日銀会合でマイナス金利解除の期待が後退しドル円は大きく上昇!来週のFX外国為替相場予想(2024年1月22日~)
今週のドル円相場は、16日(火)に発表された1月分のニューヨーク連銀製造業景気指数が-43.70という衝撃的な結果で幕を開けましたが材料視されず、むしろこの後のウォラーFRB理事の講演で早期の利下げに否定的な発言が出たことでドル円は147.30円まで急上昇しました。
翌17日(水)も米国小売売上高、鉱工業生産、NAHB住宅市場指数など軒並み市場予想を上振れる好結果となったことで、ドル円は148.52円まで高値を伸ばしました。
さらに18日(木)もフィラデルフィア連銀製造業景気指数こそ市場予想を下振れましたが、同時刻に発表となった住宅着工件数や新規失業保険申請件数なども強い数字となり、19日(金)には週間の高値148.80円まで上値を伸ばし、最終的には148.16円でクローズしました。
今週も米国経済指標の好結果、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーのタカ派寄りの発言と、ほぼ予想通りの展開でしたね。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):147.5 ー 150.0円
来週のドル円は週間で「大きく上昇」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国PCEは市場予想を上振れると予想。(ドル高円安要因
)
26日(金)に、12月分の米国PCE(個人消費支出)価格指数が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcastingを見てみますと、米国PCEの予測値は全体的に市場予想よりも若干高めとなっています。
12月分の米国CPI(消費者物価指数)も強めの数値が出ていたことを考えますと、PCEでも上振れる可能性が高そうです。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、小数第二位の四捨五入の関係で総合PCEの前年同月比が2.7%で市場予想を上振れ、コアPCEの前年同月比が2.9%で市場予想を下振れる可能性もありそうです。
よって、コアPCEで下振れる可能性はあるものの、やはり強い数値が出ると思われ、指標発表時ドル円は大きく上昇すると予想します。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2 | 2.6 | 0.2 | 3.0 |
| Inflation Nowcasting | 0.27 |
2.70 |
0.25 |
3.02 |
| 筆者予想 | 0.2 | 2.63 | 0.2 | 2.96 |
| 0.3 | 2.74 | 0.3 | 3.07 | |
2つ目は、日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除は当面ないと予想。(ドル高円安要因
)
23日(火)に日銀金融政策決定会合の結果が発表されます。
昨年末までは今会合でのマイナス金利解除が相当程度織り込まれていましたが、能登半島地震の影響などによりこの織り込みは修正され、金融政策の変更はないと見られています。
他方、年4回発表される展望レポートでは物価見通しを下方修正するとの報道もあります。
また、マイナス金利解除に関して専門家や市場の予想では4月が有力となっており、会合後の植田日銀総裁の会見にも注目が集まります。
しかしながら、以前から指摘している通り、植田総裁は賃上げがサービス価格へ転嫁されるかどうかを見極めてからというような発言をしているので、4月にマイナス金利解除を臭わす発言は出ないと思われます。
よって、今回も「勝手に期待・勝手に失望」相場となり、ドル円は大きく上昇すると予想します。
3つ目は、米国経済指標はマチマチと予想
来週は、景気先行指数、製造業・サービス業購買管理者景気指数(PMI)、耐久財受注、第4四半期GDP速報値、新築住宅販売戸数、 中古住宅販売仮契約数など、数多くの米国経済指標が発表される予定となっています。
GDPに関しましては、GDPNowの予測値が2.4%となっており、市場予想の1.8%(2.0%)を上振れる可能性がありそうです。
住宅関連もローン金利低下の恩恵を受けて好結果が出ると思われます。
一方、今週発表のあったニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景気指数が悪化していたこともあり、製造業PMIも低調な結果が出ると考えられます。
よって、全体的にはやや好調かなという感じがしますが、結果はマチマチになると予想します。
4つ目は、テクニカル分析では上昇と予想。(ドル高円安要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、146.75円にあった一目均衡表の雲を上抜け、148.9円付近にあるボリンジャーバンドの+2σや149.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)として働き、頭を抑えられている形となっています。
ただ、来週には+2σのラインも149円台に上昇してくると考えられ、149.0円は突破しやすくなると思われます。
また、RSIも66ほどで、買われ過ぎの水準70まではもう少し余裕があり、上昇余地はまだありそうです。
他方、週足では147.3円付近にあるボリンジャーバンドのミッドバンドを上抜けている状態です。
+2σに向かって上昇すると考えられますが、数週間は停滞する状態が続くのではないかなという気がします。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
やはり、米国経済指標は改善傾向を示している感じでしたね。
新規失業保険申請件数もここにきて20万件を切ってきていますので、1月分の雇用統計も強そうです。
住宅需要もローン利率が以前から指摘している7%以上の抑制的なレベルを下回っており、順調に回復している感じです。
一方で、こちらも以前から懸念していた今年の年金などの社会保障の物価調整費が+3.2%となり、昨年の+8.7%から大きく減額されました。
12月分の米国CPIが総合で+3.4%、コアで+3.9%であったため、ちょっと厳しい調整費となりそうです。
インフレ率がこの調整費を上回って推移するようならば、個人消費に悪い影響が出てくることが予想されます。
来週の米国経済指標も引き続き好調なのか要注目となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】