米国物価指標の上振れでドル円は上昇!来週のFX外国為替相場予想(2024年2月12日~)
今週もほぼ予想通りの展開で、ISM非製造業景気指数は強い結果となり、特に物価指数では中東情勢の影響等により大きく上振れました。
新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いています。
また、FOMCメンバーによる早期利下げに慎重な発言も相次ぎ、国内でも植田日銀総裁に続き内田日銀副総裁もまたマイナス金利解除後も緩和的な環境が継続する見通しであることを述べ、ドル高円安が進む要因となりました。
一方、米国債の入札は好調であったため利回りの上昇がやや抑えられ、ドル円も少し伸び悩んだ感があり、今週高値は9日(金)に付けた149.57円となりました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):148.5 ー 151.0円
来週のドル円は週間で「上昇」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想とほぼ一致するも総合CPIで上振れと予想。(ドル高円安要因
)
13日(火)に1月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPI前月比で+0.13%と市場予想を下振れる数値となっていますが、総合CPI前年同月比やコアCPIでは市場予想と同値となっています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、総合CPI前月比で市場予想通りの+0.2%が出たとしても、前年同月比で+3.00%となり市場予想を上振れそうです。
今回は概ね市場予想通りとなりそうですが、コンセンサスがバラけており、ちょっと複雑な動きになるかもしれませんね。
筆者の予想としましては、Inflation Nowcasting の予測値通り総合CPI前月比で+0.1%となりそうな気もしますが、ここはやはり前月比+0.2%、前年同月比+3.0%となって市場予想を上振れ、指標発表時ドル円は上昇するとしておきます。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2(0.1) | 2.9(3.0) | 0.3(0.2) | 3.8(3.7) |
| Inflation Nowcasting | 0.13 |
2.94 | 0.32 | 3.81 |
| 筆者予想 | 0.1 | 2.89 | 0.2 | 3.68 |
| 0.2 | 3.00 |
0.3 | 3.78 | |
2つ目は、米国小売売上高は市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
15日(木)に1月分の米国小売売上高の発表があります。
前月12月は強い結果だったこともあり、その反動で市場コンセンサスはそれを下回る予想となっています。
今週発表のあった1月分の自動車販売台数も前月から減少していました。
また、筆者が以前より懸念している社会保障の物価調整費が昨年よりも減額されており、1月分から徐々に個人消費に影響が出てくると思われます。
よって、1月分の雇用統計やISM製造業・非製造業景気指数が強かったため、小売売上高も追随しそうな気もしますが、結果は市場予想を下振れ、ドル円は下落すると予想します。
また、同時刻にニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景気指数、輸出入物価指数、新規失業保険申請件数、その45分後に鉱工業生産、翌16日(金)にはPPI(生産者物価指数)、住宅着工件数、ミシガン大学消費者信頼感指数などの発表もあり、大きく上下動する可能性もありそうです。
3つ目は、テクニカル分析では上昇と予想。(ドル高円安要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、以前から指摘している通りショート勢が頑張りすぎて上げが甘いために下りのターンへ入っていけず、結局ボリンジャーバンドのミッドバンドがサポートとなってMACDなどでゴールデンクロスを形成し、上りのターンへ入ってきました。
上値では、149.6円付近にあるボリンジャーバンドの+2σで頭を抑えられていますが、このラインや150円のキリ番を突破してくると予想します。
他方、週足では数週間停滞した後にボリンジャーバンドの+2σに向かって上昇すると指摘していましたが、予想通り上昇基調になってきています。
もしかすると、5月中旬くらいまでは続くかもしれません。
また、+2σは現在153.2円付近にあり、直近高値の151.9円を更新する可能性も高そうです。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
中東情勢の影響が少し出てきた感じがしますね。
ISM製造業・非製造業の物価指数が高かったので、PPIやミシガン大学の期待インフレ率も上振れるかもしれません。
小売売上高も今後個人消費が落ち込んでいくのか要注目となりそうです。
あとは、日銀の金融政策の行方にも注意を払う必要があり、来週の本邦GDPも注視でしょうかね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】