伸びない平均時給、関税による物価上昇で家計は厳しくなる!(3月米国雇用統計結果詳細)

コラム,雇用統計

4日(金)に3月分の米国雇用統計の発表がありました。
結果は、非農業部門雇用者数が+22.8万人(市場予想+13.7万人)、失業率が4.2%(市場予想4.0%)、平均時給前月比が+0.3%(市場予想+0.3%)、前年同月比が+3.8%(市場予想+3.9%)と、非農業部門雇用者数は上振れたものの、失業率や平均時給は市場予想よりも悪化する結果となりました。

それではその雇用統計の中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

労働年齢人口

まずは、15歳以上の「労働年齢人口」です。
3月分のグラフのデータが更新されていませんが、3月は273,023千人(前月:272,847千人)となっており、前月からは+176千人(前月:+161千人)増加しています。

【 米国労働年齢人口の増減数(人)】
【 米国労働年齢人口の増減数(人)】

 

労働力人口

次は、15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた「労働力人口」です。
3月は170,591千人(前月:170,359千人)と前月から+232千人と大きく増加しています。

【 米国労働力人口の増減数(千人)】
【 米国労働力人口の増減数(千人)】

 

労働参加率

3番目は、上記「労働力人口」の割合である「労働参加率」です。
経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
3月は62.48%(前月:62.44%)と前月から僅かに上昇しています。(小数第一位までですと0.1%pt上昇したことになります)

【 米国労働参加率(%)】
【 米国労働参加率(%)】

 

非農業部門雇用者数

4番目は、「非農業部門雇用者数」です。
3月は+228千人(前月:+117千人)と前月から加速しました。
前月分は34千人、前々月分は14千人下方修正されています。

政府部門を除いた民間雇用者数も+209千人(前月:+116千人)と加速しました。

【 米国非農業部門雇用者数と民間雇用者数の増減数(千人)】
【 米国非農業部門雇用者数と民間雇用者数の増減数(千人)】

 

部門別に見てみますと、「医療と社会扶助」が+77.8千人(前月:+51.1千人)と前月から加速し、引き続き雇用増に大きく貢献しています。
次いで「レジャーとおもてなし」が+43千人(前月:-17千人)、「小売業」が+23.7千人(前月:-1.8千人)、「輸送および倉庫」が+22.9千人(前月:+16.2千人)と大きなプラスとなっています。

逆に「臨時援助サービス」が-6.4千人(前月:-10.1千人)と前月からは鈍化しましたが大きなマイナスとなりました。

【米国非農業部門雇用者数詳細】
【米国非農業部門雇用者数詳細】

 

失業率

5番目は「失業率」です。
こちらも経済指標発表時は小数第一位までしか公表されませんので、小数第二位まで計算して求めてみます。
その前に「失業者数」の絶対数を見てみましょう。
3月は7,083千人(前月:7,052千人)と前月から+31千人増加しました。

【 米国失業者数(千人)】
【 米国失業者数(千人)】

 

失業率も3月は4.15%(前月:4.14%)と、前月から0.01%ptの極僅かな上昇となっています。(小数第一位までですと0.1%pt上昇したことになります)

【 米国失業率(%)】
【 米国失業率(%)】

 

平均時給

最後は「平均時給」です。
3月は前月比が+0.25%(前月:+0.22%)と前月から僅かに上昇しました。
前年同月比は+3.84%(前月:+3.97%)と低下しました。

【 米国平均時給 [前月比と前年同月比](%)】
 【 米国平均時給 [前月比と前年同月比](%)】

 

あとがき

というわけで、雇用に関連する6つの項目を見てみました。
先週発表された3月分のチャレンジャー人員削減数の結果では、DOGE(政府効率化省)による人員削減数は216.7千人と急増していましたが、政府部門は+19千人(連邦政府は4千人減)の増加とトータルではプラスとなっています。
ニューヨーク州では解雇された連邦政府職員に対し7千人以上の雇用受け入れを表明していましたので、州政府などで雇用が伸びているのかもしれませんね。
また、解雇後も継続的に退職金を受け取っている人は雇用者としてカウントされるため、実際の雇用者数はもっと少ない可能性もありそうです。

さて、少し気になったのが平均時給ですね。
前月比は2か月続けての0.2%台となっており、当面は関税で物価が上昇することを考えますと、家計的には厳しくなると思われます。

トランプ大統領は、中国に対して4月8日までに34%の報復関税を撤回しなければ50%の追加関税を課すと警告していますが、中国は受け入れないでしょうね。
米中貿易戦争の更なる激化に要警戒となりそうです。

※次回(4/14~)の「来週のFX相場予想」はお休みとなります。

 

ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー