物価は高過ぎると嘆くパウエルFRB議長、原因が自分であると気付かず。インフレ退治のラスボスはパウエル議長!?
以前より筆者は、米国のインフレを退治するためには住宅需要の減衰が必須であり、それを実現させるためには30年固定住宅ローン金利が7%以上必要だということを述べてきました。
そして、コロナ禍以降この7%のラインを超えてきた時期が3回ありました。
そこでMBA住宅ローン購入指数のグラフを見てみますと、ローン金利の低下局面では反発するものの全体的に下降トレンドを維持しているのがわかります。
やはりインフレを退治するためには、この7%のラインを上回るようFRBは金融政策の舵取りを担っていくことが重要と思われます。
【MBA住宅ローン購入指数】
【30年固定住宅ローン金利と30年物米国債利回り、そしてその差】

それではその過去3回住宅ローン金利が7%を超えてた時期を簡単に振り返ってみます。
1回目は、2022年10~11月。
この期間では最高7.08%までローン金利は上昇しましたが、11月2日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後のパウエルFRB議長の会見で、次回FOMCでの利上げ幅縮小を示唆したことで米国債利回りは急落し、ローン金利も2023年2月2日には6.09%まで低下してしまいました。
結局この緩和的措置が、2023年6月の米国CPI(消費者物価指数)が3.05%で底打ちしてしまった主な要因の1つだったと考えられます。
2回目は、2023年8~12月。
この期間では最高7.79%までローン金利は上昇しましたが、11月1日のFOMC後のパウエルFRB議長の会見で追加利上げの可能性が低下したことを表明し、12月13日のFOMC後の会見では利下げについて言及したこと等により米国債利回りは急落し、ローン金利も2024年1月18日には6.60%まで低下してしまいました。
結局この緩和的措置が、2024年の米国CPIが3.48%までリバウンドしてしまった主な要因の1つだったと考えられます。
3回目は、2024年4~5月。
この期間では最高7.22%までローン金利は上昇しましたが、5月1日のFOMC後のパウエルFRB議長の会見で追加利上げに否定的な発言をしたこと等により米国債利回りは下落し、ローン金利も足もと6.94%まで低下してきています。
ただ、昨日の米国PMI(購買管理者景気指数)の結果を受けて米国債利回りは上昇しており、また7%台に乗せてくると思われます。
といった感じで、過去3回ともパウエルFRB議長の会見が米国債利回りとローン金利低下のキッカケとなっていました。
直近5月1日のFOMC後の会見でも、「Inflation is still too high!(インフレは依然として高過ぎる)」と高インフレを嘆いていましたが、その原因が自分であるということに気付いていないんでしょうね。
市場がインフレを退治する景気抑制レベルまで金利を引き上げてくれてるのに、毎回返り討ちにします。
まさに最強のラスボス!(笑)
FOMCの会見がハト派寄りならインフレ退治にもう少し時間を要すると筆者は述べていましたので、一歩後退した感はありますが、ただ金融環境がそこまで緩んでいないため、そろそろゲームクリアとなるのではないかなという気がします。
ちなみに、管理人ペッパーは経済・金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)