来週のFX外国為替相場予想(2023年3月13日~ ドル円)米国CPIで急騰

来週のFX相場予想

今週は、週末10日(金)に雇用統計の発表で市場のセンチメントが悪化しているところに、シリコンバレー銀行(SVB)破綻のニュースが飛び込んできて相場は一気にリスクオフとなり、ドル円相場も134.1円まで急落しました。

数日前からシリコンバレー銀行のニュースはチラチラ見てはいたのですが、あっという間の破綻劇だった気がします。
どうやら米国債などの債権をそれなりに買っていたようで、この金利上昇局面で多額の含み損を抱えていたところに預金の取り付け騒ぎが起き、増資も失敗に終わったところで、パニックになる前に規制当局により管理下に置かれたという感じみたいです。

銀行の破綻となるとリーマンショックを連想してしまいますが、金融システム全域に波及することはなさそうで、単に一銀行の見通しの甘さによる投資失敗案件といったところでしょうか!?

とはいえ、預金保険の上限は25万ドル、資産を売却すれば保険対象外の分も50%以上戻ってくる見通しのようですが、迅速な対応がなければ資金力のないベンチャー企業などの資金繰りは悪化することになるでしょうね。

それでは来週の週間予想ですが、

予想レンジ(ドル円):133.5円 ー 138.0円

最重要の米国CPI(消費者物価指数)が注目される中、ドル円は大きく上昇すると予想します。
根拠としては3つ。

1つ目は、米国金利の先高観、日米金利差拡大。(ドル高円安要因)
今週は、米国債の利回り急落を見てもわかるように、米国金利の先高観は急速に衰えました。
7日(火)のパウエルFRB議長の上院でのタカ派発言で、次回のFOMCでの0.5%利上げが急速に織り込まれましたが、これに慌てたパウエルFRB議長は翌日の下院で火消しに走り、さらに週末10日(金)の雇用統計とシリコンバレー銀行の破綻により米国債の利回りは急落しました。
やや米国債のパニック買いが起こった感じですが、その余波は限定的と思われ、米国CPIも来週14日(火)に控えていることもあり、調整売りが入って利回りは上昇してくると思われます。
そして、2つ目で示す通りCPIは上振れると予想し、金利先高観は再度醸成されると予想します。

 

2つ目は、米国CPIの上振れ。(ドル高円安要因)
毎月恒例ですが、Inflation Nowcastingを見てみますと、CPIの予測値は市場予想よりも全ての項目に於いて少し高めとなっています。
この予測値通り上振れた場合、ドル円は急騰することになりそうです。

  CPI
コアCPI
前月比 前年比 前月比 前年比
市場予想 0.3(0.4) 6.0 0.3(0.4) 5.5
Inflation Nowcasting 0.54 上昇 6.21 上昇 0.45 上昇 5.54 上昇

今週10日(金)に米国雇用統計の発表がありましたが、市場は失業率の悪化と平均時給の下落に反応して米国債利回りとドル円は急落しました。
ただ、これはちょっとミスリードかなという気もします。

2月分の非農業部門雇用者数は前月比31.1万人も増加し、前回1月分も50.4万人増と思ってたほど下方修正されることなく非常に強い結果となっています。
雇用者数の内訳を見ますと雇用が減少しているは、情報、輸送・倉庫業部門なので、コロナ特需が剥落した部門と思われます。
サービス価格に影響するレジャー・ホスピタリティ部門では10.5万人増加しましたが、コロナ禍前の2020年2月レベルをまだ41万人下回っており、まだまだタイトな状況が続いていると思われます。

平均時給に関しても労働者の多くを占める生産部門・非管理職の賃金は前月比で0.5%も上昇しており、賃金水準の高いテック企業などでレイオフが多かった影響ではないかと推測されます。

右 インフレが終われば雇用は悪化する→雇用は悪化してないのでインフレは終わってない(対偶)

したがって、CPI構成項目のサービス価格はまだ高水準を維持していると予想します。

 

3つ目は、テクニカル分析では上昇すると予想(ドル高円安要因)
ドル円日足チャートを見ると、先週指摘した通りMACDなどでデッドクロスを形成し、今週末から来週にかけて下げそうな形状をしてましたので、売り材料が出た影響もあり、ボリンジャーバンドのミッドバンドも割り込んでドル円は下りのターンへ入っています。
135.0円のラインは、もう今週は単なるキリ番でのサポート(下値支持線)という感じで割れやすくはなっていると思いますが、サポートが集中する133.5円近辺は固いと感じられ、今度は逆にゴールデンクロスに向けて反発すると思われます。
また、週足ではまだ上りのターンが継続していると思われ、再度上昇に転じると予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジののような感じで上昇すると予想します。

来週は、次週に控えるFOMCでの利上げ幅がどうなるか?ということで、シリコンバレー銀行破綻の余波と米国CPIの結果に委ねられています。
ロシアによるウクライナ侵攻の際には0.5%の利上げと思われていた利上げ幅は、不透明な経済情勢に配慮した形で0.25%という決定が下され引き締めが遅れた経緯があります。
ターミナルレートが近づく中、正しいか間違っているかではなく、市場がどう織り込んでFRBはどういう判断を下すのか、まさに裏の裏を読め!です(笑)

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でも何でもありません。信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

【ドル円日足チャート】

来週のFX外国為替相場予想(2023年3月13日~ ドル円)米国CPIで急騰

Posted by ペッパー