高止まりしていた輸送サービスのインフレも鈍化!(10月米国CPI結果詳細)
13日(水)に10月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では+0.2%(市場予想:+0.2%)、前年同月比では+2.6%(市場予想:+2.6%)、コアCPIの前月比では+0.3%(市場予想:+0.3%)、前年同月比では+3.3%(市場予想:+3.3%)となり、何れも市場予想と一致しました。
【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
【 米国CPI(項目別詳細)】
最初にグラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、原油価格が下落基調となっていますので、ガソリンや燃料油などの「エネルギー商品」が二桁マイナスとなっています。
エネルギー以外の項目では「輸送サービス」が比較的大きめの数値となっています。
エネルギー
ということで、まずは前年同月比-4.9%(前月:-6.8%)、前月比-0.0%(前月:-1.9%)の「エネルギー」の項目です。
上記でも触れましたが、ガソリンや燃料油が含まれる「エネルギー商品」が前年同月比-12.4%(前月:-15.3%)、前月比-1.0%(前月:-4.0%)となり、前月からマイナス幅は縮まりましたがインフレ率を大きく押し下げています。
他方、電気や公共ガスが含まれる「エネルギーサービス」では前年同月比+4.0%(前月:+3.4%)、前月比+1.0%(前月:+0.7%)となり、インフレ率は上昇しています。
WTI原油価格は、10月8日に78.42ドルまで上昇する場面も見られましたが、その後は下落傾向となっており、足もとでは68ドルほどで推移しています。
来年も供給過多と見られており、当面エネルギー価格は軟調に推移すると思われます。
【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/11/column371.webp)
輸送サービス
2番目は前年同月比+8.2%(前月:+8.5%)、前月比+0.4%(前月:+1.4%)の「輸送サービス」の項目です。
前年同月比と前月比ともに低下しています。
輸送サービスの中で構成比が大きく、これまでインフレ率を大きく押し上げてきた「自動車保険」が前月比-0.1%(前月:+1.2%)と、今回はマイナスに転じています。
【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】![【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/11/column372.webp)
今度は上の表の右から2列目の前月比に目を向けてみます。
上述の「エネルギー」と「輸送サービス」を除くと、「中古車とトラック」が大きめの数値となっています。
中古車とトラック
ということで、3番目は前年同月比-3.4%(前月:-5.1%)、前月比+2.7%(前月:+0.3%)の「中古車とトラック」の項目です。
コロナ禍で急上昇した中古車価格は2022年2月に天井を付けた後、下落基調となっていましたが、前月比では9月にプラス圏に浮上し今回は更に大きく上昇しています。
ただ、価格の上昇はハリケーンの影響もあったとの声もあります。
【米国CPI(中古車とトラック)[前年同月比と前月比] 】![【米国CPI(中古車とトラック)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/11/column373.webp)
シェルター(住居費)
そして最後が前年同月比+4.9%(前月:+4.9%)、前月比+0.4%(前月:+0.2%)の構成比の大きい「シェルター(住居費)」の項目です。
前年同月比は横ばいですが、前月比で上昇しました。
「帰属家賃(持ち家を賃貸物件とみなして換算された想定家賃)」の前月比が+0.4%(前月:+0.3%)、「ホテルやモーテルなどの宿泊施設」の前月比が+0.5%(前月:-2.3%)とインフレ率を押し上げました。
こちらもハリケーンの影響でホテルの一時休業やホテルの一時利用客が増えたことにより、宿泊料が上昇したとの声もあります。
【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】
![【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/11/column374.webp)
以上、今月は気になる4項目を見てみました。
今回は雇用統計と同様にハリケーンの影響もあるようなので、少し強めに出ている可能性もありそうです。
そんな中、自動車保険の前月比マイナスが衝撃的でしたね。
ここまでインフレ率は高止まりしていましたが、新車価格もやや下落してきていますので、タイムラグを伴って自動車保険料も下がってきているのかもしれません。
トランプ氏は当初EV(電気自動車)に否定的な見方をしていましたので、もしEV購入に対する補助金がカットされるようですと、自動車価格や自動車保険料に下落圧力がかかってくることが考えられます。
テスラCEOのマスク氏もトランプ新政権に加わりますが、今後どうなるのか要注目ですね。
高止まりしていた「輸送サービス」のインフレ率が低下してくるようですと、いよいよ2%が視野に入ってくるかなという感じがします。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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