向こう数か月インフレは鈍化!?(4月米国CPI結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

15日(水)に4月分の米国CPI(消費者物価指数)の発表がありました。
結果は、総合CPIの前月比では市場予想の+0.4%を下振れる+0.3%、前年同月比では市場予想通りの+3.4%、コアCPIの前月比でも市場予想通りの+0.3%、前年同月比でも市場予想通りの+3.6%となり、ドル円は大きく下落しました。

【 米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)】
米国総合CPI・コアCPI(前月比と前年同月比)

 

それでは毎月恒例ですが、その米国CPIの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

【 米国CPI(項目別詳細)】
米国CPI(項目別詳細)

 

最初にグラフ一番右の列の前年同月比を見てみますと、もうだいぶ落ち着いてきた感じで2桁の数値となっているのは+11.2%の「輸送サービス」のみとなっています。

輸送サービス

ということで、まずは前年同月比+11.2%(前月+9.5%)、前月比+0.9%(前月+1.5%)の「輸送サービス」の項目です。
構成比の大きい「自動車保険」が前年同月比+22.6%(前月+22.2%)、前月比+1.8%(前月+2.6%)と高水準を維持しており、インフレ率を押し上げています。
EV(電気自動車)の影響だと思われますが、これがいつまで続くのか非常に予想し難い項目ですね。

【 米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比] 】
米国CPI(輸送サービス)[前年同月比と前月比]

 

中古車・トラック

次は前年同月比で2番目に絶対値が大きかった前年同月比-6.9%(前月-1.9%)、前月比-1.4%(前月-1.1%)の「中古車・トラック」の項目です。
コロナ禍で高騰した中古車価格ですが、需給バランスが逆転し価格はほぼ右肩下がりのデフレ状態ですね。

【米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比] 】米国CPI(中古車・トラック)[前年同月比と前月比]

 

今度は右から2列目の前月比に目を向けてみます。

エネルギー

3番目は前年同月比+2.6%(前月+2.1%)、前月比+1.1%(前月+1.1%)の「エネルギー」の項目です。
中東情勢の悪化懸念により、1バレル87.6ドルまで上昇していたWTI原油価格は、4月に入り下落トレンドとなっており、現在は70ドル台後半で推移しています。
「電気」と「公共ガスサービス」を合わせた「エネルギーサービス」でも前年同月比+3.6%(前月+3.1%)、前月比-0.7%(前月+0.7%)と、こちらも落ち着いた状態となっています。
よって、5月以降は原油価格の下落とともに、エネルギー価格も下がっていき、インフレ率は再びマイナス圏へと沈んでデフレ状態となっていくのではないでしょうかね。

【 米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比] 】
米国CPI(エネルギー)[前年同月比と前月比]

 

【 WTI原油価格(日足)】
WTI原油価格(日足)

シェルター(住居費)

そして最後が前年同月比+5.5%(前月+5.6%)、前月比+0.4%(前月+0.4%)の「シェルター(住居費)」の項目です。
今月は変動の激しい「モーテル・ホテル等の宿泊料」が前月比で-0.3%(前月0.0%)とマイナスになったことがインフレ率鈍化に寄与しましたね。
ただ、以前から述べているように住居費は住宅価格から1年程度のタイムラグがありますので、5月か6月頃よりインフレ率は上昇に転じることが考えられます。

【 米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比] 】米国CPI(住居費)[前年同月比と前月比]

というわけで、今月も気になる4項目を見てみました。
全体的にインフレ率は落ち着いてきている感じがしますね。
4月からは上述の通り原油価格は下落してきており、また米国雇用統計では平均時給の鈍化が確認できています。
さらに米国の経済指標は軒並み悪化していました。
筆者が以前から言ってるように、恐らくまた上がれば下がる相場になり、向こう数か月インフレ率は下がっていくと思われます。
その時、米国債利回りも追随するでしょう。
利回り低下で需要が喚起されて、また下がれば上がる相場になるのか見極めることが重要となってきそうですね。

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー