ドル円の上値重く調整売りへ!来週のFX外国為替相場予想(2024年4月22日~)
今週のドル円相場は152円手前のレジスタンス(上値抵抗線)を突破して以降も政府・日銀による為替介入はなく、上値追いが継続して154.78円まで上昇しました。
今週分のFX相場予想はお休みを頂きましたが、以前から指摘している通り週足ボリンジャーバンドの+2σを目指す展開が続いています。
それでは来週の週間予想ですが、
予想レンジ(ドル円):152.5 ー 155.0円
来週のドル円は週間で「下落」と予想します。
根拠としては5つ。
1つ目は、米国PCEは市場予想を上振れると予想。(ドル高円安要因
)
26日(金)に3月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国PCEの予測値は総合とコアの前年同月比で市場予想を上振れる予想となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、コアPCEの前月比が市場予想通りの+0.3%だったとしても前年同月比は+2.75%となり市場予想を上振れそうです。
よって、前年同月比では総合・コアともに市場予想を上振れる可能性があり、指標発表時ドル円は上昇すると予想します。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3(0.4) | 2.6 | 0.3(0.4) | 2.6(2.7) |
| Inflation Nowcasting | 0.32 | 2.65 |
0.30 | 2.74 |
| 筆者予想 | 0.3 | 2.63 | 0.3 | 2.75 |
| 0.4 | 2.74 | 0.4 | 2.85 | |
2つ目は、米国GDPは市場予想を上振れると予想。(ドル高円安要因
)
25日(木)に米国GDPの第1四半期速報値の発表が予定されています。
GDPNowの予測値を見てみますと+2.9%となっており、市場予想の+2.5%を上回っています。
よって、米国GDPは市場予想を上振れる可能性があり、指標発表時ドル円は上昇すると予想します。
また、同時刻には新規失業保険申請件数などの発表もあり、こちらの影響を受ける可能性も考えられ、注意する必要がありそうです。
3つ目は、米国経済指標は全体的に悪化傾向と予想。(ドル安円高要因
)
来週は上記の米国経済指標以外にも、4月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)、 ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、3月分では新築住宅販売戸数、耐久財受注、中古住宅仮契約数などの発表が予定されています。
既に発表のあった4月分のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値では市場予想を下振れ(逆相関的な期待インフレ率は上振れ)、ニューヨーク連銀製造業景気指数も大きく悪化、逆にフィラデルフィア連銀製造業景気指数は好結果となっていました。
3月分でも中古住宅販売戸数は僅かですが市場予想を下振れています。
今年2024年に入ってから米国債の利回りは上昇傾向となっていましたが、特に4月1日以降はその上昇速度を速めています。
例えば10年債では現在4.6%台と高水準で推移しており十分景気抑制レベルと思われ、景況感を示す経済指標は徐々に悪化していくと予想します。
よって、米国経済指標は全体的に市場予想を下振れ、ドル円は下落しやすいと予想します。
4つ目は、日銀金融政策決定会合では円安に調整が入ると予想。(ドル安円高要因
)
26日(金)に日銀金融政策決定会合の結果発表があります。
今会合では金融政策の現状維持がほぼ織り込まれていますが、今回は展望レポートの公表もあり、インフレ見通しについて上方修正してくるのではないかと予想されています。
また、会合後の植田日銀総裁の会見に於いても、為替相場の水準には建前上言及しないものの、やはりドル円が155円近辺という円安水準に対してはこれを是正したいと思っているのではないでしょうかね。
直近19日(金)のワシントンでの講演では「一時的な要因を除いて基調的に物価が上昇し続ければ金利を引き上げる可能性が非常に高い」とタカ派寄りの発言をしています。
よって、会合前から市場の警戒感によりドル円は円高方向へと調整が入ると予想します。
また、当日には東京都区部のCPI(消費者物価指数)の発表もあり、要注視となりそうです。
5つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、ボリンジャーバンドの+2σを上抜けし大きく上昇してきましたが、155.0円のキリ番がレジスタンス(上値抵抗線)となって伸び悩んでいる状態です。
RSIでは16日(火)には79.5を付け、週末19日(金)に於いてもまだ75.3と買われ過ぎレベルの70.0を上回っている状態です。
よって、下りのターンへいつ入ってもおかしくないと思われます。
他方、週足では以前から指摘している通り、ボリンジャーバンドの+2σを目指す流れが継続すると予想します。
ただ、もう+2σ近くまで上昇してきているため、そろそろ反転する頃合いかなという感じもします。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
ドル円は152円手前で防戦売りが続いていましたが、予想通りこの防衛ラインは瓦解し一気に騰勢を強めましたね。
為替介入もやはりすぐには実行されることなく口先介入のみで、政府・日銀は様子見を貫いています。
ただ、神田財務官から「日米韓で円安、ウォン安への深刻な懸念を共有」と、まるで日米韓で協調しているかのようなコメントが飛び出したことで、上値は重くなってきたように感じます。
また、IMM通貨先物では円の売り越しが165,619枚まで増加してきており、暴落警報発令といった感じでしょうかね。
ところで、専門家やFRBの間で米国経済のソフトランディングが叫ばれる中、あまのじゃくの筆者は早ければこの4-6月の第2四半期にも米国はマイナス成長となり、まもなく景気後退(リセッション)入りすると考えています。
ドル円バブルもそろそろ終焉を迎えるかもしれませんね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】