米中貿易戦争激化!米国CPIも下振れでドル円は大きく下落!来週のFX相場予想(2025年4月7日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:141.0 ー 147.5円
週間では「大きく下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
10日(木)に3月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIの前月比と前年同月比で市場予想を下振れています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIの前月比が+0.1%、コアCPIの前月比が+0.3%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.6%と+3.1%となり、コアCPIが市場予想を上振れます。
筆者の予想としましては、
①3月分の米国内自動車販売台数は、トランプ関税発動前の駆け込み需要で大きく伸びており、価格は上昇していると思われる。
②WTI原油価格は3月5日に1バレル65.2ドルで底打ちした後は4月2日に72.2ドルの高値を付けるまでは上昇基調となっていますが、全米全グレードの3月の平均ガソリン価格は1ガロン3.223ドル(2月:3.247ドル)とやや低下している。
③比重の大きい住居費を含めたサービス価格は鈍化してきている。
④3月分のISM製造業・非製造業価格指数は製造業では大きく上昇、非製造業ではやや低下していた。
⑤インフレ率を大きく押し上げた卵の価格が下落してきており、食品価格が鈍化もしくはデフレ気味に推移してきている。
などの理由により、トランプ関税の直接・間接的な影響でインフレ率はやや押し上げられている感じですが、押し下げ要因も多くあり大部分で相殺していそうで、市場予想ほどインフレ率は高くないような気がします。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
翌日には米国PPI(生産者物価指数)の発表もありますので、そちらも要注目となりそうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.1(0.2) | 2.6 | 0.3 | 3.0 |
| Inflation Nowcasting | 0.03 |
2.49 |
0.26 | 2.99 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.10 | 2.56 | 0.20 | 2.96 |
| 0.20 | 2.66 | 0.30 | 3.06 |
|
2つ目は、米国経済指標は悪化傾向と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、4月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、3月分では財政収支、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
その他、FOMCメンバーによる講演や、3年、10年、30年で総額1190億ドル分の米国債入札もあります。
まずは、ミシガン大学消費者信頼感指数ですが、既にトランプ関税によって消費者のセンチメントが悪化している中、4月に入っての追加関税により更に拍車をかけて悪化していると思われます。
新規失業保険申請件数は今のところまだ大きく増加していませんが、継続申請件数はやや増加基調となっており、いつ急増してもおかしくない状態じゃないでしょうか。
よって、4月分の経済指標もより一層悪化傾向と思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
経済指標以外でもFOMCメンバーの発言や米国債の入札も要注視となりそうです。
3月FOMCのドットプロットでは年2回の利下げ予想を示唆していましたが、トランプ関税の発動を受けてメンバーの見通しに変化があるのか注意を払う必要がありそうです。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週指摘した通りボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防から下抜けし、147円付近に位置していた-2σに向けてドル円は大きく下落しました。
しかしながら、145.0円の大台やボリンジャーバンドの-2σがサポートとなって、金曜日には大きく反発し下髭陽線となっています。
他方、週足でも先週指摘した通り、一目均衡表の雲の攻防から下抜けを果たし大きく下落する形となりました。
しかしながら、日足同様に145.0円の大台やボリンジャーバンドの-2σがサポートとなって、金曜日には大きく反発しました。
さて、以前から3月最終週辺りで安値を付けて下りのターンは終わるという話をしていましたが、下げがまだ少し甘いような気がします。
やはり来週はもう一段の下げ、昨年9月の安値139.5円を目指す流れになると予想します。
ただ、141円辺りまで下げれば上りのターンへ入っていけるようなチャートでもありますので、今回の下りのターンでその安値を更新できるかどうかは今のところ未知数です。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週はトランプ追加関税が発動し、米株や米国債利回り、そしてドル円も大きく下落することとなりました。
そして、中国も間髪を入れずに米国が課した34%の関税と同率の報復関税及びレアアースの輸出規制など関税以外の報復措置も発表したことで、貿易戦争の激化懸念から世界中の株式市場を中心に更に荒れる展開となりました。
来週も9日にベースの10%の相互関税に上乗せされる2階部分の追加関税が発効する予定となっていますので、トランプ関税の余波はまだ続くと思われます。
特に米国と中国との間では関税の応酬となっており、翌10日には上述の報復関税等の措置を発効する予定で、引くに引けないチキンレースと化してきています。
来週は米国CPIの発表がありますが、結果を受けて米株、米国債、ドル円がどう反応するのか少し読みにくいところがあります。
定石通りにはいかない可能性もあり、注意しておく必要はありそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】