米国経済指標はやや悪化!利下げに向けドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年8月11日~)

来週のFX相場予想

来週のFXドル円相場予想

予想レンジ:145.0 ー 148.0円

 

週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。

 

1つ目は、米国CPIは市場予想をやや下振れると予想。(ドル安円高要因 下降

12日(火)に7月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIの前年同月比とコアCPIの前月比で市場予想を下振れています。

筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIとコアCPIの前月比がそれぞれ+0.2%と+0.3%になった場合、前年同月比はそれぞれ+2.7%、+3.0%となり、総合CPIの方で市場予想を下振れます。

筆者の予想としましては、
①7月のWTI原油価格は、概ね1バレル60ドル台後半で安定していたが、月末にはトランプ大統領のロシアへの制裁を巡って70.5ドルまで上昇した。
ただ、足もと8月では逆に米露首脳会談への期待などで62.8ドルまで下落してきている。
他方で、7月の全米全グレード平均ガソリン価格は1ガロン3.250ドル(前月:3.276ドル)と前月からやや下落した。
②7月分のISM製造業・非製造業価格指数は、製造業では前月から下落、非製造業では上昇していた。
③比重の大きい住居費を含めたサービス価格は鈍化してきている。
などの理由により、総合CPIの方でやや下振れそうな気がします。

トランプ関税の価格転嫁への動きは前回6月分の方が大きそうな感じがしますが、ISM非製造業価格指数を見てみますと、やや時差を伴ってサービス価格を押し上げているようにも感じられます。
前回医療サービス価格も大きく上昇していました。
つまり、財価格の鈍化をサービス価格の上昇が相殺する感じでしょうか。

よって、結果は市場予想をやや下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。

翌々日には米国PPI(生産者物価指数)の発表もありますので、そちらも要注目となりそうです。

  総合CPI (%) コアCPI (%)
前月比 前年同月比 前月比 前年同月比
市場予想 0.2 2.8 0.3 3.0
Inflation Nowcasting 0.16 2.72 下降 0.24 下降 3.04
前月比に応じた予測値 0.10 2.58 0.20 2.92
0.20 2.74 下降 0.30 3.03

 

 

2つ目は、米国経済指標はやや悪化と予想。(ドル安円高要因 下降

来週発表予定の米国経済指標は、8月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、ニューヨーク連銀製造業景気指数、7月分では小売売上高、財政収支、輸出入物価指数、鉱工業生産、週次では新規失業保険申請件数などがあります。
その他、今年のFOMCでの投票権を持つシカゴ連銀グールズビー総裁の講演などFOMCメンバーの発言機会もあります。

まずは小売売上高ですが、市場予想は総合前月比が+0.5%(前月:+0.6%)、コア前月比が+0.2%(前月:+0.5%)と前月から鈍化する見通しとなっています。
7月はアマゾン・プライムデーが開催され、同時期にウォルマートやターゲットなどの小売業者もセールを実施していました。
オンライン販売は好調だったようですが、日用品のまとめ買いや新学期に向けた文房具などの販売が伸びたようで、需要の先取りを示している感もあり決して消費が強いといった感じではなさそうです。
一方で8月1日の雇用統計発表までは株価も史上最高値を更新し続けるなど堅調に推移していたこともあって、自動車販売など好調でした。
雇用統計も小売業は好結果でした。
ブレの大きい指標ですが、市場予想近辺の数値は出るのではという気がします。

ミシガン大学消費者信頼感指数は、各国との通商協議合意によって関税が和らいできていることもあり上昇傾向にあります。
ただ今回は8月の速報値ですので、雇用の悪化を受けて市場予想ほどには改善を示していないのではという気がします。

ニューヨーク連銀製造業景気指数や鉱工業生産など製造業関連の指標は、雇用統計やISM製造業景気指数などを見る限り弱そうな感じがします。

新規失業保険申請件数は、前週8週間ぶりに市場予想を上振れる悪化となり、2週連続で増加しています。
継続申請件数も直近高値を更新しました。
「解雇も少ないが新規採用も少ない」といった状態はまだ続いている感じですが、少しずつ悪化してきているように思います。

よって、米国経済指標はやや悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。

 

 

3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因 下降

ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円はMACDなどでデッドクロスを形成し、147円台後半に位置するボリンジャーバンドのミッドバンドがレジスタンス(上値抵抗線)として働き、これをやや下回った位置での推移が続きました。
来週は145.9円付近に位置するボリンジャーバンドの-2σや145円台前半に位置する一目均衡表の雲の攻防戦へ移っていくと予想します。

他方、週足では149.6円付近に位置するボリンジャーバンドの+2σと145.5円付近に位置するミッドバンドの間での値動きとなりました。
週足も日足と同様に、ミッドバンドの攻防戦から-2σへ向けて下落していくと予想します。

 

したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。

 

あとがき

今週は、146.61ー148.08円の狭いレンジでの小動きとなりました。
来週は米国CPIや小売売上高に注目が集まりそうで、先週の米国雇用統計の悪化を受けて、物価や個人消費の方はどうなっているのか確認しておきたいところです。
そしてその後は、その翌週に開催されるジャクソンホールでの経済シンポジウムへと市場の目は向かっていくと思われます。
まだトランプ関税や日本の政局問題がゴタついていますが、やはりドル円の値動きは基本通り米国の金融政策、日米の金利差に回帰していくのではないでしょうかね。

ボウマンFRB副議長が9日(土)の講演で年内に3回の利下げを実施すべきとの見解を示しました。
パウエル議長や他のメンバーもハト派に傾斜していくのか今後の発言に要注視となりそうです。

 

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

 

【ドル円日足チャート未来予想図】 
米国経済指標はやや悪化!利下げに向けドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年8月11日~)

Posted by ペッパー