収縮から拡散へドル円は中東情勢悪化で下落!来週のFX相場予想(2025年6月16日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:141.0 ー 144.5円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、FOMCでは行って来いと予想。
18日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
今回はFOMCメンバーによるSEP(経済見通し)の発表もあり、特に年末時点での政策金利の見通しを示したドットプロットに注目が集まります。
今週発表された米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)では、市場予想を下振れてインフレの鈍化傾向を示していましたが、トランプ政権の関税政策がまだ不透明なことやその影響が完全に表れていないこと、そしてイスラエル・イランで戦争が勃発したことなどの理由から、FRB(米連邦準備制度理事会)ではそれらの影響を見極める必要があり、当面金融政策では身動きが取れない状態となりそうです。
CMEのFedWatchツールを見てみますと、金利先物市場では今回6月と次回7月は政策金利を据え置き、9月以降年内残り3回の内2回の利下げを織り込んでいます。
ドットプロットでも恐らく市場と同じように年内2回の利下げを示唆しているものになると思われます。
しかしながら、前回3月FOMCでは、
0回利下げ(4.25-4.50%):4名
1回利下げ(4.00-4.25%):4名
2回利下げ(3.75-4.00%):9名
3回利下げ(3.50-3.75%):2名
となっていましたので、今回は同じ2回の利下げ示唆でも3回の利下げ見通しを示すメンバーはいなくなるのではないでしょうかね。
他方で、3月FOMCでは失業率の見通しを4.4%としていましたが、これを4.5%へ上方修正してくるのではという気もします。
よって、ドットプロットではややタカ派と受け止めドル円は上昇するも失業率の悪化見通しなどで行って来いになると予想します。
30分後のパウエルFRB議長の会見も要注視となりそうですが、先行き不透明な状況では何も出てこないのではないでしょうかね。
2つ目は、米国経済指標は悪化傾向を示すと予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、6月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、5月分では小売売上高、輸出入物価指数、鉱工業生産、住宅着工件数、景気先行指数、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
その他、20年債、5年インフレ連動債(TIPS)の米国債入札もあります。
まずは、小売売上高ですが、市場予想は総合の前月比が-0.6%(前回:+0.1%)、コアの前月比の前月比が+0.2%(前回:+0.1%)と総合ではマイナス、コアでは僅かにプラスとマチマチの予想となっています。
CPIの結果などを見ますと、やはり「自動車」の弱さが目につきますので、総合では大きなマイナスになるのではという気がします。
自動車を除いたコアでも、関税の駆け込み需要の反動などでやはり個人消費は弱いと思われます。
先日コラムでも述べましたけれど、個人所得は大きく伸びているのですが、個人消費はさほど伸びておらず、代わりに貯蓄率が伸びていますので、消費にあまり回っていないと推測できます。
次に、ニューヨーク・フィラデルフィア連銀製造業景気指数や鉱工業生産ですが、5月分のISM製造業景気指数や製造業PMIでは市場予想を下振れており、これらの指標もまだ引き続き弱いのではという気がします。
住宅関連もローン金利が高止まりしている割には底堅く推移していますが、在庫水準が過剰気味ですので、住宅着工などではまだ弱い感じがします。
新規失業保険申請件数も今週24.8万件と市場予想を上振れ、一部教員の長期休暇による申請件数も含まれていますが、増加傾向となっています。
継続申請件数も190万件を超えてきており、新規で25万件、継続で200万件の大台に乗ってくるようですと、少し悲観的な雰囲気になってきそうです。
よって、結果は市場予想よりも悪化傾向を示し、ドル円は下落すると予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどのゴールデンクロスを形成後、ボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防から一時的に上抜けを果たしましたが、145.59円に位置する一目均衡表の雲上限や146.0円付近にある+2σなどがレジスタンス(上値抵抗線)として働き、今度は逆に雲下限やミッドバンドを下抜けるまで反落しました。
ただ、142.5円付近に位置していた-2σに支えられ、144.07円まで大きく反発してクローズしました。
来週も引き続き-2σを目指し、そしてこれを大きく下振れて下落すると予想します。
他方、週足でもMACDなどのゴールデンクロスを形成後、やや上昇しましたが、ボリンジャーバンドのミッドバンドなどがレジスタンスとして働き上値は重く、最終的には陰線でクローズしました。
来週は146.5円付近に下がってきたミッドバンドの攻防戦がもう少し続きそうな雰囲気はありますが、やはり最終的には-2σを再び目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週13日(金)にイスラエルによるイラン攻撃が始まり、イランもこれに応戦する形で戦争が勃発しました。
今日もミサイルが発射されるなど報復合戦が続いており、両国に多数の死傷者が出るなどエスカレートしています。
市場が想定しているよりも少し長期化しそうな雰囲気があり、さらには中東に展開している米軍にも被害が出るようですと、より一層複雑になってくるかもしれません。
なので来週は、もう少しリスクオフ度が増して円高株安が進むのではないでしょうかね。
記事では3つの根拠を示しましたが、それ以外にもG7サミットや日銀金融政策決定会合もありますし、引き続きトランプ関税の行方にも注意が必要ですし、何よりもやはり中東情勢の動向に目を光らせておく必要がありそうです。
テクニカル的にも収縮期から拡散期へ移行しそうな感じがしますので、この1~2週間は要注意といった感じではないでしょうかね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】