ドル円が連動する10年物米国債の利回りは昨年の高値を更新!いつまで、そしてどこまで上がる?

コラム,米国債

ドル円が連動する10年物米国債の利回りは、昨日朝方の時間外で4.36%まで上昇し、昨年2022年10月に付けた今回のインフレ相場の高値4.33%を更新しました。
2007年以来約16年ぶりの高水準で、2020年3月にFRBによる緊急利下げで0.33%の一番底を付けて以降、今もなお10年物米国債の利回りは上昇トレンドを続けています。

ほとんどの投機筋や専門家たちは、早ければ今年の6月頃にはFRBは利下げを開始するだろうという「早期利上げ停止・早期利下げ開始」といった誤った予想を織り込み、10年物米国債の利回りは昨年10月21日に4.33%の天井を付け、そして今年4月6日には3.25%まで下落するという下降トレンドを見せました。

しかしながら、この予想は誤りであるということが徐々に明白になっていくにつれ、10年物米国債の利回りは再び上昇する流れとなり、なかなか4%台に定着しなかった利回りは、大手格付け会社フィッチによる格下げや国債発行増発による需給悪化への懸念などにより、現在4.0%を大きく超える4.2%台で推移しています。

ということで、ドル円FXトレーダーとしては、米国債利回りの動向を予測することは非常に重要ですので、専門家の意見を参考にしながら、筆者としての予想もしていきたいと思います。

 

(8月12日)
債券王と呼ばれたビル・グロース氏
❝株式と債券の強気派は間違っており、いずれの市場も「割高だ」❞
❝米10年債利回りは4.5%前後が適正だ❞

(8月17日)
サマーズ元米財務長官
❝米国の財政状況やインフレ率などの要素を考慮すれば、今後10年で10年債利回りは4.75%もしくはそれ以上になる公算が大きい❞

 

意図はないのですが、たまたま読んだ記事に掲載されていた2人の見解としては、10年物米国債の利回りは今後上昇すると予想しているようですね。

それでは筆者の予想はと言いますと、短期的には上記お二方と同様もう少し上昇するとみています。
根拠としては、やはりインフレ率が再び上昇傾向にあるということですね。
来月9月に発表される8月分の米国CPIは前月比で0.7~0.8%と衝撃な数値が出ると思われます。
前年同月比でも6月の3.1%、7月の3.3%から3.8%前後へと大きく反発することが予想されます。

そうなってきますと、米国債利回りも上昇し、政策金利もあと1回程度の利上げは実施されるのではないかと思われます。
9月以降も恐らく前月比で0.3~0.4%程度を叩き出し、緩やかにインフレ率は上昇していくと考えられますが、来年早々には米国はリセッション(景気後退)に陥ると筆者は予想していますので、利回りの上昇もそれまでかなという気がします。
米国のリセッション入りに関しては、また後日コラムで述べたいと思いますので、少々お待ちいただければと思います。


こちらは10年物米国債の日足チャートです。
昨日、今日と下落していますが、チャートを見る限りテクニカル的には強い上昇トレンドのチャートとなっています。

【10年物米国債(日足)】
10年物米国債(日足)

 

そして、月足チャートを見てみますと、史上最高値の15.8%へ向けて上昇しそうな何とも恐ろしいチャートです(笑)
直近高値が5.2%、ボリンジャーバンド+2σが4.7%となっており、4.7~4.8%くらいまでは上昇しそうな感じがします。

【10年物米国債(月足)】
10年物米国債(月足)

 

こちらは現在の米国債のイールドカーブです。
どこがカーブやねん!ってツッコミたくなりますが、ちょっと歪な形で10年物のところが谷間になっています。
やはり10年物の利回り水準は少し低い感じでしょうか!?

【米国債イールドカーブ】
米国債イールドカーブ

 

ということで筆者の予想としましては、11月FOMCで利上げすると仮定して、その辺りまでは10年物米国債の利回りは上昇傾向、そして来年早々には米国のリセッションとともに急落というのがメインシナリオです。
そして、10年物米国債の利回りに連動するドル円も同じような値動きになると予想しておきます。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー