米国GDPはマイナス!雇用統計も悪化でドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年4月28日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:140.0 ー 144.5円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
5月2日(金)に4月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+12.9万人(前月:+22.8万人)、失業率が4.2%(前月:4.2%)、平均時給前月比が+0.3%(前月:+0.3%)、平均時給前年同月比が+3.9%(前月:+3.8%)と非農業部門雇用者数の伸びが大きく鈍化する見通しとなっています。
それではまず、インディードの求人数を見てみます。
3月は緩やかながらもほぼ一本調子で減少していましたが、4月上旬は少し持ち直した後、10日からデータのある18日まではまた減少傾向となっています。
次に新規失業保険申請件数を見てみます。
4月は22.4、21.6、22.2万件と各週概ね22万件前後で落ち着いた動きとなっています。
テック企業でのレイオフも4月は少なく、民間企業の人員削減数は抑制されているようです。
解雇も少ないが新規採用も少ないといった状態がまだ続いている感じはします。
ただ、4月2日には相互関税が発動され米中の貿易戦争も激化した時期でもありますので、想定よりも雇用環境は悪化しているのではないでしょうかね。
また、3月にはDOGE(政府効率化省)による人員削減数が21.7万人と急増していますので、その波及効果も表れてくるのではないかという気がします。
よって、結果は市場予想よりも悪化し、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
その他、ISM製造業雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。(ISM非製造業雇用指数は翌週の発表となります)
2つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
30日(水)に3月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、コアPCEの前年同月比で市場予想を下振れる数値となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」でも、市場予想通り総合PCEの前月比が0.0%、コアPCEの前月比が+0.1%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.2%と+2.5%になり、コアPCEの前年同月比が市場予想を下振れます。
筆者の予想としましては、既に発表のあった3月分の米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)では市場予想を下振れており、PCEデフレーターでも弱めの結果が出るような気がします。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
また、同時刻には個人所得や個人支出の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.0 | 2.2 | 0.1 | 2.6 |
| Inflation Nowcasting | -0.00 | 2.19 | 0.10 | 2.54 |
| 前月比に応じた予測値 | -0.10 | 2.08 | 0.10 | 2.54 |
| 0.00 | 2.19 | 0.20 | 2.65 | |
3つ目は、米国経済指標は悪化傾向と予想。(ドル安円高要因
)
来週は月初恒例の重要指標週間となっており、上記雇用関連を除く来週発表予定の米国経済指標は、4月分ではISM製造業景気指数、製造業PMI(購買管理者景気指数)確報値、消費者信頼感指数、3月分では貿易収支、中古住宅販売成約指数、建設支出、製造業新規受注、2月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第1四半期GDP速報値などがあります。
その他、トランプ大統領就任100日記念集会や日米関税交渉などもあります。
まずは第1四半期GDPですが、市場予想は前期比+0.4%と前回の+2.4%から大きく鈍化する見通しとなっています。
しかしながら、GDPNowを見てみますと、24日現在の予測値は-2.5%となっており、市場予想と大きく乖離した状態となっています。
発表前日にGDPNowはもう1回改訂される予定ですが、この差は埋まりそうになく、結果は市場予想を大きく下振れる可能性がありそうです。
次にISM製造業景気指数ですが、先行指標となる製造業PMI速報値では市場予想を大きく上振れる50.7となっていました。
ただ、関税による価格上昇が押し上げた格好となっており、必ずしも良い結果とは言えない感じです。
消費者信頼感指数も、その先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数では前月より悪化しており、トランプ関税の影響で大きく落ち込んでいることが予想されます。
その他、今週発表のあった中古住宅販売戸数も低調でしたし、住宅関連もやはり弱いと思われます。
よって、全体的に経済指標は悪化傾向と思われ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、昨年9月の安値139.57円や140円の大台がサポートとなり、またRSIも28.7と売られ過ぎの水準まで低下してきたことにより、大きく反発しました。
MACDなどもゴールデンクロスを形成し、ドル円の買い戻しが強まりました。
来週は144円台前半まで下がってくるボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防になると思われますが、頭を抑えられて反落してくると予想します。
他方、週足でも日足と同様に昨年9月の安値139.57円や140円の大台がサポートとなり、またボリンジャーバンドの-2σを大きく割り込んだところで反発しています。
以前から週足の下りのターンの終了が3月最終週辺りに来そうだということを予想していましたが、まだ下げが甘い感じがしており微妙なところです。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
来週は重要指標の発表が多くありますが、トランプ大統領の就任100日記念集会での発言や赤沢再生相・ベッセント米財務長官らとの2回目の関税交渉の行方などが注目されるところです。
特に米中当局者の発言が食い違っており、米中貿易戦争が緩和する方向へ向かうのか注目されるところです。
今週は米中貿易戦争の緩和期待やウォラーFRB理事などから利下げに言及する発言が出たことから、米ドル、米株、米国債が売られる米国売りからの戻り局面となりました。
トランプ関税の行方に市場は振り回される格好となっていますが、コトの本質は米国債が買われず利回りが高止まりしていることだと思います。
この辺りを後日コラムで記事にしたいと思っています。
さて、来週は日銀金融政策決定会合、そして再来週はFOMC(米連邦公開市場委員会)が控えていますが、トランプ関税による不透明感で日米の中央銀行は金縛り状態となっています。
来週の経済指標の結果次第では、ウォラー理事に追随する形で利下げに傾くメンバーも増えてくるのではないでしょうかね。
日本はGW突入でボラティリティには念のため注意しておきましょう。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】