米国経済指標悪化で利下げ織り込みが進みドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年12月1日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:152.0 ー 157.0円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想をやや下振れると予想。(ドル安円高要因
)
5日(金)に9月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国PCEデフレーターの予測値は総合PCEの前月比と前年同月比、コアPCEの前月比と前年同月比の4項目全てで市場予想と一致しています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合PCEの前月比が+0.3%、コアPCEの前月比が+0.2%になった場合、前年同月比はそれぞれ+2.8%と+2.8%になり、コアPCEの前年同月比で市場予想を下振れます。
筆者の予想としましても、既に発表のあった9月分の米国CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)でも市場予想を下振れており、PCEデフレーターでもやや弱めの結果になるような気がします。
よって、結果は市場予想をやや下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
また、同時刻には個人所得や個人支出、ミシガン大学消費者信頼感指数の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3 | 2.8 | 0.2 | 2.9 |
| Inflation Nowcasting | 0.27 | 2.79 | 0.22 | 2.85 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.72 | 0.20 | 2.83 |
| 0.30 | 2.82 | 0.30 | 2.93 | |
2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、12月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、11月分では製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)確報値、ISM製造業・非製造業景気指数、ADP非農業部門雇用者数、チャレンジャー人員削減数、10月分では鉱工業生産、9月分では建設支出、輸出入価格指数、鉱工業生産、週次では新規失業保険申請件数などがあります。
その他、パウエルFRB議長他FOMCメンバーによる講演など発言機会がありますが、ブラックアウト期間に入っていますので、金融政策や経済見通しに関する発言はありません。
まずはISM製造業・非製造業景気指数ですが、市場予想は製造業で49.0(前月:48.7)と前月から僅かに改善し、非製造業で52.0(前月:52.4)と前月から僅かに悪化する見通しとなっています。
先行指標となる製造業・サービス業PMI速報値では、製造業で51.9(市場予想:52.0)と極僅かに下振れ、サービス業で55.0(市場予想:54.6)と僅かに上振れました。
11月は今週こそ持ち直しましたが、米株やビットコインなどの仮想通貨は下落傾向でしたし、雇用関連指標は軟調で物価も落ち着いてきていることから、雇用指数や価格指数などが全体を押し下げるような気がします。
ADP非農業部門雇用者数は、市場予想が+1.9万人(前月:+4.2万人)と前月から鈍化する見通しとなっています。
11月の週次データが-0.25、-1.35万人と第1~2週でマイナスになっており、雇用者数の減少が続いています。
指標はその後の第3週の集計結果となりますが、インディードの求人が11月は増加傾向となっていることからやや改善は見込めそうですけれども、他方で雇用削減のニュースも多く他の雇用関連指標も含めて弱い結果になるのではないでしょうかね。
ミシガン大学消費者信頼感指数は、市場予想が52.0(前月:51.0)と前月から改善する見通しとなっています。
9~11月では悪化傾向となっていますが、車社会の米国で物価動向を身近に感じるガソリン価格が下落していますので、同時に発表される期待インフレ率が恐らく低下し、逆相関的に当指数は上昇すると思われます。
ただ、期待インフレ率の方に市場は反応する可能性が高いような気がします。
よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円はボリンジャーバンドの+2σとミッドバンドの間で小動きとなりましたが、MACDなどではデッドクロスを形成しており、緩やかながらも下落基調となっています。
週末金曜はやや上髭を付けての陰線でクローズしました。
来週も155.0円台に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防から、これを下抜けてボリンジャーバンドの-2σや一目均衡表の雲を目指して下落する流れになると予想します。
他方、週足では156.47円付近に位置するボリンジャーバンドの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)となり、ほぼ十字ながらもやや上髭が長い陰線でクローズしました。
来週以降も150.75円に位置する一目均衡表の雲上限や150.43円付近に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドあたりを目指す流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は米国が感謝祭で休場となる日もあったことで閑散相場となりましたが、週末のブラックフライデーでは実店舗こそインフレ率を加味した実質売上高は前年比マイナスな感じですが、オンラインではまずまずの売り上げだったようです。
安い生活用品のまとめ買いとかあったかもしれませんね。
さて来週は、本来なら月初の重要指標週間となるところですが、連邦政府機関一時閉鎖の影響が続いており、米国雇用統計の発表は延期となります。
その代替指標として、ISM雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数あたりが要注目となりそうです。
物価指標では米国PCEデフレーターが発表されますが、9月分の古い指標ですので動意付くには物足りない感じがしますが、むしろ同時刻に発表されるミシガン大学期待インフレ率の方が為替市場へより影響を与えそうです。
日本側では植田日銀総裁の講演並びに記者会見が注視となりそうです。
12月の金融政策決定会合での利上げがあるのかどうか、市場の織り込みは半々といった感じですので非常に注目されるところです。
ただ、会合までは日にちがありますので、この段階で明確な答弁は出てこないのではないでしょうかね。
他方で、片山財務相は今朝のフジテレビの報道番組で、「足もとの急激な円安の乱高下について、ファンダメンタルズで動いていないのは明確だ」と述べ、円安に対する牽制発言をしており、週明けは少し材料視される可能性もありそうですね。
というわけで、今年も残り1か月となりました。
12月は日米の金融政策決定会合を控えており、今年の師走は為替相場もまさに文字通り少し走りそうな気がしますね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】 