米国参戦でリスクオフが進みドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年6月23日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:144.0 ー 147.0円

 

週間では「下落」と予想します。
根拠としては4つ。

 

 

1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因 下降

27日(金)に5月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国PCEデフレーターの予測値は総合PCEとコアPCEの前月比・前年同月比で市場予想と一致しています。

また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」でも、市場予想通り総合PCEとコアPCEの前月比がともに+0.1%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.3%と+2.5%になり、コアPCEで市場予想を下振れます。

筆者の予想としましても、既に発表のあった5月分の米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が市場予想を下振れており、PCEデフレーターでも弱めの結果が出るような気がします。

よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

また、同時刻には個人所得や個人支出の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです。

  総合PCE (%) コアPCE (%)
前月比 前年同月比 前月比 前年同月比
市場予想 0.1 2.3 0.1 2.6
Inflation Nowcasting 0.09 2.25 0.14 2.58
前月比に応じた予測値 0.00 2.16 0.10 2.54 下降
0.10 2.26 0.20 2.64

 

 

2つ目は、パウエル議長の議会証言ではFOMC会見を踏襲と予想。(ドル高円安要因上昇

24日(火)と25日(水)に下院と上院でパウエルFRB議長による議会証言が行われます。
先週末には既に金融政策報告書が議会に提出されており、この報告書に沿った形での証言および質疑応答となります。
今週6月FOMCが開催されたばかりですので、その時の見解とほとんど変化はないと思われます。
ただ、本日米国はイランへの攻撃に参戦しており、週明けから金融市場は大きく変動することが予想されます。
米国の経済・物価動向を「極めて不確実」としているパウエル議長ですが、より一層これに拍車がかかるものと思われます。
FOMC後の会見では、関税の影響をかなり警戒し利下げに慎重な姿勢が窺われ、ややタカ派と取られてドル高に推移しました。
よって、議会証言に於いても同様にドル高が進み、ドル円は上昇すると予想します。

 

 

3つ目は、米国経済指標はやや悪化気味と予想。(ドル安円高要因 下降

来週発表予定の米国経済指標は、6月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、消費者信頼感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、5月分では中古住宅販売戸数、新築住宅販売戸数、中古住宅販売成約指数、4月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第1四半期GDP確報値、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
その他、FOMCメンバーによる講演など多くの発言機会や、2年、5年、7年債と2年変動利付債の米国債入札もあります。

まずは、製造業・サービス業PMIですが、市場予想は製造業で51.1(前月:52.0)、サービス業で52.9(前月:53.7)と前月からの鈍化が見込まれています。
ここまで米国経済指標の6月分の結果としては、ニューヨーク・フィラデルフィア連銀製造業景気指数やNAHB住宅市場指数が市場予想を下振れており、失業保険申請件数も増加傾向がやや加速している感じとなっています。
やはり製造業は関税や高金利の影響を受けて軟調な状態が続いていると思われます。
他方で、サービス業はやや底堅く推移している感はありますが、価格指数が押し上げている面もあり、CPIの結果を見ますと、徐々に弱含んできている感じがします。

消費者信頼感指数では、その先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が大きく上振れていました。
米中貿易戦争などで大きく悪化していましたが、貿易交渉にて緊張度が緩んだことによりインフレへの懸念が後退したことが主な要因です。
ただ、消費者信頼感指数に於いては前回5月分が大きく上昇しており、ミシガン大学の速報値の内容は既に織り込んでいる可能性があり、市場予想ほど改善を示さない気がします。

住宅関連は、5月の住宅ローン申請件数では割と堅調に推移しており、市場予想では前月からの減少を見込んでいますが、意外と上振れる可能性もありそうです。

新規失業保険申請件数は今週24.5万件と市場予想を0.1万件下振れましたが、先週分は0.2万件上方修正され25.0万件と大台に乗りました。
来週も24.7万件予想と引き続き25万件に迫る水準が見込まれており、要警戒となりそうです。

よって、結果はマチマチながらも悪化傾向を示し、トータルではドル円は下落すると予想します。

 

 

4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防から上抜けを果たし、+2σを目指す流れとなりました。
一目均衡表の雲も上抜けし、週末金曜日には146.08円付近に位置していた+2σをやや上回る146.21円まで上昇した後、146.08円までやや反落してクローズしました。
RSIも57.8と買われ過ぎの水準である70まで余裕があり、一目均衡表の雲を上抜けたことで上昇しやすい状況にあると思われますが、ボリンジャーバンドの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)となって機能しそうです。
このまま下落するよりは、むしろ+2σを大きくオーバーシュートするくらい上がった方が反落も起きやすいような気がします。

他方、週足では146.37円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防戦になると思われます。
最終的には-2σを再び目指す流れになると予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

あとがき

遂に米国がイランへの攻撃に参戦しましたね。
週明け月曜日は原油高と株安、ゴールド高が見込まれるところですが、他方でドル円や米国債の値動きは読みにくいところがあります。
サンデードルを見てみますと145.79円となっており、やや円高で推移しています。
来週はイランの出方次第ということになりそうですが、反撃は今のところ米軍に対してではなくイスラエルに対してミサイルが40発ほど放たれたようで10発ほど着弾した模様です。
これが中東に展開している米軍に向けられたり、ホルムズ海峡閉鎖に動き出すようですと、リスクオフ度は更に増すと考えられます。
今週、イスラエル-イラン戦争によってドル円は上昇しましたが、コロナ禍初期のようにこれはややミスリードのような気がします。
やはり最終的にはリスクオフで円高が進むと予想しますが、来週はちょっと予想を立てるのが難しそうですね。
テクニカル的には一目均衡表の雲を上抜けるのか、あるいは押し戻されて下抜けるのか、この辺りが重要になってきそうです。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】
米国参戦でリスクオフが進みドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年6月23日~)

Posted by ペッパー