今年最後の大相場に!ドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年12月15日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:150.0 ー 156.0円

 

週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては4つ。

 

つ目は、米国雇用統計は悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

16日(火)に11月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+3.5~5.2万人(前々月:+11.9万人)、失業率が4.4%(前々月:4.4%)、平均時給前月比が+0.3%(前々月:+0.2%)、平均時給前年同月比が+3.6%(前々月:+3.8%)となっており、前々月から非農業部門雇用者数の伸びは鈍化、失業率は変わらず、平均時給は前月比で上昇、前年同月比で低下する見通しとなっています。

それではまず、ADP非農業部門雇用者数を見てみます。
11月分は-3.2万人と市場予想の+0.5万人を下振れています。
週次でも-1.125、-0.25、-1.35とマイナスが続いていました。

次にISM製造業・非製造業雇用指数を見てみます。
11月分は製造業が44.0(前月:46.0)と前月から悪化し、非製造業が48.9(前月:48.2)と前月からやや改善しましたが、ともに50を割り込んでの縮小圏となっています。

インディードの求人数を見てみます。
11月は1日を底に26日までほぼ右肩上がりで増加しており、減少傾向となっていた求人数は11月に増加基調へと転じています。
建設業と小売業が牽引していましたが、26日以降は小売業で減少傾向となっており、年末商戦に向けての一時的な求人増であったと推測できます。
他方で建設業はデータセンター需要等により求人数は堅調な状態が継続しています。

最後に新規失業保険申請件数を見てみます。
11月は22.9、22.8、22.2、21.7、19.2万件と右肩下がりの減少傾向を示していました。
継続件数も194.6、195.3、194.4、193.7、183.8万件と減少傾向を示しています。

というわけで、11月は求人数が増え、新規失業保険申請件数も減っていましたが、雇用統計の集計期間内(12日を含む週)に於いては雇用増につながっていないのではという気がします。
また、毎度のごとく非農業部門雇用者数の前々月分は下方修正されるのではないでしょうかね。

失業率も9月分の段階で既に4.44%でしたので、上振れる可能性は高い感じがします。
ちなみに、シカゴ連銀の11月分のリアルタイム失業率予測は4.44%となっていました。

よって、結果は市場予想よりも悪化していると思われ、結果発表時ドル円は大きく下落すると予想します。

 

 

2つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因 下降

18日(木)に11月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
10月分は連邦政府機関の一部閉鎖により物価調査ができていませんので、データが取得できている範囲で発表されます。

毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIの前年同月比で市場予想を下振れる数値となっています。

筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想に於いて総合CPIとコアCPIの前月比をともに+0.3%と仮定した場合、前年同月比もともに+3.0%となり、総合CPIの前年同月比で市場予想を下振れる数値となっています。
(10月の総合とコアの前月比にInflation Nowcasting の予測値+0.18%と0.25%を採用しています)

筆者の予想としましては、
①11月のWTI原油価格は、11月3日の1バレル61.47ドルを高値に緩やかな下落基調で推移し、11月の全米全グレード平均ガソリン価格は1ガロン3.179ドル(前月:3.190ドル)と前月から下落した。
②11月分のISM製造業・非製造業価格指数では、前月比で製造業がやや上昇、非製造業が低下していた。
③比重の大きい住居費の前月比がタイムラグを伴ってやや低下してきている。
などの理由から弱めの数値が出るような気がします。

よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

  総合CPI (%) コアCPI (%)
前月比 前年同月比 前月比 前年同月比
市場予想 3.1 3.0
Inflation Nowcasting 0.32 2.99 下降 0.25 2.95
前月比に応じた予測値 0.30 3.00 下降 0.20 2.92
0.40 3.10 0.30 3.02

 

 

3つ目は、米国経済指標は全体的にやや悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

来週発表予定の米国経済指標は、12月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、NAHB住宅市場指数、S&P製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、 ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、11月分では中古住宅販売戸数、10月分では小売売上高、輸出入価格指数、9月分では住宅着工件数、週次ではADP雇用者数変化、新規失業保険申請件数などがあります。
その他、20年債、5年インフレ連動債(TIPS)で総額370億ドルの米国債入札やFOMCメンバーによる講演など発言機会もあります。

まずは小売売上高ですが、市場予想は前月比で総合が+0.2%(前月:+0.2%)、コアが+0.3%(前月:+0.3%)、GDPの算出に使われるリテールコントロールが+0.3%(前月:-0.1%)となっています。
10月は自動車販売も落ち込み、ガソリン価格も大きく下落していますので、総合指数では下振れるのではないでしょうかね。
ただ、クレジットカードの利用額は前月比+0.33%ありますので、コアやリテールコントロールではほぼ市場予想通りとなるような気がします。

11月の製造業関連指標では市場予想をISMでは下振れ、S&Pでは僅かに上振れ、ニューヨーク連銀では大きく上振れ、フィラデルフィア連銀では下振れ、マチマチな結果となっていました。
週次のインディードの求人数を見ますと製造業は11月上旬から底割れを回避し、直近12月5日まで増加傾向を示しており、12月の製造業は割と底堅く推移してそうです。

11月の非製造業関連の指標でも市場予想をISMではやや上振れ、S&Pではやや下振れ、マチマチな結果となっていました。
クレジットカードの利用額は11月下旬の感謝祭以降で少し減少しており、12月の個人消費は販売が比較的好調だった感謝祭の反動減となっている可能性もありそうです。

住宅関連指標はFRBが利下げを行っても住宅ローン金利がなかなか下がらない状況となっていますので、あまり改善はみられないのではないでしょうかね。

ミシガン大学消費者信頼感指数は速報値が前月から大きく上振れ、期待インフレ率は逆相関的に大きく下振れてましたので、確報値ではこれを調整する方向になるような気がします。

週次の雇用関連指標も感謝祭を過ぎ、やや弱含んでるのではないでしょうか。

 

よって、米国経済指標は全体的にやや悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。

 

 

4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は155円台後半に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防となり、週末金曜には下抜けした位置の155.79円でやや上髭の長い陽線でクローズしています。
来週も引き続きボリンジャーバンドの-2σや一目均衡表の雲を目指して下落する流れになると予想します。

他方、週足でも引き続き150.75円に位置する一目均衡表の雲上限や151.2円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドあたりを目指す流れになると予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

 

あとがき

今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、大方の予想通り0.25%ptの利下げが実施され、FOMC全体を通してややハト派寄りであったためドル安が進みましたね。
パウエルFRB議長は雇用の下振れリスクを警戒している様子でしたが、来週はようやく最新の米国雇用統計の結果が発表されるとあって注目度は高そうです。
またその2日後には米国CPIの最新データも発表されますので、こちらも要注目となります。
まさにパンドラの箱が全開といった感じになるのではないでしょうかね。

日本側では日銀短観の発表や金融政策決定会合などが予定されています。
会合では0.25%ptの利上げがほぼ織り込まれており、来年以降の金融政策の見通しを巡り植田日銀総裁の会見が要注視となりそうです。
高市政権誕生後円安も進み、今後18兆円の財政出動を伴う政策が実施され、春闘の賃上げも前年並みに好調となり実質賃金もプラスに転じると思われますので、これら全てがインフレ要因ですから植田総裁がハト派に傾斜するとはちょっと考えられないですね。

というわけで、来週は今年最後の大相場となる気がしますので、ボラティリティには注意して下さい。

さて、今年2025年の予想を「来年の利下げは1回や2回では済まない」、後半の予想を「FRBは年後半に慌てて利下げする」と、市場や専門家と真逆の予想をしていたあまのじゃくの筆者でしたが、2026年に向けても近々あまのじゃくらしい予想をしたいと思ってますのでお楽しみに。(笑)

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】 
今年最後の大相場に!ドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年12月15日~)

Posted by ペッパー