米国PCEデフレーターはやや下振れも利下げに向けてドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年8月25日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:143.5 ー 147.5円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国PCEデフレーターは市場予想をやや下振れると予想。(ドル安円高要因
)
29日(金)に7月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国PCEデフレーターの予測値は総合PCEの前月比で市場予想を下振れる数値となっています。
また、筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合PCEとコアPCEの前月比がともに+0.3%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.7%と+2.9%になり、総合PCEの前年同月比の方で市場予想を上振れます。
筆者の予想としましては、既に発表のあった7月分の米国CPI(消費者物価指数)では、総合CPIとコアCPIの前月比が市場予想通り+0.2%と+0.3%でしたので、PCEデフレーターでも同じようなインフレ率になる気がします。
その場合、総合PCEの前月比が下振れることになりそうです。(コンセンサスが+0.2%と+0.3%で割れているようですが)
よって、結果は市場予想をやや下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
また、同時刻には個人所得や個人支出の発表もあり、これらの結果によって動意付くことも考えられますので要注意となりそうです。
| 総合PCE (%) | コアPCE (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3(0.2) | 2.6 | 0.3 | 2.9 |
| Inflation Nowcasting | 0.18 |
2.60 | 0.26 | 2.89 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.62 | 0.20 | 2.82 |
| 0.30 | 2.72 |
0.30 | 2.92 | |
2つ目は、米国経済指標はマチマチながらもやや悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、8月分では消費者信頼感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、7月分では新築住宅販売戸数、耐久財受注、中古住宅販売成約指数、6月分ではS&P/ケース・シラー住宅価格指数、週次では新規失業保険申請件数、第2四半期GDP改定値などがあります。
その他、ウォラーFRB理事やニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁などFOMCメンバーの発言機会や2年、5年、7年債と2年変動利付債の米国債入札もあります。
まずは消費者信頼感指数ですが、先行指標となるミシガン大学消費者信頼感指数の速報値では市場予想を下振れていました。
住宅関連は住宅ローン金利の低下や販売価格の下落により需要が少し掘り起こされた感はありますが、まだまだ低水準で推移しており引き続き弱い結果となりそうです。
今週発表された7月分の中古住宅販売戸数は市場予想をやや上振れましたが、新築住宅は関税の影響や移民政策による人手不足などにより建築コストも上がっていると思われ、住宅メーカーは厳しい経営を強いられているのではないでしょうかね。
新規失業保険申請件数は7月19日までの週を底に増加傾向となっており、前週も市場予想を上振れています。
継続申請件数も高値圏での推移が続いています。
他方で、インディードの求人数は7月14日に底打ちし緩やかながらも少し増加傾向となっています。
8月分の製造業・サービス業PMI(購買管理者景気指数)速報値の雇用指数も好調でした。
「解雇も少ないが新規採用も少ない」といった状態はまだ続いている感じですが、徐々に変化しそうな感じもします。
業種によって景況感が全然違うのでしょうね。
よって、米国経済指標はマチマチながらも全体的にやや悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円も147円台後半に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドの攻防戦が続いていましたが、週末金曜日にはこれを大きく割り込む146.56円まで急落しました。
ただ、146.5円の節目や146.3円付近まで上昇してきた一目均衡表の雲上限、146.1円付近に位置するボリンジャーバンドの-2σがサポートとなって、僅かながら146.88円まで反発してクローズしました。
来週はボリンジャーバンドの-2σや146円台後半まで上昇してくる一目均衡表の雲の攻防戦へ移っていき、最終的には下抜けして大きく下落すると予想します。
他方、週足では大きな上髭陰線となっており、145.6円付近に位置するミッドバンドの攻防戦へ移っていくと予想します。
週足も日足と同様に、ミッドバンドの攻防戦から最終的には-2σへ向けて下落していくと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週最も注目されたジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演でしたが、思ってた以上にハト派寄りで9月FOMCでの利下げを意識した発言でした。
米国債の利回りやドル円は急落し、米株は急上昇することとなりましたね。
来週は他のFOMCメンバーの発言機会が多くあり、要注目となりそうです。
また、クックFRB理事の去就問題も勃発しており、もし辞任するようならばトランプ大統領は新たにハト派寄りの理事を送り込むことができるため、こちらも注目されるところです。
9月FOMCに向けて、米国経済指標が市場予想よりも悪化あるいは予想の範囲内であれば、利下げを織り込む向きが拡がりドルは売られやすくなるのではないでしょうかね。
テクニカル的には一目均衡表の雲を下抜けできるかが大きなポイントとなってきそうです。
それから先週も少し触れましたが、27日(水)のエヌビディアの決算が気になりますね。
AI需要はまだ強そうですが、中国メーカーの台頭により、エヌビディアの中国国内でのシェア、そして世界でのシェアなど見通しがどうなるのか、ちょっと注意して見ていきたいと思います。
あとは日本側でも8月分の東京CPIの発表があり、年内利上げの有無に向けてドル円も動意付く可能性があり要注意となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】 