ドル円は大台160円の攻防!イラン情勢次第も介入相場へ!来週のFX相場予想(2026年3月16日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:158.0 ー 160.5円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、FOMCはタカ派寄りにシフトも現状維持と予想。
18日(水)に3月FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。
「CMEのFedWatch ツール」を見ますと、金利先物市場では政策金利の据え置きを98.1%織り込んでいます。
投票権を持つメンバーは輪番制のため、今回4地区の連銀総裁がタカ派寄りに入れ替わりますが、サプライズはないように思われます。
よって、注目は各メンバーによる政策金利の見通しを示したドットプロットや、GDPや失業率、PCEデフレーターの見通しを示した経済見通し(SEP)、そして会合後のパウエルFRB議長の会見に注目が集まりそうです。
前回12月FOMCでのドットプロットでは、今年の利下げ回数は1回と示唆していましたが、19名中2回以上の利下げを示したハト派メンバーが8名、0回もしくは利上げを示したタカ派メンバーが7名と真っ二つに割れていました。
今回は新たな関税やイラン戦争の影響を受けて、当時の見解からは変化があると考えられますが、2月分の雇用統計の悪化やCPIの鈍化、株価の下落などを考慮すれば、スタグフレーション的な経済状況となっており、必ずしもタカ派にシフトするとは限らないと思われます。
恐らく、ほとんどのハト派メンバーは想定より後ズレするも、2回以上という利下げ回数に変化はないのでは。
よって、FOMC参加メンバーによる中央値は従来通りの年内1回の利下げは維持されると予想します。
ちなみに、金利先物市場では3月以降も4,6,7、9、10月と更に5会合連続の据え置きを織り込み、12月にようやく1回目の利下げが行われるという予想をしています。(10月は50.1%とほぼ半々)
経済の見通しは、やはりイラン戦争の影響などを考慮し、全体的に悪化方向へ修正されるでしょう。
パウエル議長の会見でも不確実性という言葉を何度も発すると思いますが、基本的には公表された経済見通しや声明文に沿った会見になるのではないでしょうか。
よって、FOMCではドル円も一時的に大きく上下動すると思われますが、最終的な値動きは限定的になると予想します。
まあただ、パウエル議長は5月に任期満了となって新たなウォーシュ新議長体制が始まり、イラン戦争もいつ終わるかなどFOMCメンバーが知る由もないので、今回の経済見通しはあまり意味はなさそうですけどね。
2つ目は、米国経済指標は全体的に悪化と予想。(ドル安円高要因
)
来週発表予定の米国経済指標は、3月分ではニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、NAHB住宅市場指数、2月分では鉱工業生産、中古住宅販売成約指数、PPI(生産者物価指数)、1月分では製造業新規受注、新築住宅販売戸数、週次ではADP雇用者数変化、新規失業保険申請件数などがあります。
まずは3月分ニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数ですが、今年に入って税制優遇措置やAIブームなどによって持ち直してきましたが、2月末にイラン戦争開戦となり悪化してきているのではないでしょうかね。
但し、軍需産業は逆に特需となって潤っており、原油価格などの上昇も価格指数を押し上げていると思われます。
NAHB住宅市場指数も2月末時点で5.99%だった住宅ローン金利は、開戦直後から上昇し現在は6.41%まで跳ね上がってますので、軟調な結果になっているのではないでしょうか。
2月分までの住宅関連指標も悪天候の影響などにより、MBA住宅ローン購入指数も低迷していたため、全体的に弱めの結果になるような気がします。
2月分PPIは、同様の物価指標であるCPI(消費者物価指数)が市場予想通りとなっていましたが、PPIは関税の影響をより受けている可能性もあり上振れているかもしれませんね。
週次の雇用関連指標も、インディードの求人数を見てみますと、2月末を天井に緩やかながらも減少傾向となっていますので悪化しているのではないでしょうかね。
よって、米国経済指標は全体的に悪化していると思われ、指標発表時ドル円は下落しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、今週のドル円は週明け158.9円まで上昇するも、158.85円付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)となって反落し、157.26円まで下落する場面も見られました。
しかしその後は騰勢を維持し、週末金曜には159.74円まで上昇し、ほぼ高値引けとなる159.69円でクローズしました。
来週は、160円の大台や160円台に上昇してくるボリンジャーバンドの+2σを意識した値動きになると思われ、RSIも69.7と買われすぎの水準70にほぼ到達してきてますので、上値の重い展開が予想されます。
ここまでショート(売り)勢が頑張りすぎているため、いったん+2σをオーバーシュートするくらい上昇した方がむしろ下落するように思います。
他方で、週足では今週159.44円付近に位置していたボリンジャーバンドの+2σをやや上抜けており、来週はちょうど160円付近に位置するこの+2σがレジスタンス(上値抵抗線)として働きそうで、反落する流れになると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
【ドル円日足チャート未来予想図】

あとがき
今週末、米軍はイランの原油輸出の要所カーグ島に爆撃を行い、海兵隊約5,000人とともに佐世保基地に配備されていた強襲揚陸艦「トリポリ」を中東地域へ追加派遣しました。
現地到着は来週末以降ということですが、このカーグ島を制圧し、イランの原油輸出能力を直接コントロール下に置いて、交渉を有利に進める狙いがあるのではないでしょうかね。
また、トランプ大統領はホルムズ海峡を航行する民間船舶を護衛するため、日本や中韓英仏に軍艦の派遣を暗に要請しましたが、憲法や国際法の絡みもあり各国は難色を示している感じです。
来週も中東情勢を睨んだ展開になりそうですね。
その他、日本側でも日銀金融政策決定会合が開催されます。
植田総裁の会見で投機筋が円売りを仕掛け、当局が為替介入するというパターンが過去にありますので、今回も介入を意識した相場になるのではないでしょうか。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
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