総合PCEは前月で底打ちか!?コアPCEも間もなく底打ち!(2月米国PCEデフレーター結果詳細)

コラム,CPI・PPI・PCE

3月29日(金)に2月分の米国個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)の発表がありました。
結果は、総合PCEとコアPCEともにほぼ市場予想通りの結果となり、それぞれ前月比で+0.33%と+0.26%、前年同月比で+2.45%と+2.78%でした。
指標発表直後は総合PCEの前月比が市場予想の+0.4%を下回ったことで一時的にドル売りとなりましたが、値動きは限定的でした。

【米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター[前月比と前年同月比]

それでは、その米国PCEデフレーターの中身をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

まずは、構成比2/3のサービス部門です。
前月比では+0.65%(1月) → +0.26%(2月)、前年同月比では+3.95%(1月) →+3.81%(2月)とインフレ率は前月から低下しています。
1月の前月比が+0.65%と大きな伸びを示していましたので、その反動が出た感じです。
また、比重の大きいヘルスケア部門が前月比+0.62%(1月) → +0.18%(2月)へと大幅に下落した影響も大きいですね。
CPI詳細のコラムでも書きましたが、インフレ抑制法(IRA)による何かしらの影響が出たのかもしれません。

【米国PCEデフレーター(サービス)[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター(サービス)[前月比と前年同月比]

次は、残りの1/3を占める財部門です。
前月比では-0.17%(1月) → +0.49%(2月)へとプラス圏に大きく上昇してきました。
前年同月比でも-0.54%(1月) → -0.23%(2月)へとマイナス幅を縮めています。

【米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター(財)[前月比と前年同月比]

3番目は財の中の耐久財の項目です。
前月比では+0.21%(1月) → +0.19%(2月)と若干の下落となりましたが、昨年7月の-0.71%からの反発局面となっています。
前年同月比でも-2.36%(1月) → -2.02%(2月)とマイナス幅を縮めており、5月頃に底打ちし上昇してくると思われます。
中古車が前月比-3.39%(1月) → +0.49%(2月)へと大幅なマイナス圏から一気にプラス圏へ上昇したのが主な押し上げ要因ですね。

【米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]
米国PCEデフレーター(耐久財)[前月比と前年同月比]

最後は財の中の非耐久財の項目です。
前月比では-0.38%(1月) → +0.66%(2月)へとインフレ率はマイナス圏から大きく上昇しました。
前年同月比でも+0.48%(1月) → +0.76%(2月)と上昇しています。
原油価格が高騰しているため、エネルギー価格が上昇してきています。
よって、非耐久財の項目も当面上昇傾向を辿ると思われます。

【米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]】
米国PCEデフレーター(非耐久財)[前月比と前年同月比]

というわけで、PCEデフレーターのサービス部門と財部門を分けて見てみました。
昨年後半の原油価格の急落と米国債利回りの急上昇でインフレ率は大きく下落しましたが、そろそろ底打ち感が出てきている感じですね。
FX相場予想の記事でも書きましたが、総合PCE前年同月比では前月の1月で底を打った可能性があります。
コアPCEも4~5月に底打ちしそうです。
FRB(米連邦準備理事会)は、もう少し市場の金利が高く推移するよう誘導する必要がありそうですね。
近々、PCEデフレーターのシミュレーションに関するコラムも載せたいと思っていますので、お待ちいただければと思います。

ちなみに、管理人ペッパーは経済金融の専門家でもなんでもありません。
信じるか信じないかはあなた次第!
ฅ(=^・^=)

Posted by ペッパー