FOMCで量的緩和(米国版YCC)開始でドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年10月27日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:147.0 ー 155.0円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては2つ。
1つ目は、FOMCはハト派寄りになると予想。(ドル安円高要因
)
29日(水)に10月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。
政策金利は現行の4.00-4.25%から0.25%ptの利下げを実施し、3.75-4.00%へと引き下げられる見通しとなっています。
CMEのFedWatch ツール を見ますと金利先物市場では、10月FOMCでの0.25%ptの利下げを98.3%織り込んでおり、年内最後の12月FOMCでも91.1%と2会合続けての利下げを見込んでいます。
前回9月FOMCでのドットプロットでは、年内残り2会合のうち1回の利下げを予想したメンバーが2人、0回が6人、1回の利上げが1人と、トランプ関税などによりインフレ率上昇を懸念していたタカ派メンバーも多数いましたが、今週発表のあった米国CPIの市場予想を下振れた結果を踏まえてこれらのメンバーは修正を強いられそうです。
さて、今会合での利下げはほぼ100%織り込まれていることもあり、政策金利発表時のドル円の値動きはやや下落する程度だと思われますが、筆者の予想として量的引き締めの停止も今会合で発表するのではという気がします。
先月のコラムの中で、リバースレポが枯渇して準備金も減少していくと予想していましたが、8月20日時点で3.3兆ドルあった準備金残高は直近10月22日で2.9兆ドルへと2か月で0.4兆ドルも減り、ここ数か月の間に急ピッチで減少してきました。
このままのペースで行きますと12月FOMCの前に、ウォラーFRB理事が必要十分な量としていた2.7兆ドルを下回る可能性も出てきました。
先週、全米企業エコノミスト協会の講演でパウエルFRB議長は、「今後数カ月以内にバランスシート縮小停止」を示唆していましたが、これを前倒しして10月に停止し、そして早ければ12月にも今度は逆回転となる量的緩和へと政策変更してくるかもしれません。
ただ、量的緩和といっても準備金をこの水準で維持するための小規模な緩和になると思われ、実体経済にはあまり影響はなく、FRBの資産に米国債が積み上がっていくだけのような感じがします。
そう、利回りの上限は設定しないものの、米国債を買い支えるといういわば米国版YCC(イールド・カーブ・コントロール)の爆誕です。
投機筋からすれば金融緩和といえば、ドル安・株高・金利低下なので、動意付くことが考えられます。
他方で、米国債は長期のものほどインフレ再燃を懸念して利回りは上昇しそうでもありますので、ドル円は少し複雑な動きになるかもしれません。
30分後のパウエル議長の会見も要注目となりますが、米連邦政府機関の一部閉鎖により雇用統計など重要な経済指標の発表が止まっていますので、なかなか確信めいた事は言えないのではないでしょうかね。
ただ、ADP非農業部門雇用者数など他の雇用関連指標やCPIの結果を鑑みれば、やはり利下げ継続を示唆するハト派的な発言が出やすいと思われます。
よって、FOMC結果発表時およびパウエル議長の会見でドル円は下落すると予想します。
2つ目は、米国経済指標は?
来週発表予定の米国経済指標は、10月分では 消費者信頼感指数、9月分では耐久財受注、新築住宅販売戸数、貿易収支、中古住宅販売成約指数、PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)、8月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、週次では新規失業保険申請件数、第3四半期GDP速報値などがあります。
その他、2年、5年、7年債と2年変動利付債の米国債入札もあります。
米連邦政府機関閉鎖の影響で発表は延期される可能性があり、予想も割愛します。
ただGDPに関して、GDPNowを見てみますと最新の予測値が3.9%となっており、市場予想の3.0%を大きく上振れる数値となっています。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は先週末の急落からボリンジャーバンドのミッドバンドがサポートとなって反発した流れを引き継ぎ、MACDなどでもゴールデンクロスを形成し、6営業日連続の陽線となりました。
RSIは64.2と買われ過ぎの水準である70まではまだ余裕があり、上値余地もありそうです。
主だったテクニカルでのレジスタンス(上値抵抗線)は155円ちょうど辺りまで上昇してくるであろうボリンジャーバンドの+2σくらいで、直近高値の153.26円や154.0、155.0円といったキリ番が意識されるところです。
逆に反落するとなると、151円台に上昇してくるボリンジャーバンドのミッドバンド、148.19円に位置する一目均衡表の雲上限や雲下限、この辺りがメドとなりそうです。
他方、週足では150.75円に位置していた一目均衡表の雲上限を上抜けて大きく上昇しました。
RSIも日足とほぼ同値の64.1となっており、チャートを見る限り155円くらいまでは上昇余地がありそうな感じです。
来週は重要イベント盛りだくさんですので、その内容次第で大きく上振れも下振れも考えられるところです。
ただ上振れた場合は買われ過ぎの領域に突入しそうですので、反転急落のパターンもあり得ますからくれぐれも用心して下さいませ。
筆者としては、ミッドバンドを割り込んで-2σ方向へ大きく下落するパターンを予想しておきます。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
30日(木)に米中首脳会談が実施される予定ですが、ベッセント米財務長官の話では中国によるレアアース規制はどうやら1年間延期されるようで、不買となっていた米国産大豆の購入も合意が見込まれているようです。
まだ詳細や中国側の発表もありませんので正確なことはわかりませんが、米国側が関税を引き下げるなど何か譲歩したのか、延期という表現ですのでそれまでに何か宿題を与えられている可能性もあり、完全に火種が消えたというわけではなさそうです。
さて、来週は日米でも首脳会談が予定されており、トランプ大統領が来日するわけですが、その前に片山財務大臣とベッセント財務長官との会談も予定されています。
足もとドル高円安が進行しており、為替や金融政策に関して一歩踏み込んだ声明が出る可能性もありそうですので、要注目となりそうです。
片山財務大臣は就任前の3月に「ドル円は120円台が実力との見方が多い」と述べ、物価高の沈静化に向け円高進行が望ましいとの見解を表明しています。
日米首脳会談は日本側からたくさんお土産を献上して、初顔合わせですのでとりあえずは和やかな雰囲気で終わるのではないでしょうかね。
それから日本側では、日銀金融政策決定会合や「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」、東京都消費者物価指数などもあります。
日銀金融政策決定会合では政策金利の据え置きが見込まれていますが、反対票の行方や展望レポート、植田日銀総裁の会見では12月会合での利上げ見通しなどが注目となります。
その他、マグニフィセント7(マイクロソフト、アルファベット、メタ、アップル、アマゾン)の決算もあり、こちらも注目ですね。
イベントや重要指標多すぎで、ドル円も大きく上振れ・下振れすることも考えられますので、警戒しながらの1週間となりそうです。
さすがに来週の予想はわかりっこないので、当てずっぽうです。(笑)
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】 