米国雇用統計は予想通りながらも利下げ織り込みが進みドル円は下落!来週のFX相場予想(2024年12月2日~)
来週のFXドル円相場予想
予想レンジ:148.0 ー 151.0円
週間では「下落」と予想します。
根拠としては3つ。
1つ目は、米国雇用統計は予想通りながらもドル売りと予想。(ドル安円高要因
)
12月6日(金)に11月分の米国雇用統計が発表されます。
市場予想は、非農業部門雇用者数が+20.2万人(前月:+1.2万人)、失業率が4.2%(前月:4.1%)、平均時給前月比が+0.3%(前月:+0.4%)、平均時給前年同月比が+3.9%(前月:+4.0%)と非農業部門雇用者数の伸びが大幅に改善する見込みとなっています。
また、失業率のコンセンサスは纏まっておらず4.1%としているところもあります。
それではまずインディードの求人数を見てみます。
2022年の春からずっと下落トレンドが続いていますが、10月25日を底に11月は緩やかながらも上昇しています。
次に新規失業保険申請件数を見てみます。
11月2日発表分が22.1万件と前週からやや上昇しましたが、その後は緩やかに下落しています。(失業保険継続申請件数は逆に緩やかな上昇傾向となっています)
共に前月からの回復傾向を示しており、ストやハリケーンの影響を受けて伸びが鈍化した前月からの反動増もあり、非農業部門雇用者数は市場予想の+20万人程度は出るのではないかと思われます。
ただ、市場予想通り+20.2万人だったとしても前回との合算では+21.4万人となり、平均で+10.7万人の非常に弱い伸びとなります。
他方で、10月米国雇用統計結果詳細でも述べた通り、失業率は小数第二位までなら4.15%と既にほぼ4.2%となっており、4.1%をコンセンサスとしている市場参加者からしますと、もしも失業率が4.2%という結果ならば悪化ということになるため、ドル円は下落すると思われます。
よって、たとえ市場予想通りの結果であったとしても、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%ptの利下げを織り込む動きが見られると考えられ、ドル円は下落すると予想します。
今回はストやハリケーンの影響を受けた翌月ということで各雇用指標を正確に予想することは困難なため、大きめのブレが生じる恐れがありますので要注意となりそうです。
その他、ISM製造業・非製造業雇用指数、ADP非農業部門雇用者数、JOLTS求人、チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数などの雇用関連指標も要注目となりそうです。
2つ目は、米国経済指標は全体的に堅調と予想。(ドル高円安要因
)
雇用関連指標以外で来週発表予定の米国経済指標は、12月分ではミシガン大学消費者信頼感指数速報値、11月分ではISM製造業・非製造業景気指数、10月分では建設支出、製造業新規受注、FOMC前に公表されるベージュブック(米地区連銀経済報告)などがあります。
その他、パウエルFRB議長の講演などFOMCメンバーによる発言機会も多くあります。
来週はやはり雇用統計が最も注目されるところですので、他の経済指標では値動きは限定的と思われます。
パウエル議長の講演も雇用統計発表前ということで、11月FOMC後の会見から考え方に変化はないと思われます。
ちなみに、11月はトランプトレードの真っ只中で株価が大きく上昇する楽観相場となっており、関税やストに備えた特需もあると思われ、経済指標も全体的に堅調な結果になっていると思われます。
よって、指標発表時ドル円の値動きは限定的ながらも上昇しやすいと予想します。
3つ目は、テクニカル分析では下落と予想。(ドル安円高要因
)
ドル円日足チャートを見ますと、やはり以前から指摘していた通り、153.8円付近に位置していたボリンジャーバンドのミッドバンドを割り込み、151.9円にあった200日線も下抜けし、-2σをオーバーシュートして下落しています。
RSIは38.4と売られ過ぎの水準である30にはまだ届いておらず、下値余地はもう少しありそうです。
来週は一目均衡表の雲の攻防戦になると予想します。
他方、週足でも以前から指摘していた通り、一目均衡表の雲の中に押し戻され、148.7円にある雲下限やボリンジャーバンドのミッドバンドでサポートされた形となっています。
ただ、最終的には雲を下抜けし大きく下落すると予想します。
したがって、総合的に判断すると来週のFXドル円相場予想は、チャート上のオレンジの矢印のような感じで推移すると予想します。
あとがき
今週は、第二次トランプ政権での財務長官に財政規律派のベッセント氏が指名されたことで米国債が買い戻され利回りは急低下し、ドル円も連動する形で急落しました。
日本側でも東京都区部CPIの上振れや植田日銀総裁のタカ派発言などで次回12月の日銀金融政策決定会合での利上げ織り込みが進み円高が進行しました。
また、米国感謝祭を前にやや偏りのあったドル円の買いポジションの整理も進んだと思われます。
来週は前回大きく悪化した米国雇用統計がどれだけ持ち直しているか注目されるところですが、上述したように市場予想から大きく乖離する可能性があり、その場合ドル円も大きく動くと予想されます。
日本側でも12月の日銀会合に向けて、実質賃金などの経済指標は要注視となりそうです。
今年の年末もまだまだ目が離せない相場となりそうですね。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)
【ドル円日足チャート未来予想図】