米国PCEも前月比マイナスでドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年7月22日~)
今週のドル円相場は、16日(火)に発表のあった米国小売売上高の好結果から158.84円まで上昇する場面も見られましたが、トランプ次期大統領候補のドル高・円安・人民元安に不満を述べたことや、河野デジタル相の日銀に対して円安是正のための利上げを要求したとの報道、中国への半導体技術の輸出規制強化を巡って半導体銘柄を中心に株価が急落したことなどから、ドル円は155.36円まで下落しました。
週末にかけては、フィラデルフィア連銀製造業景況感指数や米国景気先行指数などの好結果により、157.85円まで反発しましたが上値は重く、結局週間では0.5円ほど下落となる157.38円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):154.0 ー 158.0円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
26日(金)に6月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、予測値は総合PCEとコアPCEの両方で市場予想を下回っています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、総合PCEとコアPCEの前月比が市場予想通りの+0.1%と+0.2%となった場合、前年同月比は+2.5%と+2.6%となり市場予想と一致し波乱はなさそうです。
ただ、筆者の予想としましては、既に発表のあったCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下振れていたのをみますと、やはりPCEでも下振れるような気がします。
CPIでは比重の大きい「住居費」のインフレ率が鈍化していたため市場予想を下振れました。
他方、PCEに於ける「住居費」はCPIほど比重は大きくありませんが、逆にCPIよりも比重の大きい「ヘルスケア」もインフレ率は鈍化していたため、PCEでも市場予想を下振れるのではないでしょうかね。
よって、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
一方で、PCEデフレーターが市場予想通りの結果となった場合には、個人所得や個人支出も同時刻に発表されるため、これらの結果によって動意付くことも考えられ要注意となります。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.1(0.0) | 2.5(2.4) | 0.2(0.1) | 2.6(2.5) |
| Inflation Nowcasting | 0.01 |
2.40 |
-0.01 |
2.39 |
| 筆者予想 | 0.0 | 2.39 | 0.1 | 2.50 |
| 0.1 | 2.49 | 0.2 | 2.60 | |
2つ目は、米国GDPは市場予想を上振れると予想。(ドル高円安要因
)
25日(木)に米国第2四半期GDP速報値の発表があります。
市場予想は+1.9%となっており、前期の+1.4%からの上昇予想となっています。
GDPNowの予測値を見てみますと+2.7%となっており、市場予想を大幅に上回っています。
第2四半期後半に個人消費と民間総投資が増えた感じですね。
よって、指標発表時ドル円は上昇すると予想します。
また、GDPNowの予測値は指標発表前日の24日(水)にもう1回更新が予定されていますので、要注視となりそうです。
3つ目は、米国経済指標はマチマチと予想。
来週発表が予定されている米国経済指標は、上記以外にも6月分では中古住宅販売戸数、新築住宅販売戸数、耐久財受注、7月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率確報値、週次の新規失業保険申請件数など数多くあります。
6月は住宅ローン金利がやや下落気味に推移していたため、週次で発表されるMBA購入指数では改善を示していました。
したがって、住宅関連は意外と市場予想を上振れる可能性もありそうです。
他方、ここ数か月好結果が続いていたPMIですが、今回7月の市場予想は製造業で前月と変わらずの51.6、サービス業で54.5と前月の55.3から悪化する予想となっています。
6月分のISM製造業・非製造業景気指数では悪化を示していましたので、PMIもそろそろ軟調な結果が出そうな気がします。
失業保険は季節要因もあり増加傾向となっていますが、インディードの求人数を見てみますと7月は緩やかに増加しており雇用の需要は少し回復している感じです。
よって、米国経済は悪化してきていると思われますが、6月から7月にかけては小売売上高も強かったこともあり、やや持ち直している面もありそうです。
したがって、経済指標はマチマチな結果となり、ドル円の振幅も結局はプラスマイナスゼロくらいな感じだと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週サポートとなっていたボリンジャーバンドの-2σをオーバーシュートする形で売られ、今週は一目均衡表の雲がサポートとなって反発しています。
RSIは今週33まで低下しましたが、週末には42辺りまで戻しており、売られ過ぎの水準である30まではもう少し余裕があり下値余地もまだありそうです。
よって、来週以降も雲の攻防は続くと思われますが、やがて雲抜けし大きく下落すると予想します。
他方、週足では予想通りMACDなどでデッドクロスを形成し下りのターンへと入っていきそうですが、現状ボリンジャーバンドのミッドバンドでサポートされた形となっています。
しかしながら、以前から指摘しているようにミッドバンドを下抜けし、-2σを目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
来週は、注目の米国PCEデフレーターの発表ですね。
CPIでは総合指数が前月比でマイナスとなりましたが、PCEではコア指数でもマイナスとなる可能性がありそうです。
コアPCEは、FRBがインフレ率2%目標の対象としているインフレ指標であるため、もしマイナスとなった場合は市場へのインパクトが強そうです。
その場合は、今年これまで幾度となく跳ね返してきた一目均衡表の雲を下抜けする可能性があり、ドル円も155円を割って暴落もあり得そうで、ちょっとワクワクドキドキの1週間になるかもしれませんね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】