不透明感払拭できずドル円は上値の重い展開!来週のFX相場予想(2025年10月20日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:148.0 ー 151.5円

 

週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

1つ目は、米国CPIは市場予想にほぼ一致と予想。

24日(金)に9月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIとコアCPIの前年同月比で市場予想を下振れる数値となっています。

筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIとコアCPIの前月比がそれぞれ+0.4%と+0.3%となった場合、前年同月比はともに+3.1%となり、市場予想と一致した数値になっています。

筆者の予想としましては、
①9月のWTI原油価格は、1バレル64ドル前後でほぼ横ばいで推移している。
他方で、9月の全米全グレード平均ガソリン価格は1ガロン3.293ドル(前月:3.258ドル)と前月から僅かに上昇した。
②9月分のISM製造業・非製造業価格指数では、製造業が前月比で下落、非製造業が前月比で僅かに上昇していた。
③比重の大きい住居費の前月比がタイムラグを伴ってやや上昇してきている。
④EV(電気自動車)の税額控除失効前の駆け込み需要によって、自動車価格が上昇している。
などの理由により、市場予想と同程度の強い結果が出るような気がします。

よって、結果は市場予想とほぼ一致し、指標発表時ドル円の値動きは限定的と予想します。

  総合CPI (%) コアCPI (%)
前月比 前年同月比 前月比 前年同月比
市場予想 0.4 3.1 0.3 3.1
Inflation Nowcasting 0.38 2.99 下降 0.26 2.95 下降
前月比に応じた予測値 0.30 3.01 0.20 3.00
0.40 3.11 0.30 3.10

 

 

2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

来週発表予定の米国経済指標は、10月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、9月分では鉱工業生産、中古住宅販売戸数、新築住宅販売戸数などがあります。
その他、20年債、5年インフレ連動債(TIPS)の米国債入札もあります。

まずは製造業・サービス業PMIですが、市場予想は製造業が51.9(前月:52.0)、サービス業が53.5(前月:54.2)とともに前月から低下する見込みとなっています。
先行指標となるニューヨーク連銀製造業景気指数では市場予想の-1.80を大きく上振れて+10.70、フィラデルフィア連銀製造業景気指数では市場予想の+8.6を大きく下振れて-12.8とマチマチな結果となっていました。
前者は2~9日、後者は6~13日に回答しているため、10日の中国に対するトランプ追加関税の一報が影響してるのかもしれませんね。
よって、PMIも結果は市場予想よりも悪化しているのではないでしょうかね。

ミシガン大学消費者信頼感指数は、速報値では市場予想の54.1を上振れて55.0、期待インフレ率が市場予想の4.7%を下振れて4.6%となっていました。
インフレへの懸念が少し収まり、消費者マインドは思ったほど悪化してなかったという感じです。
ただ、1日からは米連邦政府機関の一部閉鎖や米中貿易への懸念などもあり、速報段階よりは悪化している気がします。

その他の経済指標は、米連邦政府機関閉鎖の影響で発表は延期されると思われます。

よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。

 

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は先週末の急落からの反動で窓を開けて上昇し、火曜日には週間の高値152.60円を付けましたが上値は重く反落し、金曜日には大台の150.0円を割り込み、149.8円付近に位置していたボリンジャーバンドのミッドバンドも下抜け、週間の安値149.36円まで下落しました。
ただ、150.0円の大台やミッドバンドがサポートとなって反発し、最終的には大きな下髭陽線となる150.61円でクローズし高値引けとなりました。
来週も150.0円近辺に上昇してくるボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防になると思われ、MACDなどではデッドクロスも形成しており売り圧力も強まるように思えますが、今週末の上髭陽線がちょっと気になりますのでいったん少し上昇する可能性もありそうです。

他方、週足ではちょうど150.9円付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)として働き、150.76円に位置していた一目均衡表の雲上限を下抜けて、雲の中に突っ込んできました。
終値でも雲の上限を僅かに下回る雲の中で上下の髭を付けた陰線で終えており、来週も引き続き雲の攻防からボリンジャーバンドのミッドバンドに向かって下落していくと予想します。

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

あとがき

米中貿易の行方や米連邦政府機関の一部閉鎖の長期化が気になるところですが、これに加えて今週は米地方銀行の信用不安も再燃しました。

まずは米中貿易ですが、中国からのアクションは全て米国による関税や半導体輸出規制、中国船の港湾使用料などに対する報復ですので、トランプ大統領がこれらを取り下げないことには元の鞘に戻ることはないでしょう。
先週末発表した対中国への100%追加関税は取り下げるでしょうが、現状維持で行くのではないでしょうかね。
つまり、大豆不買や米国船への港湾使用料、レアアース輸出規制も続くのではないでしょうか。
ただ、レアアースは禁輸措置ではないので市場が懸念するほどではない気がします。

米連邦政府機関の一部閉鎖は、案の定心配していた通り長期化しています。
経済への悪影響が懸念されるところです。

米地方銀行の信用不安も、やはり表面化していない問題が少し顔を出すようになってきたかなという気がします。
金利上昇によって借り入れコストが高くなりすぎていますので、経済が失速してきますと様々な問題が浮上してくるのでしょう。
シリコンバレー銀行も本来は経営破綻するほど財務が悪化してたわけではありませんが、取り付け騒ぎが一度勃発してしまいますと、あっという間に破綻してしまいますので、特に商業用不動産部門では地方銀行の財務状態が懸念されているわけですから、今後も要注意となるのではないでしょうかね。

AIブームはまだ継続している感じですが、米国発のリスクオフ相場に少し傾いてきている感じがします。

日本側では高市総理が薄氷の思いで何とか誕生しそうですね。
維新が閣外という報道もありますが、自民党政権に協力しそうな感じです。
21日に選出される見込みですが、日本株は急落前の水準までほぼ戻していますが、高市トレードによる円安はもう終わりではないでしょうかね。
そもそも筆者は先日のコラムで述べたようにミスリードだと思ってますので。
その他、タカ派の高田日銀委員の講演もあります。

というわけで、来週も不透明感漂う経済、金融市場ということになりそうですが、今月末に控えているFOMC(米連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合に向けての思惑にも注視していく相場となりそうです。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】 
不透明感払拭できずドル円は上値の重い展開!来週のFX相場予想(2025年10月20日~)

Posted by ペッパー