米国CPI下振れでドル円は下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年11月11日~)
来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):150.0 ー 153.5円
来週のドル円は週間で「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
13日(水)に10月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPI、コアCPIともに市場予想と一致しています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIとコアCPIの前月比がそれぞれ+0.2%と+0.3%になった場合、前年同月比はそれぞれ+2.53%と+3.32%となり、総合CPIの方で市場予想を下振れる予想となっています。
筆者の予想としましても、
①中東情勢の悪化によりWTI原油価格は10月8日に78.42ドルを付けるなど10月は急騰した時期もありましたが、ガソリン価格は10月も含め春からずっと下落基調が続いています。
②前回指摘した通り比重の大きい住居費が鈍化してきており、CPIの押し下げに大きく寄与するのではないかと思われます。
③小売売上高も前月から鈍化する予想となっています。
などの理由により、弱めの結果になるような気がします。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は大きく下落すると予想します。
翌日には米国PPI(生産者物価指数)の発表もありますので、そちらも要注目となりそうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.2 | 2.6(2.4) | 0.3 | 3.3 |
| Inflation Nowcasting | 0.18 | 2.56 | 0.27 | 3.34 |
| 筆者予想 | 0.10 | 2.43 | 0.20 | 3.22 |
| 0.20 | 2.53 |
0.30 | 3.32 | |
2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週は上述の米国CPI、PPIが注目されるところですが、その他の米国経済指標では11月分でニューヨーク連銀製造業景気指数、10月分で小売売上高、NY連銀消費者インフレ期待 、輸出入物価指数、鉱工業生産、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
10月分では雇用統計やISM製造業景気指数などで弱い結果となる一方、ISM非製造業景気指数は強い結果となっています。
11月5日に大統領選挙があったため市場は楽観相場となっていますが、実体経済ではやはり9月下旬からの金利上昇により景気は減速してきていると思われます。
よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
また、11月FOMCを終えて、パウエルFRB議長や他のメンバーの講演なと発言機会も多くありますので要注視となりそうです。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週は大統領選という大きなノイズが入りましたが、形的にはボリンジャーバンドのミッドバンドや151.65円付近にある200日線がサポートとなって急反発した後、154円台後半のボリンジャーバンド+2σや155円の大台がレジスタンス(上値抵抗線)となって、今度は一転して急反落しています。
MACDなどでもデッドクロスが継続しており、ドル円はミッドバンドの攻防、そして-2σへ向かって下落していくと予想します。
他方、週足では一目均衡表の雲の上限をやや上抜けた位置での推移となっています。
このまま雲抜けを果たし、ボリンジャーバンドの+2σへ向かって上昇しそうなチャートの形状ですが、以前から指摘しているようにもう暫く雲の中での推移、そしてミッドバンドの攻防戦が続くと思われます。
そして、最終的には雲を下抜けし大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
大統領選は事前の予想通りトランプ氏の勝利となりました。
そして上院では共和党が過半数を獲得し、下院でも共和党が優勢となっており過半数を獲得すると見られています。
議会も共和党が支配するとなると、トランプ氏の掲げた減税や規制緩和などの公約が実現されやすくなると見られ、米株や仮想通貨はトランプトレードにより急騰しました。
他方で、米国債もトランプトレードにより売られ利回りは上昇していましたが、FOMC(米連邦公開市場委員会)を通過後に買い戻され利回りは下落しています。
そもそも共和党は小さな政府を目指す党であり、どこまで実現性があるのか見極める必要がありそうですが、先日のコラムでも述べたように減税は小規模なものになるのではという気がします。
そして減税が実施されるとしてもまだ1~2年も先の話です。
しかしながら、金利は景気抑制レベルの高い水準で推移していますので、実体経済はやはり次第に悪化していくのではないでしょうかね。
ただ、これも以前述べましたが、景気が良くて株価が上昇しているというよりも株価の上昇によって景気を下支えしているという感じがしますので、米株の楽観相場が続くようなら、まだもう少し個人消費は底堅く推移するかもしれません。
あと、日本サイドでは 日銀主な意見や第3四半期GDPなどの結果により、日銀の利上げ観測も徐々に醸成されていき、円高に振れやすくなってくると思われます。
さて、石破総理とトランプ大統領うまくやっていけるのか、関税の問題もあり今後の日米関係も気になるところですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】