ドル円は米国PCEデフレーターが市場予想を下振れて下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年5月27日~)
今週のドル円相場は、重要度の高い経済指標の発表がなかったことから、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーのタカ派寄りの発言やFOMC議事録のタカ派的な内容により、ドル円は週初から堅調に推移しました。
そして予想外だったのが、5月分の米国PMI(購買管理者景気指数)の市場予想を大きく上振れる強い結果でした。
今月はここまで4月分や5月分速報値など米国の経済指標はほぼ全滅状態でしたが、これがポジティブ・サプライズとなり、ドル円は157.18円の高値を付けました。
PMIの直前に発表された新規失業保険申請件数や翌日発表の4月分の耐久財受注の結果も良かったですね。
一方で、24日(金)発表のミシガン大学消費者信頼感指数確報値では、先週指摘した通り期待インフレ率が下方修正され、ドル円はやや軟化しました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):155.0 ー 157.5円
来週のドル円は週間で「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
31日(金)に4月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、総合PCEの前年同月比では市場予想と一致していますが、全体的に市場予想を下振れる予想となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、総合PCEの前月比が市場予想通りの+0.4%だった場合は前年同月比で+2.81%となり市場予想を上振れる可能性もありそうです。
ただ、先に発表のあったCPI(消費者物価指数)の結果を鑑みますと、Inflation Nowcasting の予測値に近い値が出るのではないかと思われます。
よって、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.4 | 2.7 | 0.3 | 2.8 |
| Inflation Nowcasting | 0.27 |
2.68 | 0.23 |
2.74 |
| 筆者予想 | 0.3 | 2.71 | 0.2 | 2.71 |
| 0.4 | 2.81 |
0.3 | 2.81 | |
2つ目は、米国経済指標はマチマチと予想。
来週発表予定の米国経済指標で注目されるのは、5月分の消費者信頼感指数、3月分のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第1四半期米国GDP改定値、週次の新規失業保険申請件数くらいでしょうかね。
消費者信頼感指数は、先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数が確報値ではやや上方修正されたものの先月から大幅に悪化してましたので、同指標も悪化していると思われます。
一方、S&P/ケース・シラー住宅価格指数は3月分と古いデータですが、先行指標のZillow住宅価格指数も堅調に推移していることから良好な結果が出ると思われます。
新規失業保険申請件数は、5月分のPMI(購買管理者景気指数)を見る限り、悪化している感じはありませんので、概ね市場予想通りの結果となるのではないでしょうかね。
よって、31日(金)のPCEデフレーター待ちというところもあり、指標発表時も限定的な値動きになると予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドのミッドバンドを上抜けし、MACDなどでもゴールデンクロスを形成して上昇してきましたが、157.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)となって伸び悩んでいる状態です。
ボリンジャーバンドの+2σも158.0円ちょうど付近に位置し、強いレジスタンスとして意識され、上値は重くなると予想します。
他方、週足ではボリンジャーバンドの+2σに達した後の急落からの反発局面となっていますが、MACDなどのデッドクロスに向けて下落していき、ボリンジャーバンドのミッドバンド、そして-2σを目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
今週もG7を前にイエレン米財務長官からの「為替介入は稀であるべき」との牽制発言が飛び出したことで、日本当局の介入はないとの投機筋の思惑から円売りがやや活発になった感じでしたね。
ただ、神田財務官からは「過度な変動があれば適切な行動をとる」との口先介入もあり、G7を無難に終えた来週からは為替介入を警戒する相場になると考えられ、上値は重くなってくると思われます。
その他、今後の金融政策を巡って植田日銀総裁の講演や東京都CPI、買いオペ額など日本側のイベントも要注目となりそうですね。
他方、米国側ではPMIがかなりのサプライズでした。
仕入れ価格や販売価格などコスト上昇が当指数を押し上げた感がありますが、購買管理者も楽観的でしたね。
コモディティ価格もここ1~2か月急上昇していましたので、その影響も出たのかなという気はしますが。
来月上旬に発表されるISM製造業・非製造業景気指数や雇用統計も同様に強い結果となるのか要注視ですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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【ドル円日足チャート未来予想図】