メトロポリタン・キャピタル銀行破綻、今後も米銀破綻は増え続ける!?
1月30日にイリノイ州シカゴに拠点を置くメトロポリタン・キャピタル銀行が規制当局によって閉鎖され、2026年に入ってから米国で最初の銀行破綻となりました。
メトロポリタン・キャピタル銀行は、保有する米国債などの有価証券に於いて金利上昇の影響により巨額の含み損を抱えていました。
また、預金の多くを仲介預金(ブローカー預金)に依存していたため、資金調達コストの高さが収益を圧迫していたようです。
巨額の含み損を抱える米銀
米銀の有価証券における含み損(未実現損失)は、2022年以降の急激な利上げに伴い、過去に低金利で購入した米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の価格が下落したことで膨張しました。
米銀全体の含み損は、2023年第3四半期に約6,840億ドルでピークに達した後、金利の変動に応じて増減を繰り返し、直近2025年第3四半期には約3,371億ドルまで減少しましたが、依然として歴史的な高水準にあります。
特に2025年半ば時点の推計で、バンク・オブ・アメリカが約963億ドル、ウェルズ・ファーゴが約378億ドル、JPモルガン・チェースが約229億ドルと巨額の含み損を抱えています。
含み損は売却しない限り決算上の利益には影響しませんが、預金流出などで売却を迫られるとシリコンバレー銀行のように損失が表面化し、経営危機を招く恐れがあります。
また、含み損は10年物米国債利回りや30年住宅ローン金利と密接に連動しており、今後のFRBの金融政策次第で再び拡大する懸念も残されています。
【米銀の満期保有目的有価証券と売却可能有価証券における含み損】

仲介預金への依存度が高い米銀
仲介預金とは銀行が直接顧客から集める預金ではなく、デポジット・ブローカー(預金仲介業者)と呼ばれる第三者を通じて集める預金のことで、金利コストは割高となります。
米銀全体に於ける仲介預金の残高は、2025年第3四半期時点で約1.22兆ドルとなっており、2024年初頭のピーク時約1.34兆ドルからは減少していますが、依然として高水準で推移しています。
【主要米銀の国内預金に占める仲介預金の割合 (推計値) 】
商業用不動産へのエクスポージャーが極めて高い米銀
オフィスビルなどの価格下落により、ローンの焦げ付きリスクが高まっています。
中でも、ダイム・コミュニティ銀行では、商業用不動産(CRE)ローンが自己資本の550%を超えると報告されており、同様にイーグル銀行が540%、バンクOZKが500%など商業用不動産へのエクスポージャーが極めて高い銀行があります。
あとがき
FDIC(米連邦預金保険公社)では、財務内容や運営に懸念がある銀行を「問題銀行」として非公開で監視しており、2026年初頭時点で約60〜70行程度がこのリストに含まれていると推定されています。
現在、米国では長期ゾーンの金利がなかなか下がらない状況となっていますので、上述の通り米銀が保有する有価証券の含み損が拡大する可能性もあり、今年は中小の地方銀行が破綻するケースも増えるのではないでしょうかね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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