米国雇用統計は無難な結果でドル円は150円へ!来週のFX外国為替相場予想(2023年10月2日~)
今週のドル円相場は、先週開催された日米の金融政策決定会合を経て、タカ派的な米国とハト派的な日本という構図が改めて確認されたことでドル高円安基調が続くこととなり、またドル円が連動する10年物米国債の利回りも大きく上昇したため、ドル円も27日(水)には節目の150円に迫る149.70円まで上値を伸ばしました。
しかし、米国GDPなどの経済指標悪化や調整売りなども入り、週末29日(金)には148.52円まで下押す場面も見られました。
が、押し目買い意欲は強く、そこから約1円反発し、最終的には149.32円のほぼ高値引けで終了しています。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):148.5 ー 151.0円
来週のドル円は週間で「やや上昇」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国雇用統計はまだ底堅いと予想。(ドル高円安要因
)
来週は月初恒例の重要指標週間となり、週末6日(金)には9月分の米国雇用統計が発表されます。
前回8月分の失業率が、3.5%(7月)→3.8%へと急上昇したため、多くの専門家は雇用情勢の悪化を懸念していましたが、今月9月分の失業率は市場予想が3.7%と、やはり前回考察した通り改善する予想となっています。
他方、非農業部門雇用者数は、15~17万人増とやや控えめな予想となっており、週間で発表される新規失業保険申請件数の少なさなどから勘案しますと、雇用者数も底堅く推移していると考えられます。
よって、雇用環境が急速に悪化しているといった雰囲気はまだ感じられず、今月も市場予想程度の数字は出ると予想し、ドル円は上昇すると予想します。
ただ、労働参加率の上昇から、平均時給の伸びは鈍化してそうな感じはしますが、市場予想は前月比で0.2%(8月)→0.3%への上昇予想となっており、結果が市場予想を下振れるようならドル円も下落する可能性があります。
その他、ISM製造業・非製造業景気指数の雇用部門、 ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数など雇用関連指標も多く発表されますので要注目です。
2つ目は、FOMCメンバーのタカ派発言が多く出ると予想。(ドル高円安要因
)
来週もパウエルFRB議長を始め、FOMCメンバーの発言機会が多くあります。
やはり、今週に引き続きタカ派発言も多く飛び出すと考えられ、ドル円は上昇傾向になると予想します。
ただ、米国債の利回りは9月のFOMC以降大きく上昇しており、10年物米国債の利回りは既に利上げ1回分の0.25ポイントを超える上昇を果たしています。
実際に0.25ポイントの利上げを行った7月のFOMCからですと、利上げ3回分以上の0.8ポイントほど上昇しており、かなり金融環境は引き締まっている状況です。
筆者はこれまで住宅需要を減衰させるためには30年ローン利率が7%以上必要だと述べてきており、そのためにはあともう1回の利上げが必要だと考えていました。
しかしながら、現在ローン利率は既に7%台半ばまで上昇してきており、住宅販売戸数も低迷してきています。
また、今後も大手格付け会社ムーディーズの米国債格下げリスクもあり、利回りはもう少し上昇する可能性があります。
そうなりますと、年内の政策金利引き上げはもう必要ないかなという気がします。
FOMCタカ派メンバーの中にもこういった考えを持つ人が出てくることも予想され、その場合ドル円は急落する可能性もあり注意が必要です。
3つ目は、米国経済指標はマチマチと予想。
来週は雇用関連以外にもISM製造業・非製造業景気指数など重要な米国経済指標の発表が予定されています。
その先行指標となるPMI購買管理者景気指数では、製造業では市場予想を上振れ、サービス業では下振れと、マチマチな結果でした。
ISM製造業・非製造業景気指数でも同様の結果が出ると予想します。
よって、先に発表する製造業ではドル円は上昇し、後で発表する非製造業では下落するパターンになるのではないかなという感じがします。
4つ目は、テクニカル分析では上昇と予想。(ドル高円安要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週指摘した通り1週間遅れでMACDなどでゴールデンクロスを示し、大きく上昇する流れとなりました。
しかしながら、ボリンジャーバンドの+2σがレジスタンスとして働き、週末の調整売りも重なって高値から1円強下落することとなりました。
ただ、148.5円の節目がサポートとなって、下落幅をほぼ取り戻す1円弱の大幅反発となり、下髭陽線を付ける形で週末は取引を終えました。
やはり、上げがまだ甘い感じで、もう少し上りのターンは続くと思われます。
逆に、上げがボリンジャーバンドの+2σを大きく超えるくらいしっかりなら、今度は下りのターンへ入って大きく下げる可能性もありそうです。
他方、週足も上りのターンが続いている感じで、3週間前から指摘している通り、あとまだ1週間くらいは上げ基調だと思われます。
来週、或いは再来週にもボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートし、昨年の高値151.9円付近、或いは高値を更新し、再来週辺りには今度は逆に急落する流れになるのではないかと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
米国政府機関の閉鎖は土壇場で回避されたようですね。
8月のコラムで10年物米国債の利回りは4.7~4.8%くらいまで上昇すると筆者は予想していました。
当時ほとんどの専門家は全く予想していなかったと思いますが、今や5%、5.5%などという予想が沸いてきています(笑)
金利上昇を受けて、9月分、そして10月分の経済指標がどうなっていくのか注視度マックスですね。
来週は大荒れになるかもしれません。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】