはなると思われますが、総合CPIは前月比で+0.3%台後半が出ないと前年同月比で+2.9%に届かないので下振れそうな気もします。
(ただ、Inflation Nowcasting の前月比の予測値がちょっと高いのが気になりますが…)
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
前日には米国PPI(生産者物価指数)の発表もありますので、そちらも要注目となりそうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3 | 2.9(2.8) | 0.2 | 3.3 |
| Inflation Nowcasting | 0.38 |
2.86 | 0.27 |
3.28 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.30 | 2.80 |
0.20 | 3.22 |
| 0.40 | 2.90 | 0.30 | 3.33 | |
2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週は上述の米国CPIが注目されるところですが、その他の米国経済指標では1月分でNY連銀消費者インフレ期待 、ニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、NAHB住宅市場指数、12月分では小売売上高、輸出入物価指数、住宅着工件数、鉱工業生産、週次の新規失業保険申請件数、1月FOMC(米連邦公開市場委員会)を前にベージュブック(米地区連銀経済報告)やFOMCメンバーによる講演、討論会など数多く予定されています。
まずは注目の小売売上高(前月比)ですが、市場予想は総合+0.6(前月:+0.7%)、コア+0.5%(前月:+0.2%)となっており、総合では鈍化するものの堅調な伸びが見込まれています。
収益は別として、年末商戦では割引セールや広告の拡充、AI活用が功を奏しネット通販が好調だったようです。
一方で前月小売売上高を押し上げた新車販売は今回微増で鈍化している感じです。
12月18日のFOMC後の急落も含め12月の株価は下落傾向でしたので、個人消費にも影響し、前月もコアは下振れてましたので今回も意外と下振れるのではという気がします。
製造業は今週発表のあった雇用統計でも悪化してましたし、ISM製造業景気指数も市場予想は上振れましたが縮小圏の50を割り込んでいましたので引き続き低調と思われます。
失業保険申請件数も雇用統計では雇用者数の増加は3/4がパートタイムで、その多くが小売業と思われますので、年末商戦を終えた年明けには増加するのではないでしょうか。
住宅関連も12月18日のFOMC以降に米国債利回りは更に上昇しており、住宅ローン申請件数も下旬頃から減少してますので、やはり悪化していると推測できます。
唯一強そうなのが、NY連銀消費者インフレ期待ですかね。
今週発表のあったミシガン大学消費者信頼感指数も期待インフレ率はトランプ関税を見越して上昇していました。
ただ、逆相関的に消費者マインドは低下し、米株もこの水準での金利上昇には売りで反応しやすくなってますので、あまり良い上昇とは言えないかもしれません。
よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでデッドクロスを形成し週末は上髭陰線となって下落しています。
来週は157.0円付近まで上昇してくるボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防となり、最終的には下抜けして-2σに向かって下落していくと予想します。
他方、週足では156.07円に位置する一目均衡表の雲の攻防となりそうですが、最終的には日足同様にMACDなどのデッドクロス形成に向けてドル円は売られ、下落していくと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週注目の米国雇用統計でしたが、市場予想を上振れる強い結果となりました。
発表直後こそドル円は急上昇しましたが、その後は米国債利回りよりも株安に連動する形で下落しましたね。
今月後半から米国企業の決算が本格化しますので、株価の動向も見ておく必要がありそうです。
来週はCPIや小売売上高など重要指標の発表がありますが、特需や年末年始ということで非常に読みにくく、ブレも大きくなりそうです。
日銀やFRB、トランプ新政権絡みの報道も相場を動かす材料となりそうですので、そろそろレンジを抜ける頃合いかもしれませんね。
さて、12月分の米国雇用統計ですが、あまのじゃくの筆者は専門家や市場の見解とは違って、あまり強いとは思っていません。
詳細は明日にでもアップしたいと思いますのでお待ちいただければと思います。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】