ジャクソンホールではドル円は下に行って来い!来週のFX相場予想(2025年8月18日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:144.0 ー 148.0円

 

週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

1つ目は、ジャクソンホール会議では下に行って来いと予想。

21日(木)からカンザスシティー連銀主催のシンポジウムが開催され、22日(金)にパウエルFRB議長の講演が予定されています。
各国中央銀行のトップが参加し、講演やディスカッションの場で今後の金融政策の道筋を示す発言をすることもあり、毎年注目される夏のビッグイベントとなっています。

昨年もパウエル議長は「政策金利を調整する時が来た」と発言、実際に翌9月には0.5%ptの利下げを行い、利下げサイクルがスタートしました。
今年も今月上旬に発表された7月分の米国雇用統計が弱かったことから、市場では9月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げを織り込んでいます。
「CMEのFedWatch ツール」を見てみますと、9月は92.1%、10月も55.2%と現時点では2会合続けての利下げを織り込んでいます。(12月は41.8%と据え置きの方がやや優勢)

しかしながら、9月FOMCの結果公表日は17日となっており、9月上旬には8月分の雇用統計やCPI(消費者物価指数)の発表があることから、パウエル議長の頭の中にはこれら経済指標の結果を確認しておきたい、つまり「データ次第」との考えがあると思われます。

よって、今回のシンポジウムでは昨年の利下げを確約したような発言は出ないと思われ、市場が期待したほどハト派寄りではなく、ドル円は下に行って来いのV字になると予想します。

 

 

2つ目は、米国経済指標はマチマチながらもやや改善と予想。

来週発表予定の米国経済指標は、8月分ではNAHB住宅市場指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、 7月分では住宅着工件数、 中古住宅販売戸数、景気先行指数、FOMC議事録、週次では新規失業保険申請件数などがあります。
その他、ボウマンFRB副議長などFOMCメンバーの発言機会や20年債と30年インフレ連動債(TIPS)の米国債入札もあります。

まずはFOMC議事録ですが、ボウマンFRB副議長とウォラーFRB理事が政策金利据え置きに反対したことで注目度が上がりましたけれども、会合後に雇用統計やCPIの結果が発表され、経済情勢は会合当時とは大きく変わってしまってますので、議事録の内容はもう過去のものであり、あまり意味はないように思います。
議事録公表時のドル円の値動きも限定的になると思われます。

製造業・サービス業PMIは、その先行指標となる8月分の製造業関連指標ではニューヨーク連銀製造業景気指数が好結果となっていました。
株価も悪化した雇用統計発表後に於いても史上最高値を更新するなど、企業側も楽観的な雰囲気が漂っている感もあり、指数は改善している可能性もありそうです。

住宅関連は、ローン金利がやや低下したことで少し改善を示していますが回復力はまだまだ弱い感じです。
長期の米国債の利回りがなかなか下がらない状況ですので、ローン金利も大きくは下がらず住宅関連指標の低迷はもう少し続きそうな気がします。

新規失業保険申請件数は、ほぼ予想通りの推移が続いており、継続申請件数では高値圏での推移が続いています。
「解雇も少ないが新規採用も少ない」といった状態はまだ続いている感じです。
ただ、インディードの求人数を見てみますと、7月14日に底打ちし緩やかながらも少し増加傾向となっています。

よって、米国経済指標はマチマチながらもやや改善を示していそうですが、重要指標もないことから、指標発表時ドル円の値動きは限定的と予想します。

 

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は147円台後半に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防戦が続いています。
来週は145.8円付近に位置するボリンジャーバンドの-2σや146円台に上昇してくる一目均衡表の雲の攻防戦へ移っていくと予想し、最終的には下抜けすると予想します。

他方、週足では149.1円付近に位置するボリンジャーバンドの+2σと145.4円付近に位置するミッドバンドの間での値動きとなりました。
週足も日足と同様に、ミッドバンドの攻防戦から最終的には-2σへ向けて下落していくと予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

あとがき

今週は米国CPIやPPI、小売売上高などの発表がありましたが、強弱入り交じったマチマチな結果となり、9月FOMCへの見通しがより難しくなりました。
そこで来週のジャクソンホールでのシンポジウムが注目となるわけですが、パウエル議長も同様に視界は曇っていて、現状では答えを出せていないのではないでしょうかね。
やはり直前のデータ次第ということになるのではないでしょうか。

それから1つ気になるのが、27日(水)に決算を予定している半導体銘柄筆頭のエヌビディアの株価ですね。
詳細はまた後日述べようと思いますが、少しバブルが弾けそうな気もしますがどうでしょうか!?

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】 
ジャクソンホールではドル円は下に行って来い!来週のFX相場予想(2025年8月18日~)

Posted by ペッパー