トランプ関税でリスクオフ継続!ドル円は下落!来週のFX相場予想(2025年2月10日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:149.0 ー 153.0円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては4つ。
1つ目は、米国CPIは市場予想を下振れると予想。(ドル安円高要因
)
12日(水)に1月分の米国CPI(消費者物価指数)が発表されます。
毎月恒例ですが、Inflation Nowcasting を見てみますと、米国CPIの予測値は総合CPIの前月比で、コアCPIの前年同月比で市場予想を下振れています。
筆者が独自に計算した「前月比に応じた前年同月比の予測値」では、市場予想通り総合CPIとコアCPIの前月比がともに+0.3%となった場合、前年同月比はそれぞれ+2.9%と+3.2%となり、ともに市場予想と一致します。
ただ、コアCPIは+3.15%の小数第二位を繰り上げての+3.2%となっています。
筆者の予想としましては、
①トランプ関税やEV補助金のカットに備えた駆け込み需要などにより、前月インフレ率を押し上げた自動車などの財価格は落ち着いていると思われる。
②WTI原油価格は1月15日に1ドル80.7ドルの天井を付けてからは急速に下落したが、1月のガソリン価格は上昇傾向となっている。
③比重の大きい住居費を含めたサービス価格は鈍化してきている。
④ISM製造業・非製造業価格指数はマチマチとなっている。
などの理由により、市場予想程度のインフレ率にはなると思われますが、Inflation Nowcasting が示す通り若干弱めの数値が出るような気がします。
よって、結果は市場予想を下振れ、指標発表時ドル円は下落すると予想します。
翌日には米国PPI(生産者物価指数)の発表もありますので、そちらも要注目となりそうです。
| 総合CPI (%) | コアCPI (%) | |||
|---|---|---|---|---|
| 前月比 | 前年同月比 | 前月比 | 前年同月比 | |
| 市場予想 | 0.3 | 2.9 | 0.3 | 3.2(3.1) |
| Inflation Nowcasting | 0.24 |
2.85 | 0.27 | 3.13 |
| 前月比に応じた予測値 | 0.20 | 2.79 | 0.20 | 3.05 |
| 0.30 | 2.89 | 0.30 | 3.15 | |
2つ目は、米国経済指標はマチマチながらもドル円の上値は重いと予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、上述のCPIやPPIを除くと、1月分ではNY連銀インフレ期待、小売売上高、輸出入物価指数、鉱工業生産、週次の新規失業保険申請件数、その他イベントとしては半期に一度のパウエルFRB議長議会証言、FOMCメンバーによる講演、ミュンヘン安全保障会議などがあります。
まず、小売売上高ですが、1月分の雇用統計では小売業の雇用者数が大きく伸びていましたので、トランプ関税への駆け込み需要やガソリン価格の高騰もあり割と底堅いのではという気がします。
鉱工業生産も製造業は比較的好調でしたので堅調かと思われます。
NY連銀インフレ期待もトランプ関税の影響で強い結果となりそうです。
一方で、新規失業保険申請件数は12月の雇用が強かっただけにその反動で年明けからは悪化傾向と思われます。
パウエル議長の議会証言も1月FOMCから見解に変化はないでしょう。
よって、指標結果はマチマチながらもトランプ関税による市場センチメントの悪化でドル円の上値は重いと予想します。
3つ目は、トランプ関税でリスクオフ相場継続と予想。(ドル安円高要因
)
米国によるメキシコとカナダに対する25%の関税賦課は延期されることとなりましたが、中国に対しては4日に10%の追加関税が発効となりました。
既に中国の通販サイトTemu(テム)やSHEIN(シーイン)から購入した商品には関税や手数料が追加されており、主な購買層である米国の若者などに負担が伸し掛かっているようです。
他方で中国も明日10日から米国に対する報復関税やレアメタル(希少金属)の輸出規制、グーグルなどの米企業への調査など圧力をかける見込みで、米中貿易摩擦が生じている状態となっています。
また、トランプ大統領は相互関税なるものを新たに打ち出し、来週早々にも詳細が公表されると思われます。
関税を一方的に賦課すると報復されるので、相手と同じ規模の範囲なら問題ないという考えなのでしょうかね?
米国の貿易加重平均関税率は約2.2%で世界的に低く、途上国ほど高関税を賦課している傾向があります。
日本は1.9%となっており、あまり影響はなさそうですが、メキシコやカナダから自動車を輸出してますので、25%の関税よりは軽微でしょうが自動車産業にはやはり影響が出そうです。
また、EUの自動車輸入関税は10%と米国の2.5%よりも高税率となっており、トランプ大統領はこの辺りを是正したいのではないかという気もします。
よって、当面はリスクオフ相場となりドル円は下落しやすいと予想します。
4つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、先週指摘した通り、一目均衡表の雲を下抜けし、200日線も割り込んで大きく下落しました。
RSIは32.0と売られ過ぎの30近くまで低下しましたが、まだ若干の下値余地はありそうです。
他方、週足でも先週指摘した通り、MACDなどのデッドクロスを形成し大きく下落しました。
151.09円に位置する一目均衡表の雲下限や151.0円のキリ番がサポートとなって、雲抜けは免れた形となっています。
しかしながら、週足も日足と同様にやはり雲抜けを果たし、ボリンジャーバンドの-2σに向けて大きく下落していくと予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
さて、新年早々に日足、続いて週足が下りのターンへ入って大きく下落すると予想していましたが、1月の高値からはもう既に9円ほど下げています。
日足的には売られ過ぎの領域に近付いてきましたので、調整も入りやすいかと思われますが、週足・月足でみれば下げ余地はまだまだ十分あります。
今週は日銀利上げへの思惑や弱めの米国雇用統計を受けてドル円は下落傾向となりましたが、やはりトランプ関税が米国債の利回りはさほど低下しないもののリスクオフの円買いを誘発している感じです。
来週は米国CPIなど重要指標の発表もありますが、引き続きトランプ関税の行方に振り回される展開となりそうです。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】