米国CPIの下振れなど来週はドル円暴落の大本命か!?来週のFX外国為替相場予想(2024年7月8日~)
今週のドル円相場は、先週からの流れを引き継ぎ上昇して始まりましたが、ISM製造業・非製造業景気指数やJOLTS求人では市場予想を上振れたものの、ADP非農業部門雇用者数や新規失業保険申請件数などの米国雇用指標が悪化したことにより、ドル円は軟調に推移しました。
そして迎えた米国雇用統計ですが、発表直後には失業率の悪化などにより160.32円まで急落する場面が見られたものの、非農業部門雇用者数が市場予想を上振れたことで買い戻しが入り、ちょうど1円幅となる161.32円まで大きく反発しました。
しかしながら、非農業部門雇用者数の過去2か月分が大きく下方修正されるなどしたため、結局は日足及び週足が陰線となる160.75円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):156.0 ー 161.0円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
11日(木)に6月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値はコアCPIの方で前月比と前年同月比の両方で市場予想を上振れる予想となっています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り前月比が総合CPIで+0.1%、コアCPIで+0.2%となった場合、前年同月比はそれぞれ+3.14%、+3.42%となり市場予想と一致します。
6月の原油価格は4日に底打ちし大きく反発していますが、ガソリン価格は10日の週に底打ちした後、あまり反発しておらず低位で推移しています。
また、6月分の米国経済指標の結果があまり思わしくないため、やはりCPIも弱い数値が出るのではないかと思われます。
よって、結果は市場予想を下振れると思われ、結果発表時ドル円は下落すると予想します。
ただ、1年ほどタイムラグのある住居費が少し強い結果となった場合、Inflation Nowcasting が示している通り、上振れる可能性は住居費の比重が大きいコアCPIの方でより高そうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.1(0.0) | 3.1 | 0.2 | 3.4 |
| Inflation Nowcasting | 0.07 | 3.12 | 0.28 |
3.52 |
| 筆者予想 | 0.0 | 3.03 | 0.2 | 3.42 |
| 0.1 | 3.14 | 0.3 | 3.52 | |
2つ目は、パウエルFRB議長の議会証言はハト派寄りと予想。(ドル安円高要因
)
9日(火)と10日(水)に、上・下院にてパウエルFRB議長の議会証言があります。
今週開催されたECBフォーラムの場では、「物価はディスインフレ傾向再開を示すようになった」とハト派寄りの発言をして米国債利回りやドル円は下げる場面がありました。
それ以降も米国経済指標の低調な結果が続いており、タカ派に傾斜するとは考えにくく、同様のハト派的発言が出ると思われます。
よって、パウエル議長の議会証言中ドル円は下落すると予想します。
3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週は上述のCPI以外にも、6月分では米国PPI(生産者物価指数)、ニューヨーク連銀インフレ期待、7月分ではミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率速報値、週次の新規失業保険申請件数などの発表があります。
来週はインフレ指標の発表が多く、前月市場予想を大きく下振れたPPIや最近動意付くことが多いミシガン大学発表の期待インフレ率、ニューヨーク連銀インフレ期待も割と最近注目されているように思います。
ここ数か月のインフレ鈍化傾向からやはり全体的に弱めの結果が出ると考えられます。
また、新規失業保険申請件数も増加傾向にあり、全体的にドル円は下落しやすいと予想します。
その他に3年・10年・30年物の米国債の入札もあり、これらも要注目となりそうです。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの+2σに到達後バンドウォーク気味に上昇していましたが、RSIが買われ過ぎの領域である76.3まで上がってきたところで反落しました。
今後はMACDなどのデッドクロスに向けて下りのターンへ入っていくと思われ、ボリンジャーバンドのミッドバンド、そして-2σに向けて下落し、再び一目均衡表の雲上限の攻防へと移っていくと予想します。
他方、週足では引き続きMACDなどのデッドクロスに向けて下落していき、ボリンジャーバンドのミッドバンド、そして-2σを目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
今週注目の米国雇用統計でしたが、失業率は3か月連続で悪化し、非農業部門雇用者数は市場予想をやや上振れたものの過去2か月で12.1万人も下方修正されるなど弱い結果となりました。
データ的にはもう景気後退が意識されるくらいの数値だと思われます。
雇用統計に関しては明日のコラムでもう少し詳しく述べたいと思います。
さて、来週もまた米国CPIを筆頭に重要指標やイベントが盛りだくさんです。
日本側でも日銀による国債買い入れの減額規模に影響を与える日銀債券市場参加者会合が開催されます。
指標やイベントの結果次第ではありますが、テクニカル的にみても来週は暴落の大本命という気がしますので要警戒でしょうね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】