ドル円は買われ過ぎからの調整で下落!来週のFX相場予想(2025年11月24日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:154.0 ー 157.0円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては2つ。
1つ目は、米国経済指標はマチマチながらもやや悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、11月分では消費者信頼感指数、10月分では鉱工業生産、PPI(生産者物価指数)、中古住宅販売成約指数、9月分では小売売上高、S&P/ ケース・シラー住宅価格指数、耐久財受注、新築住宅販売戸数、週次では新規失業保険申請件数、ADP非農業部門雇用者数、それ以外ではベージュブック(米地区連銀経済報告)などがあります。
その他、2年、5年、7年債と2年変動利付債の米国債入札もあります。
GDP改定値や個人所得・個人消費支出の発表は延期となりました。
まずは小売売上高ですが、市場予想は総合の前月比が+0.4%(前月:+0.6%)、コアはまだ発表なし(前月:+0.7%)となっています。
今週既に発表のあった9月分雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を上振れる+11.9万人と堅調だった一方で失業率は市場予想を上振れる4.4%と悪化していました。
同期間のADP非農業部門雇用者数は市場予想を下振れる-3.2万人と減少に転じ、雇用統計の結果とは真逆の結果となっていました。
雇用統計の非農業部門雇用者数がほぼ毎月下方修正されることを鑑みますと、個人消費に影響を与える雇用市場はそこまで強くないように思われますが、9月の米株は史上最高値を更新するなど楽観相場でしたから、小売売上高もそこそこ好調だったのではないかという気がします。
また、EV(電気自動車)補助金の期限切れ駆け込み需要やガソリン価格の高騰も小売売上高の押し上げ要因になったと思われます。
次はPPIですが、市場予想は総合の前月比が+0.3%(前月:-0.1%)、前年同月比が+2.7%(前月:+2.6%)、コアはまだ発表なし(前月の前月比:-0.1%、前月の前年同月比:+2.8%)となっています。
既に9月分のCPI(消費者物価指数)が発表になっており、こちらは全て市場予想を下振れる弱い結果となっていました。
小売価格へ価格転嫁できていないという見方もありますが、PPIも弱めの結果になるのではという気がします。
消費者信頼感指数は、先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数が速報値から上方修正されたものの前月からは大きく低下していました。
住宅関連は、30年固定ローン金利は6%台前半であまり変動なくやや低位で推移しているものの、住宅販売は頭打ちの状態となっています。
新規失業保険申請件数は、延期となっていた過去の分を今週一気に発表しましたが、22~23.5万件と安定していました。
ただ、継続数は直近高値を更新し、197.4万件まで増えてきています。
また、10~11月は割と多めの人員削減の報道がありましたので、増加基調となってくる可能性はありそうです。
ADP非農業部門雇用者数は、インディードの求人数を見てみますと11月は増加傾向となっていますので、意外と堅調に推移するのではないでしょうかね。
建設業の求人が急増していますので、データセンター建設による恩恵を受けているのかもしれません。
よって、米国経済指標はマチマチながらも全体的にやや悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
まだ多くの経済指標は9月分など古いデータからの発表となっており、現在の米国経済を反映している感じではないように思います。
12月FOMCまでは雇用統計やCPIの発表がないことから、週次で発表する雇用関連指標に要注目でしょうかね。
2つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は直近高値の155円台半ば付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートする形で大きく上昇し157.88円まで上昇しました。
ただ、RSIは買われ過ぎの水準となる75.2まで上昇したことや、この+2σや年初来高値となる直近高値の158.87円や158.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)として働いたことで週末金曜には156.19円まで反落し、最終的にはそこから僅かに反発して156.32円でクローズしました。
来週は155.0円付近に上昇してくるボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防から、これを下抜けてボリンジャーバンドの-2σや一目均衡表の雲を目指して下落する流れになると予想します。
他方、週足でも155円台半ば付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σをオーバーシュートする形で大きく上昇し、陽線ながらも大きな上髭を付けてクローズしました。
来週以降も150.75円に位置する一目均衡表の雲上限や150.07円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドあたりを目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は週明けの片山財務相からの発言や高市総理と植田日銀総裁との会談、植田日銀総裁・片山財務相・城内経済財政相との3者会談で円安に対する牽制がなかったことで投機筋に円売りを仕掛ける燃料を与えてしまい、まさに3段ロケットとなってドル円は大きく上昇しました。
ただ、週末金曜になって片山財務相から「為替介入は選択肢として考えられる」と、ようやく「介入」という言葉が飛び出し市場を牽制したため上値が重くなりました。
その後、これまでFOMCメンバーの金利据え置きを支持するタカ派発言が目立っていましたが、ウィリアムズNY連銀総裁が「FRBが近いうちに再び利下げを行う余地がある」との発言を受けて、ドル円はさらに下落することとなりました。
注目されたエヌビディアの決算も決して悪くはなかったのですが株価は下落に転じており、AIバブルに対する懸念が米株市場を覆っている感じがします。
ただ、12月以降のFOMCで利下げ基調が続くようですと株価も再び息を吹き返すかもしれませんね。
さて、来週は米国が感謝祭で木曜から休場となり重要指標の発表もなく材料不足のため、やや閑散相場となりそうです。
日本側では 東京都区部CPIや基調的なインフレ率を捕捉するための指標、野口日銀審議委員の講演あたりが注目ですかね。
12月の日米の金融政策決定会合に向けて、思惑で動く1週間となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】 