コアPCEは5月底打ち!6月以降はFOMC後のパウエルFRB議長の会見次第!(4月米国PCEデフレーター結果詳細)
31日(金)に4月分の米国PCEデフレーター(個人消費支出価格指数)の発表がありました。
結果は、総合PCEでは市場予想通り前年同月比+2.7%、前月比+0.3%でしたが、コアPCEの前年同月比では市場予想通りの+2.8%となったものの、前月比で市場予想+0.3%を下振れる+0.2%となり、指標発表時ドル円は急落することとなりました。
【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】![米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/06/column237.webp)
それでは、その米国PCEデフレーターの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
まずは、構成比2/3のサービス部門です。
前月比では+0.43%(3月) → +0.27%(4月)へと前月から低下しています
前年同月比も+4.00%(3月) → +3.94%(4月)へと前月から僅かながら低下しています。
比重の大きい「住宅と公共料金」が前月比+0.45%(3月) → +0.30%(4月)、「輸送サービス」が前月比+1.55%(3月) → -1.06%(4月)へと低下したこと等によりインフレ率を押し下げました。
【米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]】![米国PCEデフレーター(サービス)[前年同月比と前月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/06/column238.webp)
次は、残りの1/3を占める財部門です。
前月比では+0.14%(3月) → +0.10%(4月)へと僅かながら低下しています。
前年同月比では+0.15%(3月) → +0.22%(4月)へと僅かながら上昇しています。
【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】![米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/06/column239.webp)
さらに、財部門の中の耐久財の項目を見てみます。
前月比では+0.06%(3月) → -0.23%(4月)へとマイナス圏に落ち込みました。
前年同月比では-1.87%(3月) → -2.20%(4月)へと更にマイナス幅を拡げています。
「家具と耐久性のある住宅設備」が前月比+0.19%(3月) → -0.74%(4月)へと大きくマイナス圏に落ち込んだこと等によりインフレ率を押し下げました。
【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]】![米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/06/column240.webp)
最後は財部門の中の非耐久財の項目です。
前月比では+0.19%(3月) → +0.46%(4月)へと上昇しました。
前年同月比でも+1.27%(3月) → +1.38%(4月)へと上昇しています。
「食品」のインフレは落ち着いていますが、「衣類と履物」、「ガソリンおよびその他のエネルギー製品」、医薬品やレクリエーション用品などの「その他の非耐久財」がインフレ率を押し上げました。
【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】![米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]](https://fx-osusume.pepper.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/06/column241.webp)
というわけで、PCEデフレーターのサービス部門と財部門を分けて見てみました。
全体的に想定通りの緩やかなインフレ率の低下となっていますが、財部門の非耐久財がインフレ率をやや押し上げています。
しかしながら、原油を始めコモディティ価格の上昇は止まっている感じで、今後は財部門のインフレもより鈍化、もしくはデフレ傾向になっていくのではないかと思われます。
一方で、4月のコラムでコアPCEのシミュレーションをした際には5月に前年同月比では+2.5%辺りで底打ちし、上りのターンに入るという話をしました。
概ねシミュレーション通りの動きになっていると思われますが、PCEデフレーターと同時に発表された可処分所得や個人消費も落ち込んでおり、インフレ率を押し下げる効果があります。
このまま米国債利回りが景気抑制レベルを維持し前月比が低水準で推移すれば、このシミュレーションを下回る、或いは上りのターンに入らず下りのターンを継続する可能性もあります。
全ては今月のFOMC(米連邦公開市場委員会)、特に毎度インフレ鈍化を妨害してしまうラスボス・パウエルFRB議長の会見次第ということになってきそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)