米国CPIなど経済指標悪化でドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年3月10日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:146.0 ー 149.0円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
12日(水)に2月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIの前月比と前年同月比で市場予想を下振れています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIとコアCPIの前月比がともに+0.3%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.9%と+3.2%となり、ともに市場予想と一致します。
筆者の予想としましては、
①1月分のインフレ率を押し上げた新年の料金改定の影響は剥落し、トランプ関税前の駆け込み需要やロスの山火事などによる特需によって押し上げられた中古自動車・トラックなどの価格も落ち着いていると思われる。
②WTI原油価格は1月15日に1バレル80.7ドルの天井を付けてからは下落基調となっており、2月のガソリン価格はちょうど1か月ほどのタイムラグを伴って前半までは上昇していましたが後半は下落している。
③比重の大きい住居費を含めたサービス価格は鈍化してきている。
④2月分のISM製造業・非製造業価格指数は上昇していた。
などの理由により、トランプ関税の影響で卸売物価は高くなっていそうですが、原油価格の下落や小売り需要の低迷から弱めの数値が出るような気がします。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
翌日には米国PPI(生産者物価指数)の発表もありますので、そちらも要注目となりそうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3 | 2.9 | 0.3 | 3.2 |
| Inflation Nowcasting | 0.23 |
2.83 |
0.27 | 3.16 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.80 | 0.20 | 3.12 |
| 0.30 | 2.90 | 0.30 | 3.22 | |
2つ目は、米国経済指標は悪化傾向と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、3月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、2月分ではNY連銀消費者インフレーション期待、1月分ではJOLTS求人、週次の新規失業保険申請件数などがあります。
その他、3年、10年、30年で総額1190億ドルの米国債入札もあります。
まずは、JOLTS求人ですが、インディードの求人を見てみますと年始直後に急減した後も緩やかな減少傾向が続いていますので、弱めの結果になると思われます。
新規失業保険申請件数もトランプ政権下での連邦政府職員の削減が続いていることもあり増加傾向ではないでしょうか。
ミシガン大学消費者信頼感指数、NY連銀消費者インフレーション期待は、引き続きトランプ関税などの影響により消費者マインドは悪化、逆に期待インフレ率は上昇という構図でしょうね。
期待インフレ率の上昇は本来ドル買い要因ですが、その要因はトランプ関税によるものですので現状あまり材料視されないような気がします。
よって、全体的に経済指標は悪化傾向と思われ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週指摘した通り151.25円付近にあったボリンジャーバンドのミッドバンドがレジスタンス(上値抵抗線)となって反落し、-2σや146.96円に位置するフィボナッチ61.8%のラインがサポートとなって大きく反発し、大きな下髭陽線となって引けています。
下値での買いの強さも感じられますが、逆にロング勢が頑張りすぎている感じで、RSIは33.8と売られ過ぎの水準である30までは達しておらず、まだ下値余地はありそうです。
他方、週足では一目均衡表の雲の攻防となりましたが、やはり雲を上抜けすることができず再び雲の下方へと大きく下落する形となり、ボリンジャーバンドの-2σがサポートとなってやや反発しました。
来週以降も2σをさらにオーバーシュートする形で大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
トランプ関税の行方がハッキリしない状態が続いています。
メキシコとカナダへの関税は4月2日まで延期されました。
やはり経済的なダメージが大きいので、その影響を見極めようとしているのでしょうかね。
ただ、12日には鉄鋼とアルミニウムに対して25%の関税を発動する予定となっており、こちらの影響も大きいと思われ、既に価格は上昇しているようです。
この先、相互関税もありますし、まだまだ不透明感が続きそうです。
他方、米国雇用統計ではトランプ政権下での連邦政府職員削減の影響はまだ軽微のようで、失業率がやや悪化した程度でした。
次回3月分には大きく反映されるのではないでしょうかね。
明日にでも2月分の米国雇用統計詳細の記事をアップしたいと思っています。
それから日本側でも早期の利上げ観測が浮上してきており、来週は第4四半期GDP改定値や春闘集中回答日など要注目となりそうです。
また、IMM通貨先物では円の買い越しが133,651枚と大きく膨らんでいますので、急反発にも要警戒となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】