サービス業のインフレは当面収まらないか!?(1月米国CPI結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

今週13日(火)に1月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では市場予想の+0.2%を上振れる+0.3%、前年同月比では市場予想の+2.9%を上振れる+3.1%、コアCPIの前月比でも市場予想の+0.3%を上振れる+0.4%、前年同月比では市場予想の+3.7%を上振れる+3.9%となり、ドル円は大きく上昇しました。

それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

【 1月米国CPI(項目別詳細)】
1月米国CPI(項目別詳細)

 

最初にグラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、まず目につくのが-14.2%(前月-14.7%)の「燃料油」と、-17.8%(前月-13.8%)の「公共ガスサービス」の項目ですね。
そして、構成比の大きい「ガソリン」も-6.4%(前月-1.9%)と大きなマイナスとなっており、これらを含めた全体の「エネルギー」の項目も前年同月比で-4.6%(前月-2.0%)、前月比でも-0.9%(前月-0.2%)と、ともに前月からマイナス幅が大きくなっています。

原油価格は、12月に付けた67.7ドルの安値からの反発局面となっていますが、ガソリン価格は1月下旬から上昇し始めており、1月分CPIではべース効果もあり、まだマイナス圏だったということですね。
先月も指摘しましたが、向こう1~2か月でプラス圏へと浮上してくると思われます。

【 WTI原油価格(日足)】
 WTI原油価格(日足)

 

【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比] 】
米国CPI(エネルギー)[前年同月比]

 

【全米レギュラーガソリン価格】
全米レギュラーガソリン価格
 

次に気になるのが、前年同月比+9.5%(前月+9.7%)、前月比+1.0%(前月+0.1%)の「輸送サービス」の項目です。
前年同月比では、ややプラス幅を縮めましたが9%台の高水準で高止まりしています。
前月比では変動が激しいものの、1月は急上昇しました。
構成比の大きい「自動車保険」では、前年同月比+20.6%(前月+20.3%)、前月比+1.4%(前月+1.7%)と、高水準を維持しており、「輸送サービス」のインフレ率を押し上げています。

【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比] 】
米国CPI(輸送サービス)[前年同月比]

 

3番目は、今回初めて取り上げる前年同月比+5.1%(前月5.2%)、前月比+0.5%(前月0.3%)の「家から離れた場所での食事(外食)」の項目です。
前年同月比では、昨年2023年3月の+8.8%を天井に下落を続けていますが、ここ数か月はそのペースが落ちてきています。
前月比では昨年2023年7月の+0.17%を底に反発局面に入ってきており、今回の1月分では+0.5%とプラス幅を大きく伸ばしました。
夏頃には前年同月比でも上昇してくると思われます。

【 米国CPI(外食)[前年同月比] 】
米国CPI(外食)[前年同月比]

 

そして最後が前年同月比+6.0%(前月+6.2%)、前月比+0.6%(前月+0.4%)の「シェルター(住居費)」の項目です。
以前から前月比では+0.3%が底だろうと指摘していましたが、今月も前月比+0.6%へと上昇しています。
前年同月比では5月くらいまでは緩やかな下落基調が続くと推測されますが、足もとローン利率が下がって住宅需要が盛り返してきていますので、住居費のインフレ率は再び上昇すると予想されます。

【 米国CPI(住居費)[前年同月比] 】
米国CPI(住居費)[前年同月比]

 

というわけで、今月も初登場の1項目を含む合計4項目を見てみました。
前回のコラムでは、米国雇用統計の平均時給の伸びからサービス業のインフレは当面収まらないという話をしました。
今回1月分の米国CPIではそれを如実に表していた感じでしたね。

他方、1月からインフレ削減法(IRA)による税額控除の対象車が大幅に減らされた「自動車」では、12月の駆け込み需要の影響もあってか販売台数も落ち込んでおり、価格面でも影響が出たのかなという感じはします。

中東情勢の問題もありますし、米国の高インフレはいつになったら収まるんでしょうかね!?

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー