9月FOMCは0.5%pt利下げ、FRBの拙攻を市場が救う
18日(水)に9月FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表され、米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)は現行の5.25-5.50%の政策金利を0.50%pt引き下げ、4.75-5.00%にすることを決定しました。
筆者的には0.25%ptの利下げを予想していましたので少し驚きましたが、同時にこれはパウエル議長やらかしちゃったかなぁって。
というのも、米国のインフレ再燃の兆しが少しあり、ここで米国債の利回りが急落して金融が緩和的になってしまうと現実のものとなってしまう恐れがあったのです。
パウエル議長にとってはインフレ抑制はもう過去の話、これからは雇用の改善に主眼を置いている感じで、利上げが遅れた初動対応の誤りを繰り返さないよう今回は一気に0.5%ptの利下げをするという攻めの姿勢を見せました。
結果発表直後こそドル円は約1.5円も下げる急落となりましたが、パウエル議長も過去の失敗から学んだのか30分後の記者会見では、ハト派と見なされて米国債の利回りが急落してしまうのを避けるため追加利下げは急がない方針を示し、政策と会見で帳尻を合わせてきました。
その結果、さすがに短期米国債の利回りは低下しましたが、長期のものほど利回りは大きく上昇し、市場はよりハト派的な姿勢を期待していたためか政策変更前よりも金融が引き締まるという摩訶不思議な現象となりました。
パウエル議長もこれはちょっと想定外だったのではないでしょうかね。
【2年・10年・30年物米国債利回り(30分足)】
筆者は以前からインフレを鈍化させるためには景気を抑制し、とりわけ住宅需要を減衰させていくことが大事だということを唱えてきましたが、そのためには30年固定住宅ローン金利を7%以上に保つことが重要と考えてきました。
そして7%を超えて推移し始めると住宅需要も減速し、インフレの鈍化とともに米国債利回りも低下していき、それにほぼ連動する形でローン金利も下がっていきました。
しかしながら、8月に入ってからはローン需要の低迷と政策金利の引き下げを織り込む形でローン金利は急低下し始め、昨日フレディマックから発表された直近のローン金利は6.09%まで低下していました。
MBA住宅ローン購入指数は8月中旬に底を打ち、現在は4週続けて上昇中です。
そう、9月FOMCで0.5%ptもの利下げをし、もしも30年物米国債の利回りがさらに低下していれば、インフレの炎が再び着火しそうだったのです。
FRBは米国債市場に救われたといっても過言ではないでしょう。
ただ、雇用の改善は邪魔されましたけど(笑)
【30年固定住宅ローン金利】
さて、先週の「来週のFX相場予想」の記事では、0.50%ptの利下げなら需要が少し喚起されてドル円も一旦上昇するかもしれないということを書きましたが、逆に金融が引き締まったので、より需要を抑制して景気を悪化させると予想します。
まさに以前から言っているように「下げたら上がる、上げたら下がる」相場にまたなるのではないでしょうか。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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