米国雇用統計は悪化しドル円は大きく下落!来週のFX外国為替相場予想(2024年9月2日~)
今週のドル円相場は、先週までの流れを引き継ぎ、週明け月曜は143.43円まで下押す場面も見られましたが、米株も史上最高値を更新する流れとなっている中ではリスクオフの円高というわけにはいかず、徐々にドルを買い戻す動きとなりました。
そして29日(木)の米国第2四半期GDPの改定値が上方修正されたことで、145円台が重かったドル円は145.54円まで上昇することとなりました。
更に翌日には、注目の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が市場予想を下振れたにもかかわらず、米国債の利回りが大きく上昇したため、ドル円も連動する形で146.24円まで上昇し、ほぼ高値引けとなる146.12円でクローズしました。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):143.0 ー 146.5円
来週のドル円は週間で「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因
)
6日(金)に8月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+11.4万人(7月)→ +16.3万人(8月)、失業率が4.3%(7月)→ 4.2%(8月)、平均時給前月比が+0.2%(7月)→ +0.3%(8月)、平均時給前年同月比が+3.6%(7月)→ +3.7%(8月)と前月から全ての項目に於いて改善する見通しとなっています。
まずインディードの求人数を見てみますと、7月の求人数は緩やかな増加傾向となっていましたが28日に天井を付け、8月は一転して減少傾向となっており、特に後半の18日以降は急減しています。
一方で新規失業保険申請件数では8月1日に大台の25万件に達した後は減少傾向となっており、継続申請件数はほぼ横ばいながらも8月は改善傾向となっています。
ただ8月上旬には、インテル、デル、シスコなどのテック企業でやや規模の大きい人員削減が発表されており、雇用環境はあまり芳しくないのではという気がします。
よって、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
その他、ISM製造業・非製造業雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。
2つ目は、米国経済指標の結果はマチマチと予想。
来週発表予定の米国経済指標は、上記の雇用関連指標以外に8月分ではISM製造業・非製造業購買管理者景気指数、製造業・サービス業PMI確報値、7月分では建設支出、製造業新規受注、年8回FOMC(米連邦公開市場委員会)前に公表されるベージュブック(米地区連銀経済報告)などがあります。
9月17-18日に開催されるFOMCを前に週末の雇用統計がいつも以上に注目を集めているわけですが、その結果を占う上でも上記雇用関連指標やISM製造業・非製造業購買管理者景気指数の結果にも注目が集まります。
ISM景気指数の先行指標として、先週発表された製造業・サービス業PMI速報値を見てみますと、製造業では市場予想を下振れ、サービス業では上振れるというこれまでの傾向通りの結果となっています。
恐らくISM景気指数も同様の結果になるのではないかなという気がします。
よって、米国経済指標の結果は全体的にもマチマチとなり、指標発表時ドル円はそれぞれの指標で上下動するもののトータルではあまり変化なしと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、MACDなどでのデッドクロスは回避され、ボリンジャーバンドの-2σがサポートとなって反発し、ミッドバンドをやや超えたところまで上昇してきています。
このまま+2σに向かって上昇しそうな形ですが、下げが少し甘い感じがしますので、しばらくはミッドバンド付近で揉み合い、やはり上値の重さから再びMACDなどのデッドクロスに向けて下落し-2σを目指す流れになると予想します。
他方、週足ではボリンジャーバンドの-2σがサポートとなって反発し一目均衡表の雲の攻防となっています。
週足でも雲上部に押し戻されミッドバンドに向けて上昇しそうな形ではありますが、やはり日足同様下げが少し甘い感じがしますので、雲の下限、そして最終的には雲抜けを果たすと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
さて、冒頭でも少し触れましたが、米国PCEデフレーターは市場予想を下振れ、インフレの鈍化傾向を示していましたが、ドル円は大きく上昇しました。
より大幅な下振れを期待していたためか、或いは月末要因や米国の3連休を控えての調整だったのか、原因ははっきりとはわかりませんが、米国債の利回りも大きく上昇したため、ちょっとミスリードのような感じもしますがドル円もこれに追随した格好となりました。
PCEデフレーターに関してはまた明日にでもコラムで詳細を掲載したいと思います。
というわけで、来週は一にも二にも雇用統計ですね。
3月までの1年間の雇用者数を81.8万人、月平均7万人弱の下方修正をして信憑性のないデータですが、無視するわけにはいきませんからね。(笑)
前月は予想以上に悪化しドル円や株の暴落につながったわけですが、ハリケーンの影響があったのではという報道もあり、今回の結果に注目が集まります。
また、雇用統計発表後にはニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁とウォラーFRB理事の講演も予定されており、こちらも要注目となりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】