FOMCで3月利下げは示唆されずドル円は大きく上昇!来週のFX外国為替相場予想(2024年1月29日~)

来週のFX相場予想

今週のドル円相場は、23日(火)に日銀金融政策決定会合の結果が発表され、金融政策は大方の予想通り現状維持となったものの、その後の植田日銀総裁の会見に於いてマイナス金利解除に向けた前向きな発言があったことでドル円は146.97円まで下落する場面が見られました。
しかしながら、マイナス金利解除後も極めて緩和的な金融環境が当面続くということ、そして米国債利回りも上昇し始めたことにより、一転して148.69円まで反発する流れとなりました。
ただ、翌24日(水)の米国製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)への警戒感から発表直前までジリ下げの展開が続き、23日の安値も割り込んで146.65円まで下落しました。
ところが、蓋を開けてみれば、製造業、サービス業ともに強い結果となり、翌日以降も新規失業保険申請件数やコアPCE(個人消費支出)価格指数などでやや弱い値となったものの、GDPやコア耐久財、個人消費支出、新築住宅販売戸数、中古住宅仮契約数など多くの米国経済指標で市場予想を大きく上振れ、ドル円は上昇基調となりました。
週間では僅かながら陰線となりましたが、やや長めの下髭をつけるほぼ十字でクローズしました。

 

それでは来週の週間予想ですが、

予想レンジ(ドル円):147.5 ー 150.5円

来週のドル円は週間で「大きく上昇」と予想します。
根拠としては4つ。

 

1つ目は、FOMCで3月の利下げは示唆されないと予想。(ドル高円安要因 上昇

31日(水)に、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。
市場では、ほぼ100%の確率で現状の金融政策を維持すると見込んでおり、波乱はないと思われます。
注目は会合後のパウエルFRB議長の会見となり、市場が50%弱織り込んでいる次回3月FOMCでの利下げがあるのかどうか、ということになりそうです。
直近2回の会見でハト派姿勢を示したパウエル議長ですが、基本的にはデータ次第ということになると思います。
ここまではPCE(個人消費支出)価格指数こそ順調にインフレ鈍化を示していますが、他の多くの経済指標は市場予想を上振れる改善傾向にあり、総合的に判断すれば3月の利下げは恐らく頭にないのではないでしょうかね。

よって、FOMC後の会見ではドル円は上昇すると予想します。

 

2つ目は、米国雇用統計は堅調と予想(ドル高円安要因 上昇

2月2日(金)に1月分の米国雇用統計の結果が発表されます。
非農業部門雇用者数は12月の21.6万人→17.3~17.8万人、失業率は3.7%→3.8%(3.7%)、平均時給前月比は0.4%→0.3%と何れも前回から悪化予想となっています。
今年に入り、給与水準の高いテック企業による人員削減のニュースが目立っていますが、週間で発表される新規失業保険申請件数が低水準で推移していることや、12月、1月分と米国の経済指標は概ね好調だったことを踏まえると、雇用統計も堅調だと思われます。
ただ、労働参加率も頭打ちで雇用の逼迫により雇用者数の伸びを抑えていることも考えられ、マチマチになる可能性もありそうです。

よって、結果発表直後こそ上下動すると思われますが、トータルで見れば3月利下げ確率を上げるほどの結果ではないと判断され、ドル円は徐々に上昇していくと予想します。

その他、 JOLTS求人、ADP非農業部門雇用者数、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注視となりそうです。

 

つ目は、米国経済指標は概ね良好と予想。(ドル高円安要因 上昇

来週は、ISM製造業購買担当者景気指数、消費者信頼感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、S&P/ケース・シラー住宅価格指数などの重要指標の発表も予定されています。
先行指標の製造業PMI(購買管理者景気指数)やミシガン大学消費者信頼感指数速報値の結果が好結果だったことで、これら経済指標も概ね良好な結果が出ると考えられます。
S&P/ケース・シラー住宅価格指数は、まだ住宅ローン金利が高い11月分の古いデータですが、供給不足やベース効果もあって市場予想の前年比5.8%という高い数字であっても上振れてくるのではないでしょうかね。

よって、FOMCや雇用統計もあり値動きは限定的となりそうですが、全体的にはドル買いが進むと予想します。

 

4つ目は、テクニカル分析では上昇と予想(ドル高円安要因 上昇

ドル円日足チャートを見ますと、146.42円にある一目均衡表の雲上限がサポートとして働き、下りのターンへ入っていけない状態が続いています。
昨年2022年10月の150円手前でショート勢が頑張りすぎて上げが甘いためになかなか下がらず、逆に152円手前まで上昇した時のように、やはり150円のキリ番や150円台に上昇してきたボリンジャーバンドの+2σを目指して再度上値アタックという流れになると予想します。

他方、週足では数週間停滞した後にボリンジャーバンドの+2σに向かって上昇すると指摘していましたが、来週にもMACDなどのゴールデンクロスに乗じて大きく上昇する可能性もありそうです。

ただ、来週は1円や2円ぶっ飛ぶイベントや指標があるため、テクニカルはあまり機能しない可能性もありそうですけどね…(笑)

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

さて、来週は今年2024年最初のFOMCが開催されます。
前回のコラムでも指摘しましたが、直近12月分のCPIコア前年同月比が3.9%であるのに対して、PCEコアは2.9%と1.0ポイントもの差異が生じてきています。
これをFRBはどう見るのか?質疑応答で記者の人にぜひ聞いてもらいたいものですが、そこまで注意深く見てる記者はいないだろうな~という気がします。

一方で、普段欧州経済を細かく見てるわけではないのですが、欧州の方が先にインフレ退治ができそうな感じがしますね。
ユーロドルは今後下落していく可能性があり、ドルは強含むことも考えられます。

それから、やっぱり中東情勢ですね。
現在多くの商船がスエズ運河を経由する紅海ルートを避けて、迂回や輸送ルートの変更を余儀なくされており、輸送コストの上昇や供給の遅延が懸念されています。
原油価格も80ドル手前まで上昇してきており、インフレの上昇圧力となりそうです。

筆者は昨年末から米国のインフレ退治には、政策金利を上げるか、市場の金利が上がるかのどちらかは必要だと主張してきましたが、さてどうなるんでしょうかね!?

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】
FOMCで3月利下げは示唆されずドル円は大きく上昇!来週のFX外国為替相場予想(2024年1月29日~)

 

Posted by ペッパー